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【塔ノ岳登山】表丹沢最高峰を目指し、バーニャカウダを食す。

はじめに

2024年6月、神奈川県の塔ノ岳(とうのだけ)に登ってきた。塔ノ岳は人気のある丹沢エリアでも特に人気の山。大倉尾根からの登りは「バカ尾根」とも呼ばれるほどキツく、その標高差から富士登山の練習として使われるのも人気の理由の一つであろう。
今回はそんな塔ノ岳を大倉尾根を経由して登り、下山後にバーニャカウダを食べた記録を残そうと思う。


登山口

大倉登山口

旅の始まりはJR渋沢駅。新宿から小田急線に乗ること1時間ほどで到着した。そこからバスに乗り、大倉登山口まで15分ほどだった。
登山口にはお土産や食事を扱うセンターがあり、ここで出発前の準備を整えることができる。駐車場等もかなりのスペースが用意されており、多くのトレラングループや登山グループで賑わっていた。

本格的な登山口に入っていく

大倉尾根を往く

センターから公道を歩くこと15分、涼しい樹林帯に入る。
登山道に入ると早速ゆるやかな登り坂が続く。周りは緑に囲まれ非常に気持ちのよい山歩きになる。この日は休日ということもあり、ハイカーも多い。人が途切れないだけでなく、登山コース自体がほぼ一直線なので道迷いの心配は少ないだろう。

分岐の看板もわかりやすい

丹沢エリアは言わずと知れたヤマビルの生息地。常に警戒する必要がある。我々もネットで知ったヤマビルに効果があるという虫よけスプレーを体中に振りかける。そして、ヤマビルはザックや靴にも付いてきて、吸血する機会を虎視眈々と狙うとのこと。体だけでなく、ギア類にもスプレーをする。休憩時にザックを下ろしたり、腰を下ろしたりする際には細心の注意を払った。

見晴茶屋

大倉コースには途中、いくつもの山小屋があった。トイレや軽食、飲み物も揃っているところが多く、登山者に優しい。ここ見晴茶屋はその名の通り、見晴らしがよく、ウッドデッキに座って休憩しつつ、景色を楽しむことができた。

気になるコーヒーあん
束の間の尾根歩き

大倉コースはほとんどが登り。急登と言うほどのキツイ登り自体はそこまで多くないが、基本的にずっと登り坂だった。だからこそ、平坦な道に入るとホッと一息、周りを見る余裕も出る。

市街地とその先に海を臨む
美しい登山道。この日はヒル対策に長ズボンで。
花立山荘
花立山荘からの景色

花立山荘に到着。この辺りから景色が開け、振り返ると開放的な景観が臨める。同時に登山道は岩場のような感じになっていき、ゴツゴツとした道を歩く。

金冷しの分岐

最後の分岐に到着。この道を左に行くと鍋割山へ向かうことができる。いつか鍋割山で名物の鍋焼きうどんを食べてみたいものだ…。鍋焼きうどんの誘惑をグッと断ち切り、塔ノ岳山頂を目指す。

登頂

塔ノ岳(1491M)

塔ノ岳山頂に到着。山頂は大きく開け、休日で登山者も多かったが座る場所には困らなかった。登頂したタイミングではかなりガスっていたが、次第に晴れ間が見えた。頑張って登ってきてよかった。

バターチキン

昼ご飯。今回もカレーメシにした。カップラーメンのスープ飲み切り塩分過多問題をクリアできるので、ここ最近はずっとこれだ。

尊仏山荘とソーラパネル

山頂にはかなり大きな山小屋もある。宿泊することもできるようで、丹沢の夜景を見えるそうな。ここに一泊して次の日鍋割山に縦走していくルートもいいな、と思ったり…。

次第にガスが晴れてくる
食後のコーヒー

今回のコーヒーはマイルストーンのキャップを買った際におまけで付いてきたもの。普通に美味しかった。

下山

下山路へ

秦野市街地とその先の相模湾?が見える。海が見える登山もなかなか乙なものだ。

名残惜しい山頂

振り返ると丹沢の山々が。今度は他の山も縦走してみたい。

著者近影

登りのときはガスっていたこともあり、景色を楽しむ余裕がなかったが、頂上付近の木道も素晴らしい。昼食で体力が回復し、最高の眺望を堪能しながら下山した。

【下山飯】渋沢駅のイタリアンでバーニャカウダに出会う

無事下山し、渋沢駅に戻ってきた。さて夕食でもとグーグルマップで探すと、近くにいい感じのイタリアンを発見。登山後にイタリアンって食べたことないぞ!とワクワクしながら「トラットリア・パトリオータ」を目指す。

店内は広々としていたが、店員さんは一人。どうやらこの人が厨房もホールも一人で回しているらしい。飛び込みだったが何とか席に通してもらった。

グラスもしっかり冷えていた

何はともあれ飲み物だ。ノンアルコールビールを注文し、喉を潤す。
グラスもばっちりヒエヒエで疲れや暑さが吹き飛んだ。

カツオのカルパッチョ

魚のカルパッチョを注文。魚の種類は日によって異なるようで、この日はカツオだった。カツオをカルパッチョで食した経験があまりなかったため、新鮮な美味しさだった。レモンとペッパーが非常によいアクセントだ。

熱い

ローストポテト。熱々でサーブされ、最初の一口で口の中をやけどしてしまうくらい熱かった。程よい塩気とカリカリの外側、ホクホクの中身で熱くてもどんどん食べてしまう。

バーニャカウダ

普段イタリアンに行ってもあまり注文したことのなかったバーニャカウダに挑戦してみた。これが大正解。野菜は瑞々しく、物によって温かかったり、冷たかったりした。食材ごとに温度がきっちり分かれていたことで、それぞれが熱々のソースと絡めたときにベストな状態になった。特にじゃがいもはしっとり冷たく、ソースの熱さといいバランスを作り出していた。
「野菜がうますぎる…!」とパクパク食べ進めた。ソースを先程のローストポテトに付けても最高だった。

ピザ。コーンの甘みが楽しい。

締めにはピザを。
「バンビ」というチーズとバジル、コーンとハムのピザをチョイスした。
チーズとトマトソースの完成度はもちろんのこと、甘めのコーンがアクセントになっていて美味しかった。ピザの耳もバーニャカウダのソースにつけて食べた。

ひたすら登った尾根と塔ノ岳から見た市街地と海、そして丹沢の山々…全てがこのバーニャカウダソースの味に包まれ、最高の山行となった。



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