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不動産営業時代、超怖い上司に救われた

この流れで入社した高額不動産を扱う会社で出会った上司。

営業部の本部長で超怖い人。何が怖いかって、存在が怖い。
大学野球で活躍されていたそうで、身長が180㎝を超え、首が太くとにかくガタイが良すぎる。そして目の奥が全く笑っていない。どんな修羅場をくぐっていたらこうなるんだろう!?と。

私は、挨拶くらいしか接点がなかったのですが、よく、本部長の横で立たされて理詰めで指導を受けている(怒鳴られている)営業を見ていて、「怖っ!」と思っていました。(昔は、灰皿が飛んだとか飛んでないとか、先輩から聞いたことがある)

数字が上がらないとかミスをしたら怒られるとかではなく、会社の方針から著しく外れた行動をしている人、誤った指導をしているマネージャー、高額不動産を扱うに相応しくない言動をした人が呼ばれている印象で、理不尽に怒鳴り散らすとかではなかった。だから余計に怖い。
そして、謎に女性は怒られないと噂で聞いていた・・。

私は、入社後、仕事も楽しく、会社の先輩方にも恵まれ、毎日が充実していました。数字は、多少の波はあるものの、毎月達成して、今までよりも良いお給料を頂けて大満足でした。
営業の数字は、3カ月ごとに集計され歩合が出されるので、給料が3カ月ごとに変わるシステム。普通にさぼらず営業をしていたら達成可能な数字でした。

でも、ある時、大スランプなのか何なのか、全くお申込みを頂けない日が続きました。アポもとれているのに、さぼらずにやることやっているはずなのに、全く数字が上がらない。
だんだん焦り始めて、休みを返上してお客様にお会いしていました。なのに数字が上がらない。

そんな時、本部長から「Rinca、ちょっと」と呼ばれました。
一瞬で全身が強張って、

あ、終わった・・・・・・〇ぬんだ・・・・。と咄嗟に思いました。

なぜなら、私みたいな下っ端が直接呼ばれることなんてないから。下っ端に何かある時は、その上のマネージャーが呼ばれ注意を受けるので、私が直接呼ばれたことで、マネージャー始め、周りの社員が「えっ??」ってなったのを覚えています。

震えながら本部長のデスクに行ったら、

本部長:Rinca、明日は会社に来なくていいからディズニーに行ってきなさい

私:・・・・?(会社にこなくていいって。私、クビなんだ?)。すみません!数字が全然いかなくて

本部長:だから明日は会社に来なくていいよ

私:・・・(今日でクビだ。何も言えず)

本部長:最近のRincaは目が¥マークになっている。この人は申し込むかな?申し込まないかな?ってお客様じゃなくてお金を見ている。数字しか見れなくなっているから一回、ディズニーに行ってリフレッシュしなさい。明日は、俺が会社の携帯を預かるから持ってきなさい。

私:・・・。

恐怖と緊張とクビかもしれず訳が分からずフリーズしてました。
で、ディズニーには行かなかったけど、本当に携帯を本部長に預けて翌日は休みました。
(その後、マネージャーが「Rincaの携帯の対応は私がやります」と言ってマネージャーが預かってくれました。)
正直、あの状態で数字を詰められていたら心が終わっていたと思います。
それでも、「休めって言っても数字上げないと言われるじゃん」という気持ちがありましたが、このフレーズが出ている段階で、営業はクビになった方がいい。
だって、

お客様はどこに行った???

お客様にサービスを提供して喜んで頂いたからお金を頂くのに、そこをすっ飛ばして、「数字がいかないと怒られる、目標いかないとお給料がでない、だから数字積まないと。」と 

自分のことばっかり。

確かに、努力や行動は大切ですけど、その行動をする前の在り方の問題。
正直、入社してから割と早くから数字を上げて、今までよりお給料をいっぱいもらえて、調子に乗り始めていました。そんな時に訪れたブランク。

ここで強烈な経験とともに目を覚まさせてもらえて本当にラッキーでした
(意識飛ぶくらい怖かったけど・・)

全ての仕事に言えますが、自分の役割を見失ったらダメですね。
自分への戒めのために書いておこうと思いました♪

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