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いちばんすきな花|かたつむりになろう

何が多様性だよ。
すぐ多様性に理解ありますとかいって
理解とかいいよ、他人の価値観に理解なんてできないよ。
知ってくれたらいい、干渉しなければいい。

干渉しないでほしい。

性別めんどくさい。
生まれ変わったら性別のない生き物になりたい。

かたつむりになろう。
生まれ変わったら、一緒にかたつむりになろう

第6話 ゆくえと夜々


silent、いちばんすきな花、海のはじまりと
生方作品がとってもすきなのだけれど
中でも、
いちばんすきな花は、いちばんすきかもしれない。
4人の主人公の生活を少しずつ覗き見させてもらっていたような
そんな気分で見ていた作品。
その中でも、心から共感して、
ああー自分が言いたいことってそれだーそれなんだー!
と、今まで言葉にできなかった感情が言葉で飛んできて
衝撃とともに、
ドラマで描かれるぐらいなんだからこう感じていた自分は
決してマイノリティではないのかもしれない、と
なんだか不思議な安堵感に包まれたんだったな


価値観については最近本当によく考える。
この前も夫と少し言い合いになって、まさに価値観の話になった。
価値観の違いですべて片付けちゃいけないんだけど、
価値観が違うから、互いの思いや考えを理解するためには
常に説明したり努力したりする必要があって
かといって、本質的には理解できるわけでもないっていう。

理解してほしい、理解してくれるはずだって思いながら
相手へ勝手に期待しながら言葉を紡ぐのは互いにつらい。
ただ、
あーこの人はこういうふうに感じるんだな
へーこの言葉からそう考えたのか
ただそれだけでいい。知ってくれたらいい。
そのあと、自分好みにこちらを変えようとしなければ、それでいい。
恋人でも、友人でも、家族でも、同僚でも、
どんな関係でも、自分好みに相手を変えようとしたらダメだ。
干渉したらダメなんだ。
その人らしさみたいなものが消えてしまう。
自分を卑下してしまうような、否定してしまうような、
そういう絶対に間違っている価値観っていうのもあるんだろうけどね

あれ、なんかこんなかんじの文章をこの前も書いたような。
忘れちゃった。人間だから忘れちゃうね、しかたなし。


性別がめんどくさいっていうのは
感じたこともあるし、いまは感じていないし。
だいぶ生きやすい環境になったのかな。
でも、
男なんだから強くあらねば
女なんだから柔らかであらねば
みたいな価値観っていうのもまだまだあるし
別にあっても悪くないんだけど、押し付けられるのは嫌だよね
性別による強みみたいなものはあるだろうけど
それを生物学上その性別に生まれたんだから身につけろ、やれ、と言われたら
なんだか急に嫌になる。あまのじゃくなのか。


とりあえず、いまのわたしの価値観だと
かたつむりになるのは嫌だな。
できればもう一度、夫と出会いたいもんな
でも、ちがう生き物になってみたい気もするな

価値観って勝手で。
明日のわたしはまたちがう価値観になっているかもしれない
それもまた、別にいいんだ。
知ってくれたらそれでいい、干渉しなければそれでいい。


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