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ライター奈美の日報:ライターの「孤独問題」

ライターは、孤独だ。ライターだけじゃない。すべての在宅ワーカーが、多かれ少なかれ孤独を感じているのではないだろうか。私は一人時間が好きだから特段気にならないが、それでも周りを見なければ、知らなければ、自分の立ち位置がわからないという問題もある。そして、こんな私でも、やっぱり孤独感は時より感じる。

この仕事は、相対評価だと思う。絶対評価の一面もあるけれど、やはり他のライターと比較されるものだ。で、あるならば、やはり周りを知らなけばならない。

孤独を埋めるため、自分の立ち位置を知るため、Twitterを始めたのはライターを始めてから2年が経ったころ。2018年のことだ。そこから、私のライター人生は様変わりした。

ライターの最高文字単価は2円ではないこと。
月200万円を稼いでいる人がいること。
コミュインティサロンなるものがあること。
ライターから編集者、ディレクターになるというスケール方法があること。

このすべては、Twitterを始めなければ知り得なかった。今でこそ、Web上で赤の他人とつながることは一般的だけど、当時の私はリアルの知り合い・友人以外とWeb上で話すことなんて皆無。怖ささえ感じていた。それでも、怖さ以上に、新しい世界を知っていくことに、希望と期待と可能性を感じたものだ。

そんな私も、今ではコミュニティサロンを運営する側に立っている。本日は、弊社が運営するライターコミュニティSP-ACEの作業会だった。10時から17時まで、受講生さんとZOOMで繋がりながら仕事をするといったもの。30分に1回、5分の休憩時間には、他愛もない話をする。ZOOMもまた、Web上のつながりではあるが、やはり顔を見て、声を聞くと、まるで同じ空間にいるような錯覚を覚える。

これからの時代、人との繋がりはより重要になっていくことだろう。お金の価値、不動産の価値、動産の価値は今後、様変わりしていくかもしれないけれど、「人」という資産の価値は下がることはなく、むしろ上がっていくはずだ。

SP-ACEは、見返りを求めないコミュニティである。同じ意思を持つ人たちが集えるよう、入会費と至極簡単な審査はあるけれど。我ながら、これ以上、ライターにとって価値のあるコミュニティはないとさえ思う。相対評価の仕事もきっと、これからは絶対評価になっていくものと私は考えている。であっても、個人の価値や存在感は他人がいてこそ映し出されるものだし、コミュニティの重要性は今後増していくのではないだろうか。人は皆、孤独だから。

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