なに?なん?問題

「何に使う」という言葉に遭遇したときのこと。
私、「ん?」ってなったんです。
声に出して読む場合、「なにに」と読むのか「なんに」と読むのか。激しく迷ったんですよね。

実は今、友人から動画ナレーションの依頼をいただいてまして。
「気合を入れて臨むぞ」と原稿に向かってみたものの、この「なに」「なん」問題でつまずいてしまい…。
いやー、「言葉って奥が深いなあ」と痛感せずにはいられませんでしたね。

そこで調べてみると、答えはすぐにわかりました。やっぱりGoogle先生さまさま。
基本的には、「何」の次にくる音がタ行・ダ行・ナ行ではじまる場合は「なん」と読むのだそう。
「なんと」「なんだ」「なんに」のように。
で、それ以外は「なに」と読むんですね。
「なにか」「なにも」「なにを」のように。
なるほどなるほど。ひとつ賢くなったぞ。

ただ、例外もあるんですよね。
数を尋ねる場合は、後にくる音がどんな音でも「なん」と読みます。
「なんぼん」「なんまい」「なんこ」のように。

あと、同じ書き方でも「なん」と読むか「なに」と読むかで意味が変わる場合もあるから注意が必要ですね。
例えば、「何で東京に行くの?」という文。
「なんで」と読めば理由を、「なにで」と読めば手段を聞くことになるわけで。

そういえば夫に「なんでそんなこと言うん?」って言ったら、「口で」って返されることが時々あるんだけど…。
私はちゃんと「なんで」と聞いているのに、「なにで」かを答えるなんて。どうなんですかこれ。
まあ西日本では「なに」を「なん」と発音する場合も多いから、手段を訪ねるときでも「なんで」と言うことはよくあるんですけどね。

というわけで、「何に使う」は「なんにつかう」と読めばいいわけですね。
すっきりしました。

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