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教える人のハニラミメソッド

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私は英語教師です。自分の運営する教室、生涯学習センター、親子サークル、小学校などでほとんど全部の年齢の皆さんに英語をご指導しながら見つけたアイデアや考え方をシェアします。 もし…
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#英会話

新時代の学び 気づいたもん勝ち

 「最近中学校で教科書の全訳が配られている」と聞いた。 訳に至るまでの過程が語学の楽しさ。それをただ配られて試験の準備をするだけなんて。語学の楽しさを伝えたいと思っている私の様な講師にはにわかに信じがたい。そういえば、よく英検の長文とかリスニングの話をすると「そんな会話ありましたっけ?」って言う子がいるけど、内容を味わわずしてテクニックだけで解いたのか、って驚く。    資格試験も受験も必ず攻略法があって、そこだけを知って近道するのが良いと思われている。だから塾選びとか学校選

子どものことは子どもに聞け

 英語教室で、私は下は0歳から上は一応中学生で送り出す様にしている。(その後ご要望があったら、その先もう少し続く…) だから、同じお子さんの成長の根っこの時期を十数年、かなり長い間一緒に見守らせていただくことになるのだ。 カオスの中の英語はリアル  幼児でやってきて、教室の中を歩き回ったり突如ゴミ箱の上に立っていたり。トイレに行ったかと思ったら全然出てこない…水道がいつの間にか出しっぱなし…英語どころではないと思いつつも、子どもたちは私の真似をして "Oh, no!" あ

名刺がわりに英語の訛り

 以前シンガポールを旅した時、タクシードライバーの方が中国っぽいアクセントのある英語で話しかけてきた。かなりきついアクセントだったけど、話している間に彼の言っていることがほぼ100%分かるようになった。 「フェイウォンを乗せたよ。つい数週間前にね。君が座ってるまさにそこに座ってたんだ」  その頃フェイウォンの「恋する惑星」を観て憧れていた時だったので、とんでもなく素敵なニュースに胸が踊った。  同じくシンガポールでインド出身の方のタクシーに乗ったこともある。家族と一緒に乗っ

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ヘボン式ローマ字の秘密

中学に入るなり出てくるローマ字。 「え?小学校の時に習ったローマ字と違うやん!」と乗っけから混乱が始まります。 ここでは、なぜ中学英語の最初にローマ字が出てくるのか、なぜそれがヘボン式なのか?を解説しています。 追記:この動画、先生方からの反響が大きいですね。 私は小学校6年生が卒業を控えた頃にこのお話をプレゼントしていました。今までの「国語」のローマ字とこれから中学で習う「英語」のローマ字は違うからね、って一言添えるだけで混乱が避けられます。たかがローマ字かも知れませんが、ヘボン式から始まるローマ字は、英語の発音の特徴とも深い関係がありますので知っておくと便利です。  皆さんがふんわりと中学英語に着地出来ます様に。。。

英語のハードル

夏休み前最後の授業  小学校でこの学年の英語の指導をし始めてから2ヶ月。月に数回のペースで会っていた子どもたちとの信頼関係も、昨年から関わっている4年生ではより深まっている気がする。廊下で会うと "Hello, Ms.Koyama!"と多くの子どもたちが声をかけてくれるし、怪我をした指を見せてくれたり、「おじいちゃんに習った」と英語のフレーズを聞かせてくれたり、今日の服の色一緒だね、ってニコニコ。こんな他愛もない関わりが、私が子どもたちと共有したかったものだから、かなり嬉し

日本の若者はグローバル社会を生き抜けるか

世界の若者たち  先日ウクライナから日本に来ている学生たちと話す機会があった。18-19歳の学生たちは日本語も勉強中ではあるが、主な意思の疎通は英語を使って行った。彼らが話す英語を聞きながら、「話している」と感じた。自分自身のことや、日本に来て感じたこと。ウクライナという国のこと。表情豊かに話す彼らの言葉から言葉以上のものを感じて、更には一人一人の人柄や経験もよくわかった。聴いていて楽しかったし、彼らにとても興味を持った。  大変な状況下だが、こうして磨いてきた語学を使って

45分間のマジック

めあて  ご一緒している先生方には本当に申し訳ないのだが、私は自分自身がメインとなって活動をする際に「めあて」を設定しない。めあてを設定した時には、既に活動にガイドがバッチリある気がして。私自身は子どもたちがこの授業から何を見つけ出すか、それも楽しみの一つなので自己満足ではあるのだが、最後にそれを一緒に味わえたら良い、と思っている。  これは私自身の考え方で、めあてを否定するつもりはなく、どちらかを選ぶとしたら、私はこちらの方が指導しやすいということだけ。方法はひとそれぞ

「もしも」を本気で考えたら

  「もし100万円あったらどうする?」 こんな会話が、子どもの頃とても好きだった。夢があるし、いろいろ思い巡らすのが楽しかった。兄弟でよくこんな「もしも話」をした。  英語の先生になっても、こんなもしも話から、どんな時に本気で怒る?最後に爆笑したのはいつ?みたいなことを生徒の皆さんに尋ねては困った顔をされる。 習慣のない方にとっては自分の内面をこんな形で探検するなんて、面倒臭い作業でしかない。変なものが出てきたらどうしよう?何も出てこなかったらどうしよう?そんな風に思っ

伝える仕事

 今年21歳になる娘が3歳の時に、娘と自分のために始めた「親子えいごサークル」。市の施設で十数年続けてきたのが、コロナでストップ。  約2年振りに昨年12月から @coliving.tamaree にて復活を遂げました。実は0歳児から私の親世代までの皆さんと英語をご一緒する中で、一番難しくて興味深いのがこの「親子えいご」。というのも、この年齢の子どもたちは正直そのもの。私への遠慮も忖度も気遣いもない。それが最高に良い。興味があればパッと目をこちらに向けるし、なくなれば去って

英語教育の崩壊〜苦手意識の加速〜

 英語教育のことをあれこれ書いているけれど、学校教育の中では生徒の「苦手意識」が加速しているという話をあちらこちらで耳にする様になった。2011年、英語を意識した「外国語活動の本格的な導入」に胸を躍らせ小学校現場に入った私。あの時専門家の方々が言われていた「きっと格差を産むだろう」という言葉を心に留めてはいたけれど、10年後にここまでになるとは…一旦ブランクを開けて再度小学校に入った今年。何も変わらない現場と、なぜか格差だけは広がっている子どもたちを見ながら愕然とした。 英

学びの本質

 私の英語教室は、モットーを『英語を嫌いにさせない』に絞っている。『好きにさせたい』と思っていた時もあったけれど、それも含めて私は子どもたちの主体性を大切にしたいと思っている。何を好きになって何に興味を持つか、それに私が関与するのはおこがましいと思うからだ。子どもたちに出来るだけ自然な環境を作って、何を選ぶのか何をすきになるのかを一緒にワクワクしながら眺めていたい。そうしている間に英語を別に「好き」になってもらわなくても「一番」にしてもらわなくてもいい、「嫌いにさえならなけれ

「待つ」ことは嫌だけど「待ってほしい」

 この年になったからか、もう子どもの頃から慣れっこだからか、私はせっかちな割に今の時代では「待つ」ことができる方だと思う。というよりもむしろ、その間が好きだったりする。人と会話していて「えっとね...」と相手が思いを巡らせる時間も味わい深いし、先生が黒板にカタカタと文字を書く時間もボーッと出来て良い。 電子黒板か殴り書きか 数年前、高校生の我が子の参観に行って驚いた。電子黒板にはあらかじめ文字が映し出されていて、子どもたちのプリントにも同じ様に印刷されている。先生がボタン一

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英文法基礎10 前置詞 from と to

楽しい楽しい前置詞です♪ 前置詞は日本語=英語で覚えてしまうと、かなり厄介。例外がたくさん出てくるからです。イメージで感じるとかなり楽。英語を使う人や小さい頃から英語を習っている人が前置詞が得意なのは、イメージで定着しているからです。  中学英語だけでなく、大人になってもずっと役立ちます。 今後少しずつお届けしますので、お楽しみに♪ シェア、ご登録、いいねをよろしくお願いします☺️

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英文法基礎11 前置詞 in

楽しい楽しい前置詞です♪ 前置詞は日本語=英語で覚えてしまうと、かなり厄介。例外がたくさん出てくるからです。イメージで感じるとかなり楽。英語を使う人や小さい頃から英語を習っている人が前置詞が得意なのは、イメージで定着しているからです。  中学英語だけでなく、大人になってもずっと役立ちます。 今後少しずつお届けしますので、お楽しみに♪ シェア、ご登録、いいねをよろしくお願いします☺️