思い立って海を見に行った

先月中旬くらいまで、本業が残業続きだった。家に着くのが0時近い日もあった。ありがたいことに副業もそれなりにお仕事をいただいて、本業が休みの日は朝から副業。そして夢である翻訳の勉強も本格的に始めたのでかなりスケジュールがつまっていた。

やりたいことを、望んだことを、やっている。

でも人間は勝手なもので、「やりたいこと」が「やらなければいけないこと」になると、だんだんと辛くなってくる。

何もないお休みを充実させることに悩んでいたくせに、今度は何もないお休みがほしくなる。

そんなことを考えていたとき、ふと「海が見たい」と思った。理由はよく分からない。

幼少期を海沿いで過ごしたからか、海が好きだ。子供のころは夏休みといえば海水浴だったし、通っていた小学校の目の前は海。東京に来て、海よりプールが良い、海は苦手という人が多くて驚いた。

話が脱線したけれど、「とにかく海が見たい」とスマホのメモに書いたまま暫く過ごした。そしてついに今日、副業の依頼もなく勉強はほったらかすことにして行ってきた。東京の台場ですが。

家族連れも、カップルも、疲れたサラリーマンも、ベンチや岩場(皆さん舗装されたところから、波が打ちつける岩場に普通に降りている)に座って、ボーっとしている。海が見たい人は私だけじゃなかった。

なんで、疲れると自然に触れたくなるんだろうね。

曇ってて寒いし、割りと人はいるし、海の見えるカフェ的なところに一人で乗り込む勇気がなくてご飯はテイクアウトのハンバーガーだったけれど、なんだか心洗われた気分だった。

住んでる場所からちょっと時間がかかるから行くには元気が要る。でも、また疲れたり、お休みを充実させなきゃと焦ったら、一人で自然に触れに行くってのもありかもしれない。エナジードリンク的に一気に元気にはならないけれど、ちょっとしたチャージにはなる。明日のためのチャージ。