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日経新聞・経営・セミナーレポート

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日経COMEMOのハッシュタグに投稿した記事一覧です。日経新聞に関連したもの。
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2020年8月の記事一覧

リモートワークで成果を出す組織「分解する」「頻度を上げる」を意識しよう

当記事は、日経新聞の紙面で取り上げられました。 リモートワークでの評価について、そろそろ組織の管理職として本格的に向き合う時期に来ている。ここまで急にリモートワークに振り切ってしまうと「成果さえ出していれば、勤務時間中に業務外のことをやっていても評価されるのか」という疑問が出てくるのも当然だ。リモートワークに軸足を置いた時に、成果や評価はどのように定義していけばいいのだろうか。 私のチームは30名ほどの企画・制作系の部署だが、今は100%近いフルリモートになって四ヶ月経過

アートシンキングで常識を相対化する

#日経COMEMO の #アートシンキングの学校 第二回を視聴しました。 アートシンキングに興味があると言う人でも、実はアートに触れない人が多いので、あえてアーティストのパフォーマンスを見るのがメインディッシュになっている講座です。 現代アートやパフォーマンスは難解なので敬遠する人が多く、一般的に、視覚で愛でる系のわかりやすい古典的作品が人気があります。実は印象派や、さらにその昔の古典的芸術であっても当時は常識破りだったのですが、現代からみるとそういう革新性は感じづらくな

「ジョブ型雇用 日本の論点(上)」~ジョブ型でも育成は必要

日経新聞8月27日朝刊の記事について感じたことを書こうと思う。 私自身は長いこと外資系で働いていて、ジョブ型雇用の世界にどっぷり浸っているので、ジョブ型雇用に対して不必要な恐れや誤解があるという風に感じることが多い。記事によるとジョブ型雇用の全面展開をためらう企業もあるという。 記事にあるとおり、日本型雇用の象徴的な育成方法はジョブローテーションを通じてゼネラリストを育成するというものだ。一方で、ジョブ型雇用における育成については「即戦力(なので育成をしない)」というよう

「ジョブ型雇用 日本の論点(下)」〜 ジョブ選択のトライ&エラーに寛容に

日経新聞8月28日朝刊の記事について、前回に引き続き書きたいと思う。 ジョブ型雇用というと、雇用の流動性がどうしてもセットになる。旧来型の日本型雇用体系の企業でジョブ型雇用が検討されているのは、社内にないスキルセットを外部から取り込まない限り競争力を保てない、という危機感が背景にある。また、年功序列、ゼネラリストを前提とした報酬体系では、貢献やポジションの市場価値よりもオーバーペイになる人員と、アンダーペイになる人員がうまれてくる。世間でジョブ型が浸透すると尚更、アンダーペ