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マネー寿命を伸ばす3つの方法

ファイナンシャルプランナーの吉岡奈美です。
老後2000万円問題に煽られて、詐欺にあったり、不要な投資リスクを取らないために、まず最初に自分のマネー寿命を確認することが大切であることをこちらの記事でお伝えしました。

今日は、マネー寿命を伸ばす方法についてお話したいと思います。

まず、現状のマネー寿命を確認

上の図の紫色のグラフから、現状のマネー寿命が78歳だとわかります。グラフの推移を追いながら詳しく確認していきましょう。
65歳でリタイアするまでの20年間、収支がプラスの間に月々3万円ずつ積み立てをすることで金融資産残高は増えていき、65歳のリタイア時点で約1200万円になります。リタイア後は収支がマイナスになるので金融資産を取り崩すサイクルに入り、78歳で手元のお金が底をつくことになります。尚、資産運用はしていないので運用利回りは0%です。

積立額を増やした場合

続いて 緑色の対策①を施したあとのグラフを見てみると、マネー寿命は87歳に伸びています。
どんな対策を取ったかと言うと、積立額を月々3万円 から 7万円に一気に増額しています。ですが、やはり投資はしていないので運用利回りは0%のまま。それでもこの対策を取ることで、65歳時点の金融資産残高を約2200万円まで増やすことができ、取り崩しのペースもおさえることができるのでマネー寿命が9年分伸びたのです。

資産運用も取り入れて利回りをあげた場合

最後にオレンジ色の対策②を施したあとのグラフを見てみると、マネー寿命はついに100歳まで届いています。
このケースでは、月々の積立額は5万円とし、さらに資産運用も取り入れることで運用利回りを4%にあげています。そうすることで、65歳時点の金融資産残高を約3000万円まで増やすことができ、取り崩しのペースもおさえることができるので、結果としてマネー寿命を目標の100歳まで伸ばすことができたのです。

出来ることから始めましょう

これはあくまでシミュレーション上のものです。
前にもお伝えしましたが、収支の状況も、リタイアのタイミング人それぞれです。対策①のようにいきなり月々プラス4万円もの金額を捻出して、老後のために蓄えることが今の自分にとって本当にベストなのかどうかも良く考える必要があります。未来のことばかり気にして、今の生活が楽しめなくなってしまうのも本末転倒ですよね。

大切なのは『時間を味方につける』こと

老後2000万円問題で、にわかに世間の投資熱が高まっていますが 焦って決めてはいけません。現状のマネー寿命の確認とともに、月々の収支状況や、将来お子様に必要な資金、ご自身のキャリアプランなども確認しながらきちんとした作戦を立てて、無理も無駄もない資産形成を目指しましょう。
ただ、必要以上に時間をかけることも得策ではありません。
資産形成において唯一絶対に効果を得られると断言できるのは『時間を味方につけること』です。

まとめ

マネー寿命を伸ばす方法は大きく分けて3つ。
・積立額を増やして貯蓄ペースをあげる方法
・資産運用を取り入れて利回りをあげる方法
・収入をあげる、もしくは、支出をおさえて収支を改善する方法

これらを組み合わせ時間を味方につけることで無理も無駄もない資産形成を実現できますよ。

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