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「応援」は、あった。〜誇りへの真実

自画自賛のような話だけれど、真実として書き留めておく。

そろばんの講師をしている。
暗算の検定に何度も何度も落ちている生徒がいた。本当に、とても難しいレベルなのだ。
私は先生をしてはいるけど、暗算は苦手で、その検定には、私だってなかなか合格しないレベル。
だから、
その子は、私よりもレベルが高いのだ。
私ができる数少ないアドバイスは、すでにし尽くしてあって、もう、私にできることは何もなく、とにかく応援するしかなかった。
半年以上、それが続いた。
私は、何もできなくて、ずっと歯痒かった。

その子の事情で、教室を退会する日が近付いた検定日、
ついに、合格した!
私は、それが分かった瞬間、両手でガッツポーズの後、それで終わらず自分の中に込み上げるものの大きさに驚いた。想像以上に泣けて来て、嗚咽も加わり、しばらく止まらなかった。
私、こんなに気持ちが入ってたんだ…と知った。

その気持ちの大きさを知り、
私は、私の応援は、明らかに役に立っていたのかもしれない、明らかに合格を後押しできていたんだ、きっと!と思えた。あんなに、何にもできない自分が歯痒くてもどかしくて恥ずかしくて仕方なかったけど、私は力を添えることができていたんだ!と悟った。それが、紛れもない真実に思えた。
と同時に、
そうして本気で生徒さんを応援していた自分に、誇りを感じた。

こんな宝物をもらった。
生徒さんはもう退会してしまったけど、
こんな経験を、本当にありがとう。

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