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教える人のハニラミメソッド

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私は英語教師です。自分の運営する教室、生涯学習センター、親子サークル、小学校などでほとんど全部の年齢の皆さんに英語をご指導しながら見つけたアイデアや考え方をシェアします。 もし…
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2023年1月の記事一覧

次から次へと...

 スピーキングテストって、正直難しいんです。 英語の面接担当してると「この子、英語を話してる」って思える子は50人に一人いるかいないか。後は覚えてきたこと喋ってるだけ。 会話は成り立ってるけど、「使えている」感はゼロ。 見た感じ話せてるし結果は合格だけど、それはテスト用の技術に感じられて仕方ない。  私は教える側でもあるから、そのコツを教えるのは簡単。それも知ってるから、この「スピーキングテスト」の無意味さも知ってる。  そんなにしたいなら方法をしっかり考えた方がいいし、そ

英語教育の迷走

面白い記事を見つけたのでシェア。 おんもしろい! 英語教育。子どもたちがそれに振り回されたり否定されたりしていることに腹が立っているので、今日はこれに乗っけてみる。 『英語ってね、英語ってね、そういうもんじゃないんだよね〜』と言いたいけど、その前に。面白い言葉がいっぱいだったので引っ張り出してみた↓  面白すぎる。オブラートからかなりはみ出てる感はあるけど、それが嬉しい。  そう。英語教育が始まる頃、私は英語教室を開いたばかり。英語教育のニーズの高まりにただただワクワ

対話の練習

着地点のない対話って大好物。 なぜかどっちかの意見に合わせようとか着地点を決めるから、私は学校の議論とか道徳とかが苦手だったのかも知れないな。  ただ「違いを知る」だけの会話。楽しい。 そして子どもたちを見ていると、シェアし合っている間に少しずつその子の本当が見えてくることってある。最初乱暴で雑な話し方をしていても、少しずつ考えて本音を語り出す。話し方が上手じゃなくてもいい。でも話し続けないと上手に伝えられる様にはならない。大人はどうしてもその途中で代わりに言ってあげた

三人称の別の顔

 英語教室。4年生から6年生のクラス。私とのお付き合いはかれこれ5年目かな。会話の多いクラスで、英語である程度の自分のことは話せる様になっている。そこで改めて人称代名詞のおさらい。  もちろん、小学生にこんな文法的な言葉は使わない。こちらも会話の中で I とyou、heとshe、theyとwe を絵を描いたり例を出したりしながら伝えて、ざっくりと「こんな時に使うんだね」を確認。  そこで始める。そもそもheとかsheってどうやって分けるんやろうね。  こんなのテストにも出な

自由って

 よくよく考えたら、働き過ぎてるね...な一日。 朝から午後まで小学校で5時間授業。夕方自分の教室で2つ授業。トータル7授業。それでもなんとなく心地良いのは、きっと楽しかったからだな。「楽しい」ってすごいぞ。  今日は4年生5クラス160人くらいと「学校の中の好きな場所」とか「ここがファミレスだったら今何食べたい?(一応既習事項 I want...の復習)」とか答えのない質問をたくさん投げかけて、たくさん話を聴いた。今の気持ち、自分の好きなもの、そんな話をしている時、聞いて

子どもってすごい

 私は授業中の立ち歩きはあまり気にしない。でも注意をする時は必ずきちんと理由を伝えて丁寧にお願いをする様にしている。命令ではない。  「クラスでは、見たい人が見られて聞きたい人が聞けるようにしてくださいね」  それがお願い。立ち歩きはOK。でももし誰かの前に立ちはだかってしまって見えなかったら、理由を言って気をつけてもらう。人の話にかぶってしまったら、ちょっと聞かせてほしいと頼む。大声でドッキリしたら、申し訳ないけど、先生は突然大きな音が出るのがとても苦手です、と伝える。

私の英検利用法

 これは教室のおうちの方々から「英検とは」とお尋ねがあったので、シェアするために書いてみました。もし「英検とは」と思う方がおられましたら、「こういう考え方もある」という感じでご覧ください。  私は英検準1級を持っています。1級は?と聞かれますが、私にとって1級はマニアの世界なので、そこはもっと英語マニアになりたい願望が出てきたら取り組んでみたいと思っています。  ではなぜ準1級かというと。日本では「私、英語話せます」と言っても証明する機会も方法も余程特別なケースでない限り、