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原文、単語、訳など

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記事一覧

蟷螂の斧(原文、書き下し文、訳)

読み方:とうろうの おの 出典:『淮南子』 意味:弱者が自分の実力を考えずに強者に立ち向かう…

虎穴に入らずんば虎子を得ず(白文、書き下し文、単語、訳)

読み方:こけつに いらずんば こじを えず    (「はいらずんば」「ざれば」「こし」などバ…

漁夫の利(白文、書き下し文、単語、訳)

読み方:ぎょふの り 出典:『戦国策』 意味:関係ない第三者が得をすこと 【白文】  趙且伐…

推敲(白文、書き下し文、単語、訳)

読み方:すいこう 出典:『唐詩紀事』 意味:詩や文章をよりよく練り直すこと 【白文】  賈…

蛇足(白文、書き下し文、単語、訳)

読み方:だそく 出典:『戦国策』著者未詳。編集は劉向。 意味:余計な付け足し 【白文】  …

矛盾(白文、書き下し文、単語、訳)

読み方:むじゅん 出典:『韓非子(かんぴし)』 意味:話の前後のつじつまが合わないこと 【…

『宇治拾遺物語』絵仏師良秀02(原文、単語、訳)

【原文】 「あはれ、しつるせうとくかな。年ごろはわろく書きけるものかな」  と言ふ時に、とぶらひに来たる者ども 「こはいかに、かくては立ちたまへるぞ。あさましきことかな。もののつきたまへるか」  と言ひければ、 「なんでふもののつくべきぞ。年ごろ不動尊の火炎をあしく書きけるなり。今見れば、かうこそ燃えけれと、心得つるなり。これこそせうとくよ。この道を立てて世にあらむには、仏だによく書きたてまつらば、百千の家もいできなん。わたうたちこそ、させる能もおはせねば、ものをも惜

『宇治拾遺物語』絵仏師良秀01(原文、単語、訳)

【原文】  これも今は昔、絵仏師良秀といふありけり。  家の隣より火出で来て、風おしおほひ…

『古今著聞集』刑部卿敦兼と北の方03(原文、単語、訳)

【原文】  時の音に取り澄まして  ませの内なる白菊も 移ろふ見るこそあはれなれ  われら…

『古今著聞集』刑部卿敦兼と北の方02(原文、単語、訳)

【原文】  ある日、刑部卿(ぎやうぶきやう)出仕(しゅっし)して、夜に入りて帰りたりける…

『古今著聞集』刑部卿敦兼と北の方01(原文、単語、訳)

【原文】  刑部卿敦兼(ぎやうぶきやう あつかね)は、見目のよに憎さげなる人なりけり。  …

『伊勢物語』芥川02(原文、単語、訳)

【原文】  やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。  足ずりをして泣けどもかひ…

『伊勢物語』芥川01(原文、単語、訳)

【原文】  昔、男ありけり。  女の、え得(う)まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを…

『平家物語』扇の的04(原文、単語、訳)

【原文】  あまりのおもしろさに、感に堪へざるにやとおぼしくて、舟のうちより年五十ばかりなる男の、黒革をどしの鎧着て、白柄の長刀持つたるが、扇立てたりける所に立つて舞ひしめたり。  伊勢三郎義盛、与一が後ろへ歩ませ寄つて、 「御定(ごじょう)ぞ、つかまつれ」  と言ひければ、今度は中差(なかざし)取つてうちくはせ、よつぴいて、しや頸の骨をひやうふつと射て、舟底へ逆さまに射倒す。  平家の方には音もせず、源氏の方にはまたえびらをたたいてどよめきけり。 「あ、射たり」