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「美しい顔100」などと言わずに、正直に「俺の好きな顔面」と言えよ

毎年恒例「世界で最も美しい顔100」に、水原希子さんが怒っていた。

偏った美の概念を押し付け、ルッキズムを助長すると。

私もかつてこのランキングを、下から上まで見たことがある。自分の好きなタレントを必死で探していた。100位から1位まで隈なく見ても、彼はいなかった。

そして気付く、アホらしい。

これを見る人間は踊らされているのだ、「私の好き」は「世界が認める正しい好き」なんだ!と認められたい欲求に。

自分の趣向は「正しい」のだ!と、そんなことまで承認されたい気持ちを、時として人は持つ。

アホらしい。ランク外であろうがなかろうが、レスリー・チャンは私のいちばんの明星なのだ。
このランキングには、今時の、流行りの、主に欧米の、素敵なタレントさんが名を連ねるけれど、そこに彼がいなくても好きな気持ちに変わりはない。

人の承認欲求を利用するようなことはせずに、はっきり言えばいいのに。「俺の好きな『顔面』ベスト100」だと。
彼女たちの仕事ぶりも経歴も何も知らないけれど、ソソられる顔だと言えよ。

「外見だけスキ」でいるなんて、むしろ無理だ

そして案の定水原さんには、「外見で稼ぐ人に言われても…」といったコメントが寄せられていた。
でも本当に水原さんのファンが、完全に外見だけで彼女をサポートしていると言えるだろうか?

だって、推しを推す時に内面の話に触れずにいられるオタクがいるか?いや、いない。(反語)

顔だけが問題なら、週刊誌は不倫を報じたり、タレントの性格に関わるエピソードを有ること無いこと書き連ねたりしないだろうに。(もちろんゴシップ報道なんて信じるに値しないと思うが)

水原さんのファンもきっと、外見が好きなことに加えて、差別や偏見にハッキリNoと言える彼女だから好きなのだろう。

スキを外見だけに留めておくなんて、無理なのだ。だって本当のスキなら、その人のことを知りたくて知りたくて堪らなくなる。
「外見だけスキ」でいる方が、むしろ難しいくらいなのだから。

きっとこのランキングの選者のおじさんは、ひとりひとりのことを、「本当にスキ」でもないのだろう。
「ランキング」で人を釣ろうとするのは、そうしないと語ることのない、空っぽの記事になってしまうと分かっているからじゃないだろうか。

これは私からの提案ですが。
「美しい顔ランキング100」の選者のおじさん、来年は「たった1人の好きな人」のことを書いてみたらどうですか?

きっと100人を探し回るより、素敵な記事になると思いますよ。

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