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綺麗事から足を洗う日

タイトル② 最悪な誕生日にするぞ!
タイトル③ 笑いと涙爆発の日

この順番でこの記事のタイトルが浮かんだ。

今日は私の誕生日。51回目。ヒャッホー!!
昨日は起業に向けてのセッションで、また自分がガッチリ握りしめている“心の癖”みたいなものが現れた。玉葱現象🧅またはマトリョーシカ🎎?…剝いても剝いてもまた出てくる。

潜在的にずっと染み付いて来た、母からの押し付けに気が付いた。良いことしか言わない。全て良い解釈にする。美化する。だから立派な母。
7,8年前、“立派な母”は私の中では崩れ去ったのに、まだその教えは染み付いたままだった。
どうしても、物事を直視せず、綺麗に捉えようとする。無意識だ。それはどちらかと言うと良いことだと思っていた、と当時に、微かながらに拭いきれない違和感もあった。それが自分の好きなとこでもあり、大嫌いなとこでもあった。

それをやっと自覚した。

綺麗事は大嫌いだ。

物事、そのまんまが好きだ。

だから、今日、綺麗事から足を洗おうと決めた。

まず、せっかくの誕生日、良い一日にしたい。
だが、目覚めから頭痛だった。
最悪…
昨晩遅く、noteを書いたからだろう。私はスマホやパソコンを使う時間が長いと頭痛になる。
しかし思考は、、「なんだか幸せ。夜頑張ってnote書いたんだな…ってことが。流れを止めずに書き上げたんだな…ってことが」と、良く変換していた。
それがキモくて、「誕生日に頭痛かよ、やっぱり朝書けば良かったでしょ…」に戻した。
そして、起きて行動開始。
だが朝一から、意志の無い、流されて、スマホでブログを1時間も読んだ。
ケッ、最悪じゃん、予定あるのに、いきなりコレ?
これも、「やりたいようにやったんだから、それも良かったんじゃない?」…などと解釈を美しくしかねない自分を止めた。
「駄目な私」を、見る。

そっか、今日はこうやって、自分の悪いとこ見て、悪いことして、最悪な日にしよう。と決めた。

予定に対して、自分なりに予定してた時間に遅れ、サイテー。普段はそうして慌てるのも嫌で、自分を冷静に保って穏やかにしようとするが、今日は堂々と慌てる。
出かける準備をしながら、そういう悪い自分が笑えた。笑いが込み上げたと思ったら、安心なのか悦びなのか泣きも込み上がって来た。自分が深い所で感動していた。表面的には少しだけど、深い所で瞬間、笑いと涙が爆発した。

不登校の子や親、ボランティアの学生さん、地域の人が気楽に集まる場へ参加した。私の娘もかつて不登校になったから、お役に立てるかもしれないからだ。ただ私はとにかく誰かと対話がしたかった。
3回目の参加。
これまではもう少し自分も会話に入って行ったが、どうも今日は聴くだけ。聴くのも大好きだけど、少しつまらなかった。グループで聴いていたから。きっと一対一なら楽しいと思う。でも、今日はこういう日なんだな…と思った。早目に帰ろうかとも思った。後半、思いがけなく会話が生まれたり、少しの会話で深まったりした。帰り際の立ち話も私にとって実りになった。
あぁ、やっぱり、対話が好きだ。

うーん、やっぱり良い日になって来ちゃった。

急いでお昼を食べて仕事へ行く。
時間が無い。何をどう食べるのか、自分が縛られない食べ方を選んだ。時間が無い。歩きが理想だけど、遅れたくなかったから、チャリを選んだ。
今日は、仕事を辞めるという希望を、上司と向き合ってきっちり話す為に早目の出勤だった。
とにかく、自分の一番核になる気持ちをしっかり伝えようと気持ちを整えた。

文句の多い私を、上司は冷ややかに見ているだろうと思っていたが、本音を聞いてみると、違ってた。私の勝手な想像と思い込みだった。自分の自信の無さからの被害妄想のような。
上司も、本音を語って、肩の力が抜けているようだった。
人の本当の気持ちを知れるのが、本当に嬉しい。
やっぱり、そんな対話が大好きだ。

あれ、やっぱり良い日になって来ちゃった。

生徒で、私が今日誕生日であることを覚えてくれていた子が、プレゼントをくれた。しかも、授業が終わって一度姿を消した後、かなりの時間差でまた3階の教室へ、手に持って現れたのだ。なんでも、家に忘れて来て、お迎えのお母さんが持って来てくれたらしい。小さなお菓子がぎっしり入っている。
嬉しくて嬉しくて、たくさんお礼を言って、私も下まで一緒に降りて、外のお母さんが待つ車まで、お礼の挨拶をしに行った。

おや?良い日になってるぞ。

帰宅した。
ケーキが宅配ボックスに届いているはず。
宅配ボックスを見ると、ケーキらしからぬ姿…???
ケーキじゃない、ヤフオクで買った靴と服だ。じゃあケーキは?
とりあえず家に入ると、廊下の向こうに見えるリビングのテーブルに、箱が置いてある。あぁ、ケーキは指定の午前中に届かず、遅れて届いて、娘が受け取ってくれたのね?あぁ、良かった…
クリームも無いシフォンケーキは、冷凍なのか冷蔵なのか常温なのか、どれで来るのか分からなかった。でもその箱を見て、冷凍で届いたことを知った。
あ、冷凍だったんだね。
イヤな予感がした。
これから食べようというケーキは、冷凍庫に入っていた。

ケーキは、今日食べれない。
決定。

冷凍庫に入れたであろう娘はまだ留守だった。
今日の為に買ったケーキが、今日食べれない。
結構最悪なのに、ほとんどガッカリしなかった。
なんでだろう?

とりあえず、息子と二人でご飯を食べた。
途中、息子が「でっかい虫がいる!」と白い天井を見た。息子「カメムシ?」 私「いや、ゴキブリだね」
マンション住まいで、ゴキブリは2年程前に一度だけ出た、以来だった。
誕生日に、ゴキブリか。誕生日のご飯中に、ゴキブリか。天井に、ゴキブリか。
これは最悪だ。
だが、どうもそんな気がしない。
虫嫌いを克服したく、虫を見かけるとなるべく観察しようとしている今の私の前に現れてくれたんだ。かと言って、ゴキブリは観察なんぞしたくないがなっ!!でもなんだかお祝いに来てくれたように思える。来なくていいんだがなっ!!
そんなことを考えながら、私は退治に向かっていた。その傍らには、半年程前、でっかく色も超独特で気持ち悪い蛾(ガ)が部屋に入った時、メチャクチャ怯えてた息子が、今日はひるまずにサポートしてくれる姿があった。私はゴキブリの姿をなるべく見たくなかったが、逃げた奴の姿を追い、隙間を覗いてくれたり、棒で探ったりしてくれ、随分頼もしかった。まだ、直接退治する勇気はないが…。
こ、この頼もしさは、最大のプレゼントかもしれん!…そんなふうに思った。
頼もしさも、このドタバタ共同作業も、全てが終わって落ち着いた後に帰って来て、なぜケーキを冷凍庫に入れたのか訴える娘も、、、
最高のプレゼントやん!

あ゛、また綺麗事にしてる。

この記事書いてる間に日付変わっちゃったやん。もう誕生日じゃないやん。
こんな夜更かししてスマホ長時間使って、どうせまた明日、頭痛だぜ。
早く寝ろよ。
早く寝たいんだろ?お前。
最悪やん。

ケーキの代わりに、生徒にもらったお菓子と、上司にもらったせんべいを食べ、
その後、兄弟や友人から頂いたメッセージを順番に読み、夜遅いので一部の人に返信した。

こんな誕生日を最高だと思うのは、綺麗事かい?
ごっちゃごちゃで、人間臭くて、やっぱり最高だと思ってしまう。

あ゛ぁ゛眠すぎ…
やっぱ、せっかくだから、最悪にしとこ。


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