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教える人のハニラミメソッド

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私は英語教師です。自分の運営する教室、生涯学習センター、親子サークル、小学校などでほとんど全部の年齢の皆さんに英語をご指導しながら見つけたアイデアや考え方をシェアします。 もし…
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#ホームスクーリング

次から次へと...

 スピーキングテストって、正直難しいんです。 英語の面接担当してると「この子、英語を話してる」って思える子は50人に一人いるかいないか。後は覚えてきたこと喋ってるだけ。 会話は成り立ってるけど、「使えている」感はゼロ。 見た感じ話せてるし結果は合格だけど、それはテスト用の技術に感じられて仕方ない。  私は教える側でもあるから、そのコツを教えるのは簡単。それも知ってるから、この「スピーキングテスト」の無意味さも知ってる。  そんなにしたいなら方法をしっかり考えた方がいいし、そ

生きる意味はそこら中

 私は「問い」の多い人生を歩んできた。多分生まれた時から私は問い続けている。幼い頃から母や父に兄弟に、思いつくことは何でも尋ね続けていた。兄弟の会話の中では「もし〜だったらどうする?」という話が多かったし、食後にもずっと食卓に残って家族でそんな話をしていた。  あの時間が大好きだった。  学校や公の場では時間の流れや他の人の心ない言葉が怖くて、「問い」は心に押し込んだ。そして大人になって海外に行ったら、「問い」はそこら中だった。世界中から集まってきたバックパッカーたちと毎

「ごんぎつね」を忘れない

 子どもの頃、勝手に人のことを決めつけて叱る大人が嫌いだった。そんなつもりない、って子どもの立場では言えない関係性を作っておいて、頭ごなしに叱る。とんでもない話。  しかし大人になってみて、その大人の事情もわかる様になってしまった。大人としての責任を背負い過ぎている時こそ、その状況に陥りがちだ。大人を背負い過ぎている人は、子どもからバカにされないか、なめられないか。いつもドキドキしてる。そして、少しでもバカにされた様に感じると怒り狂う。また、それを予防しようと躍起になってい

Don't stop thinking.

 小学校英語、4年生の教室。今日のトピックは文具。Do you have ...?という表現がキーフレーズで、それに伴い文具の単語を学ぶ。  私は補助の英語講師だから、英語的指導を請け負っている体。日本語は極力話さず音声教材でいて欲しい、という立場ではあるが「英語教育専門」としてそこにいるならば、私にはもっと伝えておかなければいけないこともある。誤解されがちだが、語学は音声や表現、語彙だけではない。むしろその背景や考え方、文化を知らない限りその言語を通したコミュケーションは歪

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ヘボン式ローマ字の秘密

中学に入るなり出てくるローマ字。 「え?小学校の時に習ったローマ字と違うやん!」と乗っけから混乱が始まります。 ここでは、なぜ中学英語の最初にローマ字が出てくるのか、なぜそれがヘボン式なのか?を解説しています。 追記:この動画、先生方からの反響が大きいですね。 私は小学校6年生が卒業を控えた頃にこのお話をプレゼントしていました。今までの「国語」のローマ字とこれから中学で習う「英語」のローマ字は違うからね、って一言添えるだけで混乱が避けられます。たかがローマ字かも知れませんが、ヘボン式から始まるローマ字は、英語の発音の特徴とも深い関係がありますので知っておくと便利です。  皆さんがふんわりと中学英語に着地出来ます様に。。。

「会話の時間がもったいない」

 あなたが英語を学んでいるのは、なぜですか。 英検を自分の資格として取りたい。自分の記録として1級にチャレンジしたい、そんな風にコツコツと試験などを取るのも素敵。それも外国語の楽しみ方の一つ。学びにはいろいろな目的や楽しみ方がある。  いろいろな学びがある中で、私が自分の教室で特化しているのは「会話」です。レッスンの中でも会話を重視するし、それを公言しているので教室に来る人は「会話」目的の人。にも関わらず私が会話を始めると『先生、時間がもったいないです。早く授業しましょう』と

日本の若者はグローバル社会を生き抜けるか

世界の若者たち  先日ウクライナから日本に来ている学生たちと話す機会があった。18-19歳の学生たちは日本語も勉強中ではあるが、主な意思の疎通は英語を使って行った。彼らが話す英語を聞きながら、「話している」と感じた。自分自身のことや、日本に来て感じたこと。ウクライナという国のこと。表情豊かに話す彼らの言葉から言葉以上のものを感じて、更には一人一人の人柄や経験もよくわかった。聴いていて楽しかったし、彼らにとても興味を持った。  大変な状況下だが、こうして磨いてきた語学を使って

学び方いろいろ

今朝最初にこの方のお話を拝見していて「なるほど」と思った。 私の初めての仕事は高校1年生の時のうどん屋のアルバイト。 そこからかれこれ30年。ずーっと働いてる。 日本で、海外で。 アルバイト、正社員、フリー…10種以上の仕事に関わった。 どの仕事も味わい深かった。 私は仕事が大好き。 きっと工夫が好きなんだと思う。  学校の勉強は嫌いだった。 ついていけないことがたくさんあって、それが高速で目の前を過ぎていく度に自分がダメな人間になった気がした。 それはトラウマの様に今で

学びの本質

 私の英語教室は、モットーを『英語を嫌いにさせない』に絞っている。『好きにさせたい』と思っていた時もあったけれど、それも含めて私は子どもたちの主体性を大切にしたいと思っている。何を好きになって何に興味を持つか、それに私が関与するのはおこがましいと思うからだ。子どもたちに出来るだけ自然な環境を作って、何を選ぶのか何をすきになるのかを一緒にワクワクしながら眺めていたい。そうしている間に英語を別に「好き」になってもらわなくても「一番」にしてもらわなくてもいい、「嫌いにさえならなけれ

子どもを伸ばす親の行動

 私は英語教室を運営しながら小学校の英語指導、親子えいごサークルを企画して日々多くの子どもたちとコミュニケーションをしています。そこで見える子どもたちの姿、そして保護者の方から寄せられるお悩みや不安を通じて今子どもたちに必要な環境は何かを考えています。  毎朝子育て関連や教育関連の記事や本を読むのが日課になっていますが、その中でも今朝見つけた記事に心が大きく動かされたのでこちらにシェアさせていただきます。 子育ては複雑か 私は常々、子育てはもっとシンプルなのではないかと考

勉強嫌いではない

SNSでいい言葉を見つけた。最近私の中で「?」だったことの答えだ。  ストンと心に落ちる言葉。 私の英語教室の生徒の多くは「勉強、嫌いなんすよ」と言いながら英語の新しい表現をバンバン使って話すし、出来るだけ人と被らない様に面白いオリジナルの回答を考えていたりする。それも「勉強」じゃないのか、と思っていたけど、そういうことね。  彼らが嫌いなのは「作業」だ。  そして私が見てきた中で特に「クリエイティブ」な要素が強い子たちは、学校で言われる「姿勢」「おしゃべり」「もう止め

学び場の広がり

 我が子の入学式。県下の他の高校よりも少し遅い時期の入学式で、八重桜が可愛らしく咲き誇って私たちを迎えてくれた。  入学式には制服、スーツ、カジュアルな服装の子もいる。私が見たことのない髪型や髪の色の子どもたちを社会科見学の様に感心しながら見ていると、その向こうに嬉しそうな家族。どの子も愛されている。どの子も愛されるべき。  定時制高校。何年かけて卒業するか、何を学び何に向かうのか、それを全て自分で決める。入学式前に数回学校に出向き自分の時間割を決めていたけれど、もうそこか

子どもの声を聞くテクニック

 今日はタイトルから書いた。なぜかというと、パン屋さんでパンを食べている時にふと内容が降りてきたから。そして私は怖いくらいにすぐ忘れるから。  メモがわりにこの強烈にハードルの高いタイトルを書いておけば自分が忘れないかな、と思ってタイトルだけ書いておいた。  なんだか専門家みたいな書き方をしてしまって、自分でも怖い。でも最近ふと思う。気がついたら、私は子どもたちの本音をたくさん知っている。子どもたちに「自由に話せる場を」と思って英語教室を開いているのだが、実際そういう場にな

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ハニラミメソッド 波に乗って楽になろう

生徒が私のことを「無味無臭」や「透明」と表してくれました。私はとても嬉しかったです。私たちは子どもたちがいずれ自分で生きていく時に必要な知恵を自分で身につけるのを見守る存在。無味無臭くらいが丁度良いのです。  今回は、みなさんご自身にとっても少し心が楽になるお話です。自分にプレッシャーを与えやすい方は必見。伸びやすいマインドを育てる方法です。ありのままを受け止めることに繋がりますので、どうぞ少しスピードを緩めて。お子さんや生徒さんの波を一緒に待ちましょう。