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小学生の時、インクルーシブ教育を経験していた

特別支援教育の歴史について調べてみました。

障がい者の子供が学校への入学が義務付けされたのは、1979年 昭和54年の事で、それまでは、重度の障害者に対しては就学免除・就学猶予の措置が執られ、ほとんどの場合就学が許可されなかったらしいです。

私が、小学生の時、まさに1979年ごろ、小学校に、しいのみ学級というクラスがあり、1,2学年上に、小児まひの子がいました。
彼女は、当時、あったコーラス部にも入っていて、私たちは一緒に歌いました。
コーラス部の練習に使われた音楽室は、4階で、エレベーターがなかったので、先生が背負ったり、車いすを運んだりした記憶があります。

「まりちゃんの歩いたゆめ」というようなタイトルの詩を書いて、それにメロディーをつけて、コーラス部で歌いました。

普段の授業は、どうしていたかは、不明ですが、インクルーシブ教育が自然におこなわれていたように思います。もう、40年も前の話です。

現在は、子供の小学校にも、車いすの児童はいなかったし、肢体障害の子供は、特別支援学校に通っているのでしょう。

当時の私たちにとって、車いすの彼女は、それほど、特別でもなく、階段など手助けは、必要ではあったものの、他の児童と変わりませんでした。

今の小学生は、肢体不自由の子供と関わる事はおろか、見る事もほとんどなく、生活しています。
その事が、国連の発表した
知的障害および/または心理社会的障害を持つ子どもたちや、より集中的な支援を必要とする子どもたちが、通常の学校から隔離されていることに懸念なのでしょう。

すべての人にとって、地域のつながりは大切です。障害を持つ人にとって、特別支援学校に通い、地域の学校に一度も足を踏み入れることなく暮らすことで、同学年、近所の人との交流の機会は断たれてしまいます。



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