見出し画像

私の複業元年

今年は私にとっての複業元年でした。お堅い業界の大企業に勤めているので、副業とは無縁と思っていましたが、ひょんなことから副業することに。ただでさえ忙しいのに1月に部下が退職することになり、さらに負担が重くなるということで非常に落ち込んでいたところ、友人から「(半)不労所得」の収入を増やす、ということでUdemyの動画講座制作を薦められました。会社にすべて依存する人生を送るつもりもなかったけど、会社員をやりながら副収入を得るというのは若干抵抗があったのも事実。2020年から新しい働き方の情報収集をするなかで、副業についてもインプットする機会があり、会社員としての副業のあり方をぼんやり考えていたことや、日本の銀行での副業解禁という話にも、背中を後押しされました。

約1年の副業をやってみて、振り返ると良いことしかなかったなというのが感想です。特に本業の方にも還元できるスキルがあったのは大きかったです。収入は半年で10万円程度と少額ではありますが、給料以外の収入を得るということに、それに伴うパラダイムの変化に、まずは馴染んできたな、という感じです。さらに、収入以外のメリットも沢山ありました。

スキルを本業に還元できる

動画講座を制作したので、自分の考えを文章にして収録するという作業を200時間程度費やしたわけで。おかげで、文章として結晶化できたこと、話し方を自分で客観的に聞いて改善できたこと。多大なるメリットがありました。会社でスピーチする機会があると、気持ちに余裕ができているのが感じられました。話したいことをキーワードにまとめていることで、コンパクトに伝わる表現ができています。人前でのスピーチにとどまらず、日々の会議などでの発言にも変化がありました。

また、会社では使わないツールを使うことで、デジタルツールへの馴染みが速くなった気がします。副業だからこそ効率化と道具への投資の視点が厳しくなりますよね。同じマイクロソフトのツールを使っていても、見方が変わりました。収録や編集といった作業も新しいスキル。スキルの内容如何ではなく、新しいスキルを身につける体験をする事自体に価値があります。それにより、小さな自信が生まれました。

薄い繋がりが濃くなる


数回会ってその後はFacebookだけで繋がっている知人との繋がりが濃くなる。そんなメリットがありました。自分の本音を露出するからこそ、周囲の知人から反響があって、嬉しい思いをすることが増えました。売上が立たなくても、それだけで人生が豊かになる。それでもいいか、という心境になりました。

「会社に依存しない」という感覚がもたらす清々しさ

会社員としての人生に全く不満はなくとも、「人生100年時代」と言われて、「このままでいいのかな」と思うのが今時の会社員ではないでしょうか。一歩踏み出してみて、違うパラダイムの世界で1年生をやってみる。慣れないながらも少しずつ前進することで、何もしないで漠然とした不安を肩の周りに背負っているよりかは、断然清々しい気持ちになります。


メリット以外にも、会社員とは「違うパラダイム」だなと感じることが多々ありました。例えばこんな感じ。

売上がたつことについての見方が変わる

自分の投入した労働がどの程度の対価を産むのかはやってみないとわからない。この感覚は会社員とは大きな違いがあります。会社員にしてはSNSもよく使っていて、社外のネットワークも割とある私でも、収入といえる金額の売上をネット上だけで立てられるかどうかは大きなチャレンジでした。

準備の数ヶ月と売上が立ってから振り込みまで2ヶ月程度かかりますので、タイムラグの長さも実感しました。頭ではわかっていても実感する運転資金の必要性と、投下資本が少ないことの意義がよくわかりました。

発信しないと始まらない


会社員だと「与えられた仕事をやっていれば、あえて目立たなくても上司が評価してくれる」というマインドセットをもってしまいがちですね。目立つことを毛嫌いする人も多いです。自分の提供するものが他人の役にたつという発想を持つこと自体がおこがましいと思うもいるでしょう。ただ、時間を切り売りする副業でなければ、つまるろころ「自分を売る」ことになりますので、真逆のパラダイムなんですね。これに慣れるのは一定の努力が必要に思います。


以上、副業をやってた感想をまとめてみました。自分にとっては「元年」といえる年になりました。副業を薦めてくださった友人知人の皆さんにこの場を借りてお礼申し上げます。

この記事が参加している募集

いただいたサポートは、他のクリエイターの方へのサポートに使います✨