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Who's your bias? Jimin! 〜 BTSってすべての変化のシンボルな気がする・その1

最近覚えた英語。
"Who's your bias?"
初対面のBTSファン (armyといいます) 同士が必ず聞く質問です。
「推しは誰?」
推し、つまりメンバーの中で一番好きなのは誰ですか、という質問。

biasって、偏りって意味です。誰がbestなの? とは聞かない。
全員がbestなのは当たり前の大前提。その中で特にバイアスかけて好きなのは誰か。(そういえば日本語にも「偏愛」っていう言葉がありましたが、それとはニュアンスがかなり違う)

K-POPアイドルのBTS (防弾少年団)の人気はとんでもないことになっています。
先ほど、グラミー賞のチャリティコンサートへの出演が決定。このチャリティバーチャルコンサート、他の出演者にはポール・マッカートニーだのキャロル・キングだのUsherだのジョン・レジェンドだの、とてつもない大物が名を連ねています。そんな中に、BTS。

BTSファンのarmyのパワーはすごい。グラミー賞のチャリティイベントも、BTSの参加でチケット販売が急激に伸びるはずです。
去年、BTSはBlack Lives Matter運動に100万ドル(約1億円)寄付。その翌日にarmyたちが同額を集めて寄付。
米大統領選挙戦の最中、トランプ大統領がCOVID-19もお構いなしに大集会を開こうとしたのを、army たちがtiktok上で結託して大量に無料チケットに申し込んで、誰も参加せず、席はガラガラに。
先週、BTSはMTVのUnpluggedという、超有名アーティストだけが出る伝説のライブ番組に出演して、Coldplayの名曲「Fix You」をカバー。その動画はあっという間に1,800万回再生。MTVのYouTubeチャンネルのビデオの再生回数って多くても数十万回なのに。
ちなみにBTSが新曲を自分たちのYouTubeチャンネルで公開すると、「一日で一億回」レベルで再生されます。全世界のarmyおそるべし。

BTSファンのarmyは、「armyに悪い人はいない」って本気で信じています。
armyがBTSについて語る言葉はいつもポジティブな愛にあふれている。
お互いがarmyってだけで場所も世代も超えて話し込んでしまいます。
私もつい最近、clubhouseで、初対面の西海岸在住とニューヨーク在住の20-30代の女性たちと盛り上がりました。

いきなりBTSだのarmyだの意味が分からないと思っているそこのあなた。
BTSを観察していると、世界の変化が分かります。
テクノロジーが変えてしまったコミュニケーションの形。
メディアの未来。
マーケティングの進化。
コンテンツ産業の変化。
アジアのどの消費市場が有望か。
アメリカのカルチャーの地殻変動と、アメリカ政治へのインパクト。
ジェンZの感覚。
「authentic」であることの価値と、真の意味。
消費者が持つパワー。
多様性とジェンダーパリティ。

あまりにテーマが多様で、どこから書こうかなーとぼんやり考えていたら2カ月たってしまったので、とりあえず書き始めてみることにしました。

2020年11月、突然BTS沼にはまった私のbiasは、Jiminです。けれど、BTSは7人全員が個性が際立っていて、みんな努力家で異なる才能があって仲良しでイケメンで、気がついたら「箱推し」になっていました。(「箱推し」=全員が好き、全員が推し)

次回は未定ですが、また書きますねー。


(3/14追記) 続きを書きました



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