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時価総額ランキング20位までの仮想通貨の特徴まとめ

こんにちは、なめたけです。仮想通貨は2000種類以上あると言われていますが、そもそもそれぞれの通貨でどんな特徴や違いがあるのか私自身よくわかっていません。今回は勉強がてら、時価総額ランキングで20位までのものの特徴をしらべて、noteにまとめていきたいと思います(ランキングはCoinMarketCap の2021/9/18 現在のものを参照しています)。

1位 Bitcoin

みなさんご存知の世界で最初の仮想通貨です。2008年にサトシ・ナカモトの名前で Bitcoin Peer to Peer Electronic Cash system という論文がcryptography mailing listに投稿され、それに興味を持った開発者とナカモト氏がオープンソースのソフトウェアとして開発し、2009年の1月に公開されました。2010年5月22日には1万枚のビットコインで初めて物品の購入が行われ、この時に交換された2枚のピザにちなんでこの日はビットコインピザデーと呼ばれています(どうでもよい情報ですが私の誕生日と同じです)。

Bitcoinは世界初の仮想通貨ということで、機能的には価値の保存と送受信しかできず、個々のブロックの生成にPoWという電力を大量に使用する方法を採用しているため環境負荷の問題なども抱えていますが、それが故に非中央集権的でとても強固なシステムになっています。

参考資料

Bitcoin Whitepaper

日本語で読むビットコイン原論文

wikipedia : Bitcoin


2位 Ethereum

これも最近のNFTブームで名前をよく聞く仮想通貨ではないでしょうか。Ethereumは2013年に当時19歳のVitalik氏によって考案されました。Vitalik氏は18歳で国際情報オリンピックで銅メダルを獲得するギフテッドであり、過去にゲーム内で理不尽な調整が運営から行われたことをきっかけに、中央機関が権力を握ることに失望し、分散型の仮想通貨技術について興味を持ったそうです。

Ethereumはプラットフォームの名前であり、その中で流通する仮想通貨はETHと呼ばれています。このプラットフォーム最大の特徴はスマートコントラクトにあります。これは「契約の自動化」を意味しており、例えばAさんがお金を払ったらBさんは商品をAさんに渡すといった一連の契約の履行を、ブロックチェーン上にプログラムとして記述し、自動化することができます。今までBitcoinではこれらの契約の履行をすべて人力で行う必要があったため、ブロックチェーンの外側で労力が必要だったり、不正の温床になる懸念がありました。これらの問題を解決したのがスマートコントラクトです。

Ethereumは2013年にホワイトペーパーの公開、2014年にEthereum財団が立ち上げられ、2015年に一般公開されてから 4 つの開発段階によるアップデートが進められており、現在はその最終段階にあたります。具体的にはPoWからPoSへの移行、シャードチェーンの実装などが順次進められています。

スマートコントラクトという画期的な機能の実装によって爆発的に利用者が増加した反面、スケーラビリティ問題を抱えており、最近はGas代の高騰凄まじいものになっています。こういった背景もあり、L2と呼ばれるサイドチェーンの仮想通貨の開発が盛んに行われています。

参考資料

Ethereum Whitepaper

Wikipedia : Ethereum

Ethereum.org


3位 Cardano

CardanoはCharles Hoskinsonによって考案された仮想通貨のプラットフォームの名前で、その中で流通する通貨はADAと呼ばれています。2015年にCardano財団が設立され、2017年9月にメインネットが稼働しています。リリース当初は普及促進の一環としてオンラインカジノ開発を計画したこともあり、昔から仮想通貨界隈にいる方にとってはカジノ用コインと認識されている人も多いかと思いますが、ギャンブルの悪印象が普及を阻害したため、現在ではカジノ計画は凍結されています。

特徴として、学術研究をベースとした開発を行っており、学会で査読を受け、承認されたものから機能実装を行うという手法が採用されています。特に初めて学術研究を基盤に構築されたOuroborosと呼ばれるPoSのシステムが画期的で、プロジェクトの透明性、安全性が高いといわれてます。このほか、ダイダロスと呼ばれる安全性の高い独自ウォレットや、数学的正確性の高いHaskellと呼ばれる独自言語の採用、量子コンピュータ対策など、正確性と安全性への対策が行われていることが挙げられます。また、Dapps 開発においても、IELAと呼ばれるバーチャルマシンを利用することで、c言語などの一般的プログラミング言語で記述が可能になるので、開発ハードルが低いといった特徴もあります。

Ethereumキラーと呼ばれて久しいですが、スマートコントラクトはつい先日のアップデートで搭載されたばかりで、いまだ開発は道半ばとなっています。

参考資料

Cardano Whitepaper

Wikiperia : Cardano

【仮想通貨アニメ/CARDANO ADA】7分で分かる!カルダノ・エイダって何?


4位 Binance coin

Binance coinとは、仮想通貨取引所であるBinanceが発行している取引所内で使用できる通貨のことです。Binanceは世界最大の取引所の一つであり、そのユーザー体験品質の高さや、取り扱い通貨の種類の豊富さから多くのユーザーにとってなくてはならない取引所となっています。Binance coinは、Binance内で仮想通貨を交換したり、入出金をする際に必要となってくる独自通貨で、トランザクションごとに発生するGas代が非常に安く、かつ処理が高速であることが特徴となっています。このため、多くの仮想通貨トレーダーが通貨交換の仲介用として利用したため、取引所の独自通貨であるにもかかわらず、時価総額4位にまで躍進しました。

利便性の高さなどのメリットはたくさんありますが、取引所にはメールアドレスのみで登録出来、多額の通貨をやりとりできることから金融犯罪の温床となる懸念が指摘されています。また、こういった背景から各国の金融庁はたびたび警告を行ったり、業務停止命令を出したりしており、その存続を危ぶむ声は絶えません。元々は香港に本社を置いていましたが、現在はマルタ島に拠点を構えつつ、対外的には本社を持たない組織と公言しており、どこの国の法律にも準拠しない形で営業を行なっています。

しかしながら2024年にアメリカでのIPOを目標として掲げており、最近は利用者への本人登録の要求を開始するなど、コンプライアンスの整備を進めてきてもいます。

参考資料

Binance Exchange Whitepaper

Wikipdia : Binance


5位 Tether

TetherはTether社が2015年2月から発行しているUSDのステーブルコインです。発行額と同額のUSDを裏付け資産としてあらかじめ蓄えておくことで、仮想通貨でありながら実際のUSDとほぼ同額の相場を現在まで維持しています。価格が実際のUSDとほぼ同じということもり、仮想通貨の取引によって得た利益を一旦確定させたり、異なるプラットフォームの仮想通貨同士を交換するときの仲介として利用したりといった目的で使用されることが多く、取引所への流動性提供ニーズも高いことから価格変動リスクの少ない運用資産としても注目されています。

しかしながらTether社が本当に発行額と同額のUSDを裏付け資産として持っているかは今まで不明だったので、このことで過去問題も発生しています。2021年3月にTether社は初めてその裏付け資産の内訳を公開しましたが、その内容も安全性が低い資産が多いという指摘があり、信用問題はいまだに燻っている状態です。万が一Tether社がUSDに対して資産の裏付けができない場合、一気に信用が無くなるため、カウンターパーティリスクが他の通貨と比べて高いと言えます。

参考資料

Tether Whitepaper

Wikipedia : Tether


6位 XRP

XRPはRippleと呼ばる、金融機関向けの国際送金ソリューションに活用されている通貨です。2013年からサンフランシスコに拠点を持つRipple Inc.という企業が発行を始め、現在までに1000億枚が発行済みで、新規の発行は予定されていません。

Rippleの特徴はその送金スピードと手数料の安さです。通常の国際送金だと2日以上、Bitcoinでも一回の取引で10分は待たないといけないところ、Rippleなら数秒で処理が完了し、取引手数料も格段に安くすることができます。機能を国際送金に特化させていることにより、その利便性を最大限まで高めることができているのです。この、高速かつ安価な国際送金を実現するため、Rippleは中央集権的なXRP Ledgerというブロックチェーンに変わる独自の仕組みを構築しています。Bitcoinなどの非中央集権的な仮想通貨と違い、Ripple Inc.のみがRippleの管理を行っており、取引の承認処理も認定した承認者しか行えません。また、Rippleはビルゲイツ財団とも提携しており、現在までに世界40か国以上、300社以上の金融機関がRippleNetに参加するなど、非常に巨大なネットワークへと成長しています。

参考資料

Ripple Whitepaper

Wikipedia : Ripple

リップルとは?初心者向けに特徴やメリット、今後の動向を簡単解説!


7位 Solana

Solanaは2019年4月に元クアルコムのAnatoly Yakovenkoによって発表された新しい仮想通貨プラットフォームです。正式なローンチが2020年3月ということで、わずか1年半ほどで時価総額7位を獲得している今最も熱い仮想通貨の一つとなっています。

特徴はproof of historyと呼ばれるトランザクションの高速化技術で、これによってブロックのファイナライズ処理が迅速になり、トランザクション処理や取引コストが他の仮想通貨と比べて大幅に低くすることが可能になっています。また、今までの仮想通貨はそれぞれのプラットフォームで互換性がありませんでしたが、Solanaは各通貨との相互運用が可能(インターオペラビリティ)な仕組みを順次開発していくとしており、既にWarmholeというEthereumとのブリッジ機能が発表されています。このため、非常に多くの企業がsolanaの価値に目をつけ、パートナーとしての参加を表明しており、NFTへの参入なども重なって爆発的な高騰につながったのではないかと言われています。

参考資料

Solana Whitepaper

Wikiperia : Solana

仮想通貨SOL(ソル)/Solana(ソラナ)とは?特徴と将来性・今後の予想を解説


8位 Polkadot

PolkadotはスイスのWeb3財団が2020年に開発した仮想通貨です。Web3財団は一部の企業が個人情報を管理する現在の中央集権的なWeb2.0の世界から、個人情報がブロックチェーン上でユーザー同士で分散管理され、情報漏洩や不正利用などのリスクが無いWeb3.0世界の創出を目指している団体です。

Polkadotの特徴として、メインであるRelay Chainの他にParachainと呼ばれるシャドーチェーンを並行処理される技術によって、処理速度を上げ、相互運用性(インターオペラビリティ)の実現とスケーラビリティ問題に対応していることが挙げられます。相互運用性(インターオペラビリティ)とは異なる通貨同士を相互に運用することが可能になることであり、これまで異なる通貨同士を変換しようとすると必ず管理者が存在する中央集権的な取引所を経由する必要がありましが、Polkadotは取引所を介さず異なる通貨同士を相互に運用することが可能になっています。2020年末にBinanceがPolcadotを支援する財団を立ち上げたことから一気に注目を浴び、上場からわずか1年ほどで時価総額10位以内へと成長しました。

参考資料

Polkadot Whitepaper

Wikipedia : Polkadot

初心者でもわかるPolkadot(ポルカドット)|仕組みと将来性を解説


9位 Dogecoin

Billy Markus と Jackson Palmerの2人によって2013年12月にジョーク通貨として開発されました。もともとはAdobe Systemのマーケティング担当だったPalmerが、Bitcoin以上に幅広い層にリーチできる仮想通貨を開発したいと思い立ったことがきっかけで、スプラッシュサイトを制作し、それを見たMarkusが開発に加わってDogecoinを完成させたとされています。

機能的にはほぼBitcoinと同じ仕様であり、唯一の特徴として発行枚数に上限が無いということが挙げられます。発行上限がないことで需要の増加に対しても十分な通貨を供給できる反面、価格変動が起きにくいとされています。

2021年5月にはElon Musk氏がDogecoinの開発者とともに省電力化の研究を進めていることを公表し一気に高騰する事件が起こきたり、Dogecoinのモデルになっている柴犬のかぼすちゃんのNFTがチャリティーで出品され4.7億円で落札されたりと、世界のセレブリティの間で常に話題になっている仮想通貨です。

参考資料

Dogecoin Whitepaper

Wikipedia : Dogecoin


10位 USD Coin

USDCはUSDのステーブルコインです。CircleやCoinbaseが参加するCentreと呼ばれるコンソーシアムによって2018年9月から発行、管理が行われています。

USDCは設立にあたってゴールドマンサックスが支援しており、現金を中心とした裏付け資産を持っている(資産内容の公表をしつつ、より安全な資産配分へと更新も表明)など、Tetherと比べて安全性が高いのが特徴となっています。また2021年3月にはVisaとの提携を発表、これによりVisaによる決済を導入している事業者でのUSDCによる決済が今後進むことが期待されています。

参考資料

USDC Whitepaper

Wikipedia : USDC


11位 Avalanche

AvalancheはニューヨークのブルックリンにあるAVA Labsが開発している仮想通貨です。もともとはTeam Rocketという、サトシ・ナカモトに対してポケモンのロケット団をイメージして作られた匿名の集団がベースになっています。2020年9月にメインネットにローンチしたばかりですが、その処理能力の高さが注目され、一気に時価総額を押し上げました。

特徴はAvalanche consensusという、トランザクションの処理速度を高速化させる技術にあります。Bitcoinなど他の仮想通貨はトランザクションの承認にあたり、すべてのノードで同じデータを保持する必要がありますが、これによって処理能力には限界が訪れます(これをスケーラビリティ問題と呼びます)。これに対し、Avalanche consensusはノードが承認するトランザクションを一部に限定することで処理を高速化させつつ、パブリックブロックチェーンとしての分散性にも配慮した仕様とすることで、スケーリング性能と分散性の両立を実現しています。また、Ethereumとの高い互換性も特徴で、Ethereum用に開発されたアプリケーションはすべてAvalanche上でも動かすことができ、既存のサービスを提供する事業者が参入しやすくなっていることも人気の理由の一つと言えそうです。

参考資料

Avalanche Whitepaper

Wikipedia : Avalanche

DeFiプラットフォームのAvalanche(アバランチ)とは


12位 Uniswap

Uniswapは分散型取引所(DEX)であるUniswapが発行するガバナンストークンUNIのことです。Uniswapは2018年から運営が行われており、1500以上の仮想通貨を取り扱っていて、その中で通貨の流動性を提供した人への報酬としてUNIが支払われています。流動性の提供とは、Uniswapに特定の通貨を預け入れることで通貨の在庫を提供し、他者の通貨交換を実現させるのに貢献する行為で、これによってUniswapは取引の成立性を高めています。DEXとしてのUniswapの利便性が高いため、多くのユーザーが利用しており、それに伴って報酬として提供されるUNIの価格も上昇していっています。

参考資料

Uniswap Whitepaper

Wikiperia : Uniswap


13位 Terra

TerraはDaniel ShinとDo Kmon2人によって創設されたステーブルコインプロジェクトです。Terra USDやTerra KRWといった様々な国の通貨と1対1になるステーブルコインを多く発行しています。TerraはTetherやUSDCと違い、裏付けとなる資産を持たず、通貨の総発行量をつど調整することで価値の安定を図るシニョリッジシェアという方式を採用しています。COSMOS SDKという独自のブロックチェーンを採用し、各ノードの生成には独自のトークンであるLUNAをステーキングする必要があります。また、報酬もLUNAによって支払われます。

特徴として、他のステーブルコインと比べて日常での決済を念頭に置いた開発が進められていることが挙げられます。既に韓国国内ではいくつかのECサイトを中心に採用が進んでおり、CHAIという独自のモバイル決済アプリもリリースされています。

参考資料

Terra money Whitepaper

Wikipedia : Terra


14位 Chainlink

ChainlinkはSmart Contract inc.によって開発された、スマートコントラクトの応用可能性を広げるための仮想通貨です。通常、スマートコントラクトはチェーン上にあるデータにしかアクセスできないため、オフチェーンに存在するセンサーなどから取得したデータをトリガーにすることができません。その問題を解決するため、オンチェーンとオフチェーンの通信を可能にする「オラクル」の役割を担うのがChainlinkです。

特徴として、分散型のオラクルを実現していることが挙げられます。通常オラクルは外部データを取得した単独の事業者がスマートコントラクトへデータを送信しますが、これは中央集権型であり、事業者への信頼が不可欠であったり、攻撃された際に単一の障害点となってしまいます。Chainlinkはオラクルノードが複数に分散されていることでこれらの欠点を克服しています。また、BitcoinやEthereumなどの他の仮想通貨のプラットフォームへも接続が可能です。

参考資料

Chainlink Whitepaper

Wikiperia : Chainlink


15位 Binance USD

仮想通貨取引所であるBinanceが発行するステーブルコインです。Paxos inc.と提携して開発されており、USDと1:1になるように裏付け資産が用意されています。監査法人Withumにより資産の監査が毎月行われており、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から認可を受けていることもあって安全性の高いステーブルコインとなっています。

参考資料

Binance USD Whitepaper

Wikipedia : Binance


16位 Litecoin

Litecoinは元Google社員のCharlie Leeによって2011年に公開された仮想通貨です。Bitcoinを金と見立てたときの銀に相当する通貨を目指して設計されているため、Bitcoinと同様のPoW方式を採用するなど基本的な仕様はBitcoinに近いものとなっています。

特徴として、Bitcoin以上の処理能力を持っている点が挙げられ、一つのブロックの生成時間はBitcoinの4分の1程度で済むとされています。また、通貨の総発行枚数も8400万枚とBitcoinの4倍に設定されており、より流通しやすく、かつ使いやすい通貨となっています。これに加え、Segwitを活用したライトニングネットワークの開発も進んでおり、導入されれば今以上の決済スピードと低価格な手数料が実現すると言われています。

参考資料

Litecoin Whitepaper

Wikipedia : Litecoin


17位 Bitcoin cash

Bitcoin cashは2017年にBitcoinからハードフォークして誕生した仮想通貨です。当時仮想通貨界隈ではバブルが起こっており、取引量の増大に伴う深刻なトランザクションの遅延が問題になっていました。そこでBitcoinの開発者の一部から、一度に処理できる取引量を当時の1MBから8MBへと変更することが提案されたのですが、もともと考案者のSatoshi Nakamotoが安全性を考慮して1MBとしていた仕様の変更に反対する開発者も多く、最後まで両者が合意することがなかったため、新たにBitcoin cashという通貨を生み出すこととなりました。当時、Bitcoinを持っていた人にはその同額のBitcoin cashが配布されたそうです。BitcoinもBitcoin cashも、どちらもそのWhitepaperはSatoshi Nakamotoの Bitcoin Peer to Peer Electronic Cash system となっています。

Bitcoin cashの特徴として、処理能力向上による高速化と、その後のアップデートによってスマートコントラクトやDapps構築などの現代的な機能の追加が行われており、Bitcoinに比べて非常に拡張性が高くなっています。

参考資料

Bitcoin cash Whitepaper

Wikipedia : Bitcoincash


18位 Algorand

Algorandはチューリング賞を受賞したMIT教授のSilvio Micaliによって2019年に公開された仮想通貨です。Ethereumと同じく、分散型のブロックチェーンネットワークを持ち、PoSよりセキュリティ性能の高いPPoSを採用していますが、処理速度や手数料の安さはEthereum以上となっています。

※現在入手できる情報が少なく、他の通貨と比較したときの大きな特徴がまだよくわかっていません。引き続き調べてみる予定です。

参考資料

Algorand Whitepaper

Wikipedia : Algorand

Algorand Japan


19位 Wrapped Bitcoin

Wrapped BitcoinはBitGoやKyber Networkによって開発された、EthereumネットワークのERC-20上で使用できるBitcoinのステーブルコインです。Bitcoinを担保として発行しているため価値はBitcoinとほぼ同じとなっており、ERC-20上に存在する様々なDappsで運用することが可能になっています。(仮想通貨担保型のステーブルコインと呼ばれています)

特徴として、ERC-20における様々なサービス、例えばDeFiなどでBitcoinと同じ様に運用することができます。Bitcoinにはもともとスマートコントラクトの機能はなく、Ethereumと互換性もないため、そのままでは流動性の提供などの運用ができませんが、WBTCならBitcoinと価値が連動しているので、(ほぼ)Bitcoinとして他のERC-20トークンの様に運用することができます。

参考資料

Wrapped Bitcoin Whitepaper

Wrapped Bitcoin wiki

20位 Internet Computer

Internet ComputerはDfinityというプログラムにおける仮想通貨です。Dfinityはブロックチェーンを使い、世界中に分散しているデータセンターを一つの巨大なコンピュータとしてとりまとめることで、AWSのように中央集権的でない分散型のクラウドコンピューティングプラットフォームを構築しようとしています。

特徴として、アプリケーションの処理速度が速いことが挙げられます。これまでブロックチェーンベースのアプリケーションは一つ一つのトランザクション処理にどうしても時間がかかっていましたが、Dfinityは非ブロックチェーンのものと同等の速度で実行できることが可能です。

参考資料

Dfinity Whitepaper

Wikipedia : Dfinity

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