見出し画像

妻の妊娠中に信用を利用して平気で嘘をつくようなパートナー

朝起きられなかったり、電車に揺られて気持ち悪さのピークのつわり中でも、初めてのことだらけで気が張っていたから、動けるうちはつわりをつわりと思ってなかった。

住む家を探したり、そんな中で式の準備もあって、妊娠していなくても割りとハードな過ごし方をしていたんだけど、1日中立ち仕事を終える頃には体力的にやっぱりきつくて、駅から実家への30分のバスに乗るのが地獄に感じる日もあって。

式を控えた二日前、いつもより派遣先が遠方だったことに加えて終業時間も遅めでクタクタ…気分が悪かったので旦那に送ってもらおうと店から電話することに。

私「体調悪くて…駅から送ってもらえる?」

旦「あ、悪い。友人と式の打ち合わせする約束してるんや。こっちの都合聞いてもらってるし、悪いけど今日は自力で帰れる?」

地に落とされそうになるメンタルを奮い立たせて電車に乗り込む。運良く弟に連絡がついて、友人のところへ行くからそのまま車乗って帰っていいとの事。

弟と合流して、送り届ける経路にあったパチンコ店。何気なくふと目に入ってきた駐車場に、見慣れた車が…

ーーえっ…ナンバーちがうよね?ーー

ざわつきながらも平穏を装い、弟を目的地で降ろす。違うことを確認するために再度来た道を引き返すと、やっぱり一致。なんとも堂々と店前に停めてあることだろう。

反射的に初めて店内に入り込む。タバコの充満する店に一番似つかわしくない格好の妊婦姿。

見慣れた背中に、トントン。
「離ればなれの席で打ち合わせですか?」

いるはずのない知り合いに出会ったとき、人ってビックリしすぎると反射でにやけてしまうってことを初めてこのとき知りました。凍りついた笑みを崩せない彼を外に呼び出し 


パシッッ


人生で初めて平手くらわせた。手がじんじんして、もう、情けなくてしょうがなかった。何の悪気もなしに、こちらが信用する理由を使って嘘をつけることに。

悪いけど、結婚式やめさせてもらう。こんな信用できひん人の子どもも産めん。

そう言ってその場を去りました。この一回じゃなくて、付き合ってるときにもそんなことがあって一度信頼を失ってるし、一度やれば、今後ずっとあるってことはもう痛いほどわかってたのに。

うっかり妊娠してしまった自分が悔しい。大きなお腹から逃げ出せないのが憎い。なんでわたしだけ、こんな思いしないとあかんの。

いくら謝られても傷ついた気持ちはどんな言葉でも元には戻らない。そんな相手を選んでしまったことに自分を恨むしかなくて。これで人生何度目かの絶望の夜でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?