見出し画像

英語が通じないのは発音が悪いから?実はそうではない!という衝撃の事実。

こんにちは、なみのリズム英語のアサコです。

英語を話すのって、結構勇気がいりますよね。

それだけに、「思い切って話してみたけど、通じない…」なんてことがあると、へこんでしまうものです。

私もそうでした^^;)。

思い切って、ひとこと・ふたこと英語を言ってみるものの、相手は「?」という顔をしている。その表情を見て、(ガーン!)と衝撃を受ける私。

(えっ、なんで!私の発音どこかおかしい??)なんて、心の中はドキマギ…。

英会話のハードルを下げるために必要なこと。それは、「自分の英語が通じる」という安心感、自信をまず持つことですよね。

そこで、今回は、自分の英語に自信をつけるための発音改善のコツについて述べていきます。

その前に、大事なこと。

そもそも、「なぜ自分の話す英語が通じないのか」について見ていきましょう!

1. 英語が通じないのは、発音の悪さが一番の原因…?ではなかった!

私は今まで、英語がペラペラにしゃべれる人を何人も見てきましたが、2種類のタイプの人がいるんです。

1つは、発音がきれいで、かつ英語がペラペラな人。これは、当たり前すぎますね…。

そしてもう1つは、「発音はいかにも日本人…!」なのに、全く問題なく外国人とコミュニケーションを取っている人、です。

「あれ?英語が通じないのは発音が悪いせいじゃないの?」って思った方。

そうなんですよ。私も英語が通じないのは発音が悪いせいだとずっと思ってたんですけど、実は、そうでもないんです。

私は昔、NGOで少しだけボランティアとして働いていたことがあります。その時のことですが、そのNGOの本部があるスイスでずっと勤務している日本人女性が、外国人と話すのを聞く機会がありました。

そのときびっくりしたのは、彼女の英語の発音が「バリバリ日本人」だったことです。でも、英語は本当に流暢で、よどみなくしゃべっていました。彼女と会話していた外国人の方も、全く聞き返すことなく、スムーズにコミュニケーションを取っていました。

そんなやり取りを見ながら、(発音はきれいではないけど、全然問題ないんだなー。カッコいいなー!)って思った記憶があります。

彼女だけじゃありません。「発音は本当に日本人」だけれども、問題なく外国の方とコミュニケーションを取っている人は、他にもたくさんいるんです。

もちろん、発音がいいにこしたことはありません。その方がかっこよく聞こえますし、ネイティブスピーカーの標準発音に近い方が、聞き取りやすいことは確かです。でも、まずはこの事実を知っておいてほしいのです。

いかにも『日本人発音』なのに、英語で流暢にコミュニケーションを取れる人はたくさんいる」ということを。

(※注 「発音」は定義上、個々の音だけでなくイントネーションやリズムを含む「言語の発声の方法」を言います。しかし一般的な感覚的な使われ方では、単語に含まれる個々の音声の発声を指すので、この記事でも言語の発声の方法という全体的な意味ではなく、狭い意味で使っています。)

2.通じる英語のために。発音以上に大事なこととは?

「日本語発音でも英語は通じる」という事実。
これは一体、どういうことなのでしょう?

ちょっと昔のデータになるのですが、とある研究結果があります。

「ネイティブスピーカーは、日本人が話す英語のどこに一番不自然さを感じるのか」について探った研究があるのです(竹蓋幸生著『日本人英語の科学』より引用)。

発音・リズム・イントネーションの要素に分けて調べたところ、
なんと、その結果は…

発音というわけではなかったのです。

ネイティブスピーカーが一番不自然だと感じたのは、
なんと、イントネーション
でした!

そしてその次に不自然だと感じたのがリズムであり、
一番最後に来るのが、単音の発音だったのです。

これって、ちょっとびっくりですよね。

だって、大抵の人は一番に発音を直そうとするじゃないですか。イントネーションを一生懸命勉強しています!って人、あんまりいないのではないでしょうか??

でもこの研究結果は、私の今までの経験と一致します。つまり、発音は全く持って日本人で、LとRの発音の差もないような感じなのに、問題なく英語が通じているという人々。

彼らの英語が通じるのは、イントネーションやリズムはそこそこ英語のルールを守って、話しているからではないでしょうか?

イントネーションって?

イントネーションとは、音の調子の上げ下げ、言い換えると、抑揚のことです。

例えば、Do you~から始まる疑問文は、最後を上げ調子にしますよね。一方、What~などから始まる疑問文は、最期を下げ調子で発話します。これは、中学校1年生で習う超基本事項ですよね。

けれども、イントネーションをもっと深く学ぼうとすると、もっと事情は複雑であることに気が付きます。

例えば、Thank you.を下げ調子で言ったら「ありがとう」というお礼の意味になりますが、Thank you.を上げ調子で言った場合、サービスを提供している側がお礼を言う、事務的な表現になります。

ちょっとニュアンスが変わるのですね。

日本語でも考えてみると分かると思うのですが、同じ言葉やフレーズでも、言い方によって、ほめ言葉が嫌味にもなりますよね^^;

とすると、イントネーションがいかに大事かということがわかると思うんです。

微妙な意味合いがイントネーションに乗るからこそ、伝わる英語を話したいと思ったら、発音だけでなくイントネーションにも気を付けてくださいね。

ちなみに、イントネーションが不自然だと、発音がいかにきれいであっても、すっごい聞き取りづらくなることが、以下の動画の音声を聞くと納得できるかと思います。字幕なしで聞くと、結構なストレスかと。(内容は、全く英語学習には関係ありません笑。あしからず)

【バキ】最強の男!強さランキングTOP10【ゆっくり解説】https://youtu.be/lta3EBPCDu4

リズムって?

さて、お次はリズムです。英語学習の肝になるので、私が一番大事にしているところです。

発音を勉強していると、「発音だけではなくて、リズムも大事だよ」ということをよく聞くと思います。これは、本当です!

というのも、イントネーションもですが、発音とリズムは切っても切れない関係だからなんです。

なんでかというと、発音はリズムにしたがって変わるからです。

単音のfやthやrやlなど、それだけを個別に練習することも大事なんですけど、リズムによって、これらの発音は消えたり、次の音とつながったり(リンキング/リエゾン)します。

だから、リズムを知らない状態で発音だけ練習しても、片手落ちなんですよね。

ですから、発音と一緒にリズムを学んでおくことはとっても大事なんです。

3.発音よりも、リズムの方が早く習得できる!

発音は、どこまでネイティブに近づけるかという目標にもよりますが、習得までにある程度の時間がかかります。

例えば、Rの音は、舌に筋肉をつけないと発音できません。また、thの音もかなり難しいです。

しかも、話す練習をしている人ならお分かりだと思いますが、発音を気にしながら英語を話すというのは、結構大変なんです。

話す内容を頭の中で組み立てるだけでも、頭の中はいっぱいいっぱいじゃないですか^^;しかもその上、発音まで気を付けるというのは、かなりトレーニングをしないとできないことなんです。

一方、リズムを習得するのは、比較的簡単です。どこを強く読むか、どこで区切りをつけるかという問題なので、意識を変えればすぐにできることです。少なくとも、口に筋肉がつくまで待つ必要はありません。

しかも、リズムを学べば、なぜリエゾンやリンキングなどの音のつながりや、音の消失などが起きるのかがわかるので、発音練習の大きな助けにもなるんです。

なので、私としては、難しいthなどの発音練習だけに一生懸命になるよりは、リズムを重視して習得してほしいのです。

リズムを学ぶことで、あなたの話す英語が通じる英語に変わるのですから。

4.あのキッシンジャーも、ドイツ語なまりを直そうとはしなかった

みなさんは、アメリカの有名なかつての外交官であり、国際政治学者であるヘンリ・キッシンジャーをご存知でしょうか。

彼はドイツ出身ですが、強いドイツ語なまりの英語で知られています。それでも、あえてそのなまりを直そうとはしなかったそうで、むしろそのなまりが彼の魅力のひとつになっていたとも言われています。

今や英語は世界語です。ノンネイティブの英語話者の数は、標準発音のネイティブスピーカーよりもずっと多いのです。

(サーチナの記事によれば、ネイティブスピーカーは約3億3000万人であり、ノン・ネイティブスピーカーは15億~18億人だそうです。

とすると、いろんな発音の英語があって当然だということになります。

同じ英国内でさえ、アイルランドやスコットランドなまりの英語は、標準的な英語とは発音がかなり違います。母音の発音が完全に変わるものがあるので、ネイティブさえ意味がわからないことがあるようです。同じ英語ですら、ナマリは存在しているのです。

先ほどの研究結果でも見たとおり、イントネーションやリズムがあまりにも違うと、不自然さが目立ち、意志疎通に障害が出るようになりますが、発音のナマリに関しては、いろんな国の出身の人がますます英語を話すようになっている現代において、避けられないものだと思われます。

もちろん、あまりにも通じないようなひどい発音は直さなければいけませんが、少々の発音の違いはその人の個性だとも言えます。

発音練習はそこそこに、イントネーションやリズムをしっかり練習して、自分のナマリに自信を持ち、堂々と英語を話してほしいと思います。


5.リズム音読のススメ

さて、リズムよく、流暢にかっこよく話すための学習方法として、私がオススメしているのがリズム音読です。

英語のリズムを聞き取り、それを再現して声に出すという練習方法で、リスニング力をつけながらスピーキング能力もつけることができる、欲張りな学習法です。

リズム音読については、こちらの記事を読んでくださいね。

英語のリスニングができないのは○○○を知らないから!|なみのリズム英語★リスニングができれば全てうまくいく!|note

リズムを学ぶと、英語のメロディがわかるようになるので、曲のフレーズを自然と覚えるかのように、英語のフレーズがすっと覚えられるようになります。その中で、イントネーションも自然と身に付くようになりますよ。

この記事が、お役に立てれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?