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子供の頃の夢は専業主婦。実際、夢が叶ったけれど。

中学生の頃まで、いや、高校生になってからも、専業主婦になりたいと思っていた。

母は、結婚してから、働きに出た事がなかった。

母は、中学卒業後、京都の呉服屋か、仕立て屋か、そういうところで、住み込みで働いていたから、着物の仕立てが出来た。

それで、私が、小さい頃から、高校生までは、帯の仕立てを、家でしていた。

多い時は、1ヶ月20万円くらいになった事もあると言っていた。その時は、夜遅くまで、していた。

そんな母をみて、私も、子供が小さいうちは、家にいたいと思っていた。

25歳で結婚。結婚後、3年くらいは、パートと派遣で、働いたが、28歳のときに、大阪から、兵庫に引っ越し、その後、専業主婦のまま、出産、育児。

約12年、専業主婦をしていた。

3人の子育ては、なかなか忙しかったし、働こうという考えはなかったし、旦那も、働かなくていいよ、どちらかというと、働いてほしくないという考えだった。

リーマンショックで、夫のボーナス、月収とも、下がった事で、初めて危機感を抱き、仕事した方がいいのかな、と探すけれど、いい条件の仕事など、見つからず。探す気もなく。

そうこうしているうちに、鍼灸の専門学校に通うことになり、3年間をお金を払って、学生という、専業主婦より、優遇された環境に身を置く事になる。

卒業後、かれこれ、10年、ずっと働いているのだけど、それで、わかった事は、

私は、専業主婦に向いてなかった

もっと早く社会に出ていればよかったと思う。

あまり、後悔はしない性格だが、これだけは、思う。

母に憧れていた子供時代。憧れと、現実を見てなかった。

母の性格と、私とは、違う。母は、物静かで、内向的で、人前で話したり、友達とわいわい喋ったり、している姿をほぼ知らない。

本を読むのが好きで、ラジオを聞きながら、仕事をしていた。

友達は、いなかったと言っていいほど、人付き合いをしていなかった。


一方、私は、家でいるより、外に出かけたいタイプ。

だから、憧れたんだろう。

人は、自分と違うものに惹かれ、憧れる。

もう、私は、母の生き方を真似しないでいいんだ。


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