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教える人のハニラミメソッド

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私は英語教師です。自分の運営する教室、生涯学習センター、親子サークル、小学校などでほとんど全部の年齢の皆さんに英語をご指導しながら見つけたアイデアや考え方をシェアします。 もし…
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#家庭教育

「会話の時間がもったいない」

 あなたが英語を学んでいるのは、なぜですか。 英検を自分の資格として取りたい。自分の記録として1級にチャレンジしたい、そんな風にコツコツと試験などを取るのも素敵。それも外国語の楽しみ方の一つ。学びにはいろいろな目的や楽しみ方がある。  いろいろな学びがある中で、私が自分の教室で特化しているのは「会話」です。レッスンの中でも会話を重視するし、それを公言しているので教室に来る人は「会話」目的の人。にも関わらず私が会話を始めると『先生、時間がもったいないです。早く授業しましょう』と

「教えたい」先生たち

 先生という仕事をしてはいるが、私は「教えない」先生だ。 「教えたい」先生はとても多い。私もかつてはそうだったけれど。 でもご存知だろうか。人は「教える」ことが好き。実は子どもたちも「教えたい」。人に「教える」ってなんだか自分が偉くなったみたいで、賢くなったみたいで嬉しいこと。だからきっと大人も「教えたい」。でもここで私がご紹介するのは、そこを敢えて「教えてもらう」先生になること。子どもたちの「教えたい」を優先させて、言葉はおかしいがそれを「利用して」学びの機会に帰るためのテ

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言わんでもいいこと

 私が嫌なことは、自分の行動に対して人からあれこれ言われること。高校のテスト勉強で覚えたこの言葉を叫びたくなる場面、たくさんあったな。 Mind your own business. これって直訳したら「自分のことを気にしろ」ってことでしょう。意訳して「大きなお世話だ」ってあるけど、そのニュアンスはだいぶ違う気がする。だって「自分はどうなの?そんなに完璧なの?」と聞きたくなるもの。「あなたに言われたくない」でも「大きなお世話」でもなく、「君はどうなんだい」と問いたい。  そ

コミュニケーションって何

 先日地元に新しく出来たキャンプ場を見に行った。かなり良い環境で施設も整っていると話題だったので心躍らせて行ってみたが、行ったのが連休の中日だったからか人の多さに愕然とした。  私にとってキャンプとは、人との距離よりも自然との距離を縮めて自然と一体化する手段。こんなに密集してテントを張ってすぐ隣の家族の寝息が聞こえてきそうなキャンプは私の中ではまったくキャンプではない。  今まで行ったキャンプはいつでもフリーサイト。その中でも一番チャレンジングなサイトを選ぶ。斜面だけれど、ど

#1good4kids-1

親のコツ

 英語教室。長いお子さんで幼児から中学生まで十数年。習い事の中でもお付き合いが長いもの。その中で、おうちの方々と語らい想いを揃えることを心がけている。おうちの方の想いを子どもたちに届ける。時には違う形で。 ついついガミガミ おうちの方とお話ししていると、最初にお子さんへの想いを感じる。「笑っていてくれたらいい」「楽しく過ごしてくれたらいい」「元気でいてくれたら」...それからすぐに申し訳なさそうなお顔で「でもついついガミガミ言っちゃうんですけどね」と。  私はむしろその後の

文化を作る

 子育て歴、夫婦歴共に20年になる今年。0から始まって20年共に暮らす家族の形を考えてみた。 言葉は文化 子どもがお腹に出来た時、ふとテレビを観ながら考えた。皇室の方々って、どうしてみんながみんなこんな話し方をするんだろう。 それまで考えたことのなかった「話し方」と人の性質の関連に思いを巡らせた。アメリカ人は生まれた時から英語の環境の中にあって英語を話す。私たちは日本語。それが当たり前だと思っていたけれど、その日本語の「話し方」って結構大事。それが自分をプロデュースするもの

ポジティブ洗脳① 〜心の準備編〜

新聞で面白い記事を読んだ。その中にあった言葉が「ポジティブ洗脳」。 内容を読むと私と似ている気がしたので、ここにその経緯と困難を数回に渡り、記しておこう。 「褒め育て」で見えること 上から目線で叱りつけたり圧力をかけたりして子どもを育てることの問題点が見えてきた時、「褒め育て」が自尊心を取り戻すことに繋がると話題になった。それから「褒める」ことの重要性が叫ばれあらゆる活動がされているが、それを見ながら違和感を覚えることがある。  いわゆる「褒め育て」を軸にして教育を進める

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ハニラミメソッド 波に乗って楽になろう

生徒が私のことを「無味無臭」や「透明」と表してくれました。私はとても嬉しかったです。私たちは子どもたちがいずれ自分で生きていく時に必要な知恵を自分で身につけるのを見守る存在。無味無臭くらいが丁度良いのです。  今回は、みなさんご自身にとっても少し心が楽になるお話です。自分にプレッシャーを与えやすい方は必見。伸びやすいマインドを育てる方法です。ありのままを受け止めることに繋がりますので、どうぞ少しスピードを緩めて。お子さんや生徒さんの波を一緒に待ちましょう。

深い、深ーい話をしようか

 教室で毎日小学生と一緒に英語のレッスンをしている。 私の教室の特徴は「話したくなる」こと。その魔法を毎日かけ続けるのが私の仕事。  子どもたちにとっては週に一度、しかも一週間168時間の内のたった50分。だから約200分の1しかこの場所には来ないんだけど。でも、不思議とこの「場所」は子どもたちの中で「話を聞いてもらえる場所」になっている。  ある時は英語で教科の名前を復習しながら道徳が出て来たから突然頭ぐるぐるタイム。「道徳の授業って、海外の人に話すとびっくりされるの。な

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「話したくなる」人間関係作り

語学教師はもちろん、学校でも他の習い事でも家庭でも、「この人になら話を聞いてもらえる」「この人は自分を受け止めてくれる」と子どもから信頼されてこそ学びを共有できますし、逆に子ども側もその安心感を大人に持つことができることが一生を支える基礎になります。  私は「英語指導」を通して、子どもたちが「生きやすい」未来を描いています。  お子さんや生徒さんとの信頼関係を築く一つの方法として、是非楽しんで取り組んでみてくださいね♪