働かない権利

どうして人間は、みんな働かなければいけないんでしょうか?

働かない=怠け者、ダメ人間、というわけではないと思うんです。
世の中には働きたくても、お金が無くても働けない人が大勢います。
身体障害、発達障害、精神障害……。このご時世ですから、コロナの後遺症に苦しんでいる人もたくさんいるでしょう。

筆者も働けなくて苦しんでいる人間のひとりです。

障害者雇用で就職しましたが支援体制が崩れ頼れる人がいなくなり、適応障害に陥って退職。
少し就業時間の短いところでリハビリをしようと、就労継続支援A型事業所へ就職しました。

リハビリより訓練と言った方が正しい。
新しい環境になじむだけで精一杯なのに「何事も訓練」と次々とマニュアルひとつで仕事を任せられ、案の定失敗。心に大きなダメージを負いました。
数日後。そんないっぱいいっぱいの私を面談に呼び出し、「もっとここを頑張ろう」「ストレス耐性を身につけよう」「お昼休憩はひとりで過ごすのではなく他の方に話しかけてみよう」と矢継ぎ早に改善の助言。またも心にダメージを負い、昨夜は3時からまともに眠れていません。

もう、ついていけない。
「いずれ企業へ雇用してもらうには乗り越えないと」と言われましたが、こんなに頑張らなければ障害者雇用ですら雇ってもらえないのか……と絶望するばかりです。

体が不自由でも、心を病んでも、働かないと暮らしていけない……障害者にとってそれは、ほんのひと握りしか超えられないとても高いハードルです。
障害者年金ももらってはいますが、とてもそれだけでは暮らしていけません。

月曜日が浮かぶ度に死にたくなります。どうしてこんなにボロボロになるまで、私は働かないといけないのでしょうか?

うつ病や障害を理由に働かない、という選択肢もあっていいのではと思っています。障害年金を上乗せしたり、金銭的な援助を受けられる仕組みがあっても良いのではないかと。働きたくても働けない人にお金を与えないのは、死ねと言っているようなものです。身も心もボロボロにして国のために死ねと。
心を病んでいる人にとって「頑張れ」は禁句です。うつ病の人は毎日ただ生きるだけで精一杯なんです。これ以上頑張るなんてできません。

労働の義務。障害者にとっては重すぎます。
私たちはとても苦しんでいます。
どうかこの声が届きますように。

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