私から新人への自己開示
どのように新人さんの適性を掴んでいくのか?どうやって、本格的な業務に飛び込む前に二人の間に共通言語を構築していくのか?そのアイデアについて前回の2報に書き記しました。今回は仕事の中だけでなく、よりパーソナルな情報を得る為にどうしていったか?について述べたいと思います。
つい最近、遅らせばながら指導員研修というものが人材育成Gr主催で開催され、私も参加して来ましたが、そこで学んだ”自己開示”というものが、私の言動とマッチしていたように思います。
さて、”技術総説”の数報と”ISSUEからはじめよ”で仕事を進める上で必要な共通言語をインプットしてもらった後に、私は自分の”価値観”を表現する本を読んでもらうことにしました。本のタイトルは、”Leadership on the Line(最前線のLeadership)”というものです。これは、その本に共感してほしいという意味で渡したのではなく、自分という人間の価値観や目指している世界を知ってほしい。という位置づけにしました。
この本に目を通してもらった後からは、新人さんの興味や原体験を探る問いかけを増やしました。この頃はちょうど6月中旬で、あと数週間で本格的に業務が始まるという時期でした。
一般に自分が開示した以上に、相手は開示してこないことが知られています。何も知らない相手に、多くの人は心をオープンにしないのです。だから、相手のことを知るには自分を開示する必要があります。Noteで自分の考えを整理して文書として残すのも、まだ今は出会っていない人に対して、Noteを自分を知ってもらう為の場所としたいからかもしれません。
業務量が多く、殺伐とした雰囲気の部署ほど、この自己開示が少なくなる傾向にあるようです。自己開示をしないということは、はっきり自分の状態を表せないということであり、他人に対してだけでなく自分に対しても鈍感になっている可能性があります。自己開示を含めたコミュニケーションで、お互いが支え合える環境を作っていくことが大切でしょう。
なにか、ドキッと来た方には、まずは職場で自分の自己紹介を改めてしても良いかもしれません。えっ!?っと思われるかもしれませんが、コミュニケーションモードは(今好ましくないのなら)徐々に変えるのではなく、一気にガラッと変えたほうが良いです。
『△△の本を読んで、自分も変えようと思ったほうが良いと思ったから、今日から試してみますね!』
と宣言して、まずはやってみると、案外周りは温かく見守ってくれるものです。
ともかく、私も自分の大学時代の話だったり、フレッシュマン時代の話をして、新人さんが話をしてくれやすい雰囲気を作りました。
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