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私たちの夫婦の話⑤息子の中学不登校と夫の対応

3月の息子の小学校の卒業式には夫も出席し、私たちはやり直せると思いました。
しかし、それは幻でした。

息子は小学校6年の12月に発達障害の疑いで市役所で検査を受けました。ウィスクという検査です。それによると、その疑いは強いものでしたが、心理士さんがおっしゃるには、いますぐ医師の診断が必要なわけでもない。ただ、中学生になると小学生より難しい事も出てくるから、中学には検査結果を持っていくことを勧められました。夫はこのことには納得できていないようで、サッカーも出来るし、友達もいるので、発達障害でないのではないかと認めていませんでした。

中学に入っての息子は4月は学校に行ったものの、5月からはほぼ1カ月行かず、6月にちょっと行ったり、しながら、7月にたまたま行った時に先生に「なんで来たん?」とからかわれた事に腹をたて、担任を困らせてやると、反抗的な態度を取るようになりました。これも、発達障害の言葉の裏を読めない事の表れの1つかと思います。

学校に行っていない息子にやはり夫は寛容ではいられなかったのです。息子が不登校になったことに腹を立て、「俺がおらん(いない)とお前が甘やかすからこうなった」と私を責めました。私は、あーー、やはりこの人は分からんのやなと失望しました。

さかのぼる事、息子が小学3年生の時、学校に行き渋る息子を前に、夫が私に言ったことが忘れられません。「こいつはもう手遅れや、お前が甘やかすから」と、息子の前で手遅れと言われて、私は大泣きに泣いたのですが、息子は無表情でした。それ以来、夫には何も相談できないと覚悟したのです。私は私のやり方で子育てをやっていこうと。夫は夫のやり方でやればいい。

一度やり直せると思ってダメだった時のダメージは大きすぎます。もう私は何も期待しませんでした。そして、9月に息子の事件が起こるのです。

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