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〜本業が声優という 私の話③〜 声優のお仕事を始めるところに突入

私のお仕事シリーズその③
2ヶ月開いていたみたいです。
よろしければ、➀から読んでいただけると有難いです。

私のお仕事遍歴……何してきたのかは‥
Wikipedia見てくださいm(_ _)m

noteに書くのは
私の声優の仕事への想いの変遷です。


承認欲求の塊人間

専門学校などで、声優志望の人たちによく【しくじり先生俺みたいになるな!!】のような話をすることがあります。
実はいくつも有るのですが(笑)
あぁ笑えるってものから
1つも笑えないものまで。

大阪から東京に出る前後(二十歳近辺)の私ははっきり言って痛い奴だった‥と思う。

あ、これ笑える方なんで気楽に読んでください・ω・

思春期を上手く脱出出来てなかったのか
有難いことに温室で温々育ちすぎたのか
ただモノ知らないだけの人間でしたから

今で言う承認欲求の塊・権現・化身

とはいえ全部自分のことなんで
あまり卑下するのも止しますね。

何も持たずして田舎から声優になるって都会に出るわけだから、それなりに根拠のない自信とか色々武装して出なくちゃ、潰されちゃったのかな?
そうも思ってます。
ただ、この【若さゆえの〇〇】ってやつが様々な場所へ連れてってくれたことも事実。

当時の私も色んなこと考えて生きてたけど、はっきりと覚えてることがあります。
小さな小さな、いくつかの目標です。


凱旋する

何らか声優として仕事ができるようになり
作品に携われるようになって、胸を張って「声優してる」って言えるようになったら一度帰ろう。
そんな漠然とした物を引っ提げてました。
今の時代どうなんだろう。
日本国内じゃどこも遠い、離れてるって概念はない?
東京で自分の仕事を持つことに憧れて、仕事の為に色んなところに赴くような生活。
田舎っ子の小さな目標だっんですよね。
凱旋って、大袈裟じゃなく本当にそう思ってました。
故郷に錦を飾る、とまでは思ってないところが気の小ささを思わせます。。。

〇〇に出演する

目標にしている作品、所謂〇〇アニメって言われたりする有名な作品。
きっと次々発表されるだろうから
私もそれまでに実力をつけて
そこまでいきたい。
憧れって原動力、燃料です。

「上手くいかないものですね」
って言うと、失敗したみたいに感じるから
その表現は私はしないようにしてます。
ま、結果関われていない訳ですが
それも私の1つの人生ってことで。
ココだけの話〇〇は、
ジブリ作品とディズニー作品♡

今でも変わらず大好きよ♥

歌を歌う

自分の楽曲を引っ提げてTVにも出始めていた、声優ブームの最中、私も密かに憧れていたことの一つ。
以前、声優になると決めたきっかけになった話をしたけど
林原めぐみさん、國府田マリ子さん、椎名へきるさん

レジェンドだなぁ〜。
今の声優志望の子は、知らない人も多いみたいですけど
声優に詳しくない人でもいつの間にかどこかで耳にしたことがあるはずの声優さんたち。
皆さん、必ずと言っていいほど自分の楽曲を待たれています。
それが、憧れだったときはありましたよねぇ、私も。
声がフォーカスされることが多いですが、実は皆さんお歌がものすごく上手です。
あまり関係なく思われているけど、歌のうまさと声優さんの声の関係は
遠からずあると私は考えています。
【マルチ】と一言で済まされることもあるけど、
声に関する技術職の最たるもの
と思ってくだされば、
声を発することに関係するものは全て理解勉強訓練が必要なのもまた、声優さんなのです。

舞台に出演する

これは、
養成所に入ると同時に劇団すごろくさんという劇団に
研鑽生として入団した当時に「やるからにはこうならなくちゃ」
と立てた目標の一つ。
お芝居をやる人としては、どんどん磨かなければならないものがある
だからこそ、人前でのお芝居をもっとちゃんと見て聞いて出て覚えよう。
という元に、ひたすら勉強を重ねた場所。

人生勉強としてとても大きな場所でしたね。
沢山の人と出会えたのもここだし、この場所を介して出会った人
知ってくれた人たちも沢山いました。

お芝居を勉強するって
人とのコミュニケーションの構築
だったり
駆け引き
だったり
様々な関係性の乗り越え方や支え方、関わり方
をLIVEで知れるんです。
演じる面でも、自分の生身でも。

ここで最初に書いた
私の持て余していた承認欲求が軽減されていくんです。

殻に閉じこもっても、むき出しの自分でもダメで
ありのままなんて言う綺麗ごとでは全くないけど
人間矯正される部分が沢山経験としてやってきた場所でもあったのです。

数年しか在籍はしていなかったんだけど
今でも感謝では足りない思いがいっぱいあるところなんです。

大忙しになる

これは正に、売れっ子になるという目標ですよ。
これは「しくじり先生」の1ページですよね。
何がって・・・
漠然としすぎでしょう、この目標。
ある意味、その通りではあるんですが目標の立て方としてはとても青臭い例です。
具体的がいいです、やはり目標や目の前の目的としては。

当時、大忙しとまではいきませんが小忙しくしていた時期がありました。

声優さんって、ジュニアランクという時期がありまして
正に研鑽生みたいなものです。インターンって言ったほうが分かりやすいかな。
ギャランティは発生しますが、お仕事の内容によっては拘束時間の割に…
ということもあるんです。
それよりも、現場に数多く出て経験を積み、名前を売っていく方が大事な時期なんです。
だから、小忙しいからと言って売れっ子なわけでは全くない。
そして、アマチュアではなくあくまでプロとして現場に出るわけですから
それまでにもやることが沢山あって、なんなら準備などの方が時間がかかったり重要だったりする。

となると、想像できますよね。
お仕事にかける情熱、技術、意識、それを全て一つ一つにかけるべきが
小忙しいとか大忙しとか→量で考えちゃダメなのよ。

ここで、一つ言い訳すると
当然のようにアルバイトをしながら生活しているので、
本業で食べていけない研鑽生は、アルバイトに勤しむこと、これ必須なんですね。
すると、どこでアルバイトするか・何時から何時までできるか・月にどのくらい稼がなきゃならないか・・・そんなことばっかり考えていなきゃならない時期なのが、ジュニアというもの。
それに養成所の時間・かかるお金、劇団に行く日時・かかるお金・公演期間休まなきゃいけないからその帳尻合わせ・・・

そんな生活していると人によっては色々考えちゃうんだけど
私の場合は
早くアルバイトをしないで済む生活にするぞ!!
これのみでした。

本当は、ハングリーな部分が目的達成のためにうまく利用されると
うまくサイクルが回って行くのかもしれないですね。

なにごとも、バランスが肝心です。

必死なだけでは好機を逃す場合も、ある。



声優になるって、別に免許があるわけではないので世間的にははっきりと違いというか、あまり気にはならないところだと思うけれど
一般的に知られる声優のお仕事やTVやネットニュースになどに出てくる声優さんは、100%ではありませんが大体が養成所に通ったり、声優の仕事するための訓練をどこかで受けます。

免許はないけど、この世に存在する職業と同じで、
色んな役割を担っているのはどんな場所も同じです。

お医者さんも、弁護士さんも、会社員も、看護師さんも、配送員も、運転手も、野球選手も、、、、、
同じことをする人ばかりではなく、それぞれが担う場所がありますよね。
声優も、同じです。

私は声優なので、この業界のことしか知りませんし
私の見てきた世界しか知りませんが、
今の自分がいるところは、何十年か前の自分が選んだものだと思うと
何か感慨深い。

いまのままが最高だ!と私は思ってないし
なんなら今勉強したい、知りたいことがあるので、それが直接今の職業に結び付くかは、わからないけど
もっと人と対話しながらこれから歩いていく道も
出来るだけ楽しみたいなって思う。


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