見出し画像

【行ってみた】森美術館開館20周年記念展「ワールドクラスルーム」

5/20、「ワールドクラスルーム」行きました。

結論、アートのアミューズメントパーク!!
みたいで、楽しかった。
けど、とにかく作品がぎっしりで、疲れた。笑 余白がほしかった…
(森美術館は展示室広いから、割といつも
そうだけども)

現代アートを国語、算数、理科、社会といった
教科別にキュレーションするという斬新な切り口

面白い!どんな空間だろう?
そんな期待で、もりびに向かったのでした。

このエスカレーター、毎回ワクワク。
ジェットコースター上がるときみたいな。
デザインが上手すぎる。
森美術館の入口のステートメントは、
いつもすごくビジネスを感じる(いい意味で)
外部環境と内部環境をふまえた自分の立ち位置を理解して、ミッションも大切にしている。
このあとあんなに解説文に(これもいい意味で)
溺れるとはこの時知る由もなかった…

ここから、8セクションに分かれて順次、
セクションのテーマと作品群が出てきます。

私が特に好きと思った作品と、
心打たれた解説文をご紹介します。

強烈な違和感。色んな観点の風刺をしている。
この無表情な感じがなんとも
「私」や「自己」の境界って、
本当に曖昧だよなと思わされた。
そして、「破壊と創造」!
現代アートって、やっぱりそれだよね…
一見すると、自然の中にある、
自然にできてクレーターなのかな?と思うけど…
今の日常の中に、おぞましい過去の日常。
ウクライナにも、こんな風景が増えていると
思うと…「日常」って、なんなんだろうね。
戦争のときは、それが「日常」なんだもんな。
都市に誰もいない、異様な空間
現代アートは、一気に世界へ連れて行ってくれる。
そして、目を背けてはいけない
現実を突きつけてくれる。
ここで処刑されてしまった方々に、
内戦で亡くなった方々に、哀悼の意を表します。
さて、問題です。これはなんでしょう??
答えは人それぞれだけど、私は「OS」。
現代人の私たちに、組み込まれているもの。
個人的にデジタルはもっと消費の体感があり、
そう考えると恐ろしい。
物々しい雰囲気漂う「授業」。
生徒さんは誰でしょう?
今回最も衝撃を受けた作品。
コンセプトというか、発想が斬新すぎる!!
この講義、あの世にいる彼らには、
どのように聴こえているんだろう。
「いやいや、俺らもう死んでるがな」って、
ノリツッコミしてるのかな。
きた‥‥本当、好きすぎる。
あ~~写真だと全く伝わらない
(撮り方が下手)。とにかく行ってくれ!!
最初にこのシリーズを現代美術館で見た時に
感じたのが「輪廻転生」だった。
解説見ずに。
全く言葉がないのに、それを伝えられる
宮島さんのアーティストとしてのパワー。尊敬。
この空間は、ずーーーっといられます。
あ~また現美に行きたくなってきたぁ~~~
あ、リーウーファン!!
この堂々たる存在感。お見事。
こういう余白たっぷり(しかない)作品。
大好き。
リーウーファンの作品、
タイトルも好きなんだよなぁ。
哲学者だよなぁとも思う。
観た瞬間、「あ、宮永さんのだ!」と
分かる世界観。
儚さの中にある希望を感じる。
いつかこの世からなくなるという意味では、人間も、物質も、同じ。
永遠はない。だから、今が希望になる。
繊細さの中の強さも、あるよね。
ほんとう、素敵です。
アーティストの方と、お話してみたくなる。

ごく一部ですが、私のお気に入りでした。
興奮と感動具合が伝わったでしょうか。笑

結局、自分の予想通り、
社会と哲学のセクションにほぼいました。
私が現代アートに求めるもの、
惹かれるものを投影した感じ。

「自分が何に惹かれるのか?」
そんな問いをもっていくと、
予想しなかった「自分」に出会えるかも。

ただ、ほんっとうに作品数が多いです。
全部感じ切ろうとすると、
よほど体力がある人でないと…と思うので、

ぜひ時間に余裕をもって、お腹も満たして、
運動靴で、行くことをおススメします。
(ライブ参戦前みたいな笑)

森美術館、アーティストの皆さん、作品たち。
楽しく苦しい時間をありがとうございました^^