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画角という悪魔

 ココナラというサイトでオンラインレッスンを始める事になって、数日前に情報公開して、今日1人目のレッスンをやりました。(ttemilで検索を!)
 コロナの期間になった当初に何度かオンラインレッスンにトライしてみた以来だし、今回から利用するココナラの機能もまだ理解し切れていないから、色々といじってみながらやってみました。
 しかし、今書きたいのはオンラインレッスンの中身についてなんかではなく、

画角(がかく)

 について。

 リモートで仕事をしている人も多いと思うのだけれど、背後の空間をどう処理しているのかものすごく気になる。背景をボヤけさせる機能もあったり、別の画像をバックに映し出す機能もあったりするけれど、あれもあれでTPOというものがあるだろうと思う。
 会社員の方同士だと暗黙の了解的な、不文律的な事があるのではないかと予想されるわけで、そんなことは大した問題ではないのだろうけれども、リアルで一度も会ったことのない自称”講師”の背景がボヤけていたりすると、なんかこいつ隠し事があるんじゃないのかと思わせる事になるかもしれない。かといって南国のビーチにいる的な背景になっていたりすると、こいつはこういう趣味の男なのかと勘ぐられたりするのではないかとか、そういう要らぬことを考えてしまったりするわけで、背景をあまりゴチャゴチャとやるのは得策とは言えないし。
 しかし、一体、日本の全人口の何割の人間が背景に自信を持ってリモート会議ができているのかと。そんな”隙なしオシャレ生活”をしている人間が、現実にどれほどいるのかと。そういうことなんですよ。
普通!羽織ってたパーカーはどこかに引っ掛けてあるはず!
普通!食べかけのよく分かんないパンがテーブルにしばらく放置されてるはず!
普通!どっか拭いたティッシュの一枚や二枚が床に落ちてるはず!
普通!ベッドの上がごちゃっとなったりしてるはず!
普通!資源ゴミの回収日なんて誰も知らないはずで、ペットボトルがとりあえず部屋の隅にまとめて置いてあったりするはず!
 これを読んだ方の中には
「そんなの普通じゃありませんよ〜。片付けなさい!」
みたいに思ったりするファンタジックな世界観で世の中を渡り歩いている方もいるかもしれない。しかし!嘘をつけと!俺はハッキリとそう言いたい!そんなのファンタジーさ!現実はそんなわけない!

 で、結局何があったかというと、オンラインレッスンを始めるにあたり、果たしてどの画角でカメラを向けるべきなのか、そこについての試行錯誤があったわけです。
 今までの画角だと、背後にご自慢のWベッドがしっかりと映り込んでしまっていたわけなんです。知り合いが相手であれば、軽くベッドメイクさえしてしまえばそれで良かったわけですが、不特定多数の方達に門戸を開いてオンラインレッスンを始めるにあたり、それではいかんだろうという結論に至ったわけです。
「背景にずっとベッドが映り込んでいて、なんだか性的なアピールをされているような気がしてゾッとしました。」
というクレームが来てもおかしくはないわけですから。色気が。色気が出てしまっているわけですから。俺なんかは。
 なので、デスクの上をゴチャゴチャとやったりしたわけなんです。パソコンを動かせば埃は舞うわ、ケーブルは抜けるわ。書類を移動させれば謎の走り書きメモは出てくるわ、やっぱり埃は舞うわで。気づいたらちょっと片付いてきてちょっといい気分になったりもして…軽いアレルギーが出たりもして…。

 画角っていうのは大事ですね。結果的になんだかいい感じになった気がします。観葉植物を置いたりしたし。あざとく見えないようになっている必要もあるわけで、程よいところで。

 なんにせよ、たまにはちゃんとデスク周り掃除しないとダメだわこれは。埃がもう…。

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