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辻占恋慕 観!


2022.06.11

20歳を超えても人生はあるらしく、生き続けるみたいなことがいまいち脳みそにはまってないわたしは気づかなかったけど、人生って10代と10代の終わりだけの区切りじゃないらしい。いや、なんで気付かなかったんだろうって感じだけどみんなもっと生き抜く想定らしい。それでも19歳から20歳の間の大学生たちにとっては 10代/20代 大人/子供 の観念がでかすぎて、もうぜんぜんまわりもそれしか論じてないしわたしもそれを擦りに擦って頭ん中がバグって 30……代……?になっている。高校の時から見守ってくれてたみんなはびっくりするだろうけどわたしはまあそれなりに大学で友達が出来てしまっていて、なんならみんなから将来の不安(笑)とかの話を聞いちゃったりしていて(大学生は基本(笑)を自覚しながら将来の不安とか話している そのありきたりなダサさにムカついたりしている)、わたしは基本的に18歳の6月で死ぬはずだった死に損じ人生最悪人生だと思っているから未来への想定も想像力も薄すぎて逆に不安とか無いんだけど、周りのみんなはわりと来年に控えた就職活動や労働人生について、つまり21~24歳くらいのことを話している印象があって、もうなんか全員「辻占恋慕」を見てもっともっとわかんなくなっちゃえ!の気持ちである。みんなで地獄になろう。
(てかわたしが友達わりと出来たのかなりウケるよね、みんなやさしいね、気を使ってみんなネトストしないでくれてありがとう 今後もネトストしないでね)
よかったのかわるかったのか、偶然前日にそういう方面の病み方をした人間を連れて見に行ってしまったから、終映後同時に二人でかなり終わりになった!!なんか文脈がありすぎたね~とか話して、八方塞がりだね~とか話してわたしは優しくないからこのまま終わろうよ~って思うけど、その人と話しながら、人生、たかが人生、と生存モチベで生きていかなきゃいけないときが来る、らしいな……(なんか世界ではそうらしい……)。とふわふわ認知した。「何も残らない人生を怖がっちゃダメよ。人生は人生なんだから。」「死んだら終わりだナンマイダー」あ、やめよ~とか来世来世~とかで人生ぽいってするやり方がいつか嫌になるときがもしかしたらわたしにも来るかもしんなくて、その時わたしはこういうことにぶつかんなきゃなのか???来るのかどうかも来るのが幸せなのかもわからないけど、あ、ある世界線の話だなと思った。

でも多分キレるよ、大学生が見たらキレるよこれ。あまりにもわたしたちが想定したことなんて意味がなくて、あまりにもゆべしも信太もこの世界のどこかで暮らしていそうで、こうなりたくないけどこうある人たちの人生も自分自身の人生もコメディでしかないから、どうコメディしていこうって考えるしかなくて、いらいらするもん。最後とか、ださいし的外れだし自己中だしゆっくり考えなよだし想像力なさ過ぎだろだしぜんぜんこうはなりたくないけど、今の私達の(笑)の部分だって、だせえからやめようと思ってもやめられないから(笑)なのであって、いつかわたしたちだって道理も道筋も常識もわかった上でああやってキモくなっちゃうときが来るんだよきっとって思った。やだけどね!
ここで思い出すのが、高校二年の冬。吹奏楽部で打楽器パートだったわたしは配られた曲のソロパートがあまりに出来ず、合奏で後輩に押し付けた上に「〇〇ちゃんが中学の時にこれやったことあるって言ってたからこっちのパートなんだと思ってた!勘違いしてた!」と本当に見え透いた嘘をついて、周りの同級生に詰められてのっぴきならない状況になったことがある。もうぜんぜんおかしいこと言ってる!って思ってたけど勝手に口が動いたんだもん……。ちなみに後輩ちゃんは完璧にそのソロをこなした。
つまりそういうこと。「辻占恋慕」を観た後もれなく全員クッソ疲れるのは、人間の理論じゃない部分に触れまくってしまったせいだと思うし、自分の理論じゃない部分がだんだん輪郭付けされてしまって強制的に自分の嫌なところと向き合ってしまうからだと思う。でもそんなことやるのは早ければ早いほどいいので、大学生は早く観に行きましょう。一旦終わりになって、ムカついて、何人かで愚痴って、自分たちの人生のお話をして、そこから一人で悩みましょう。全てを。

(帰りの電車で一緒に行った友達が、こいつにも終わりになってほしい!と言いながら仲良しにLINEで「辻占恋慕みて」と送っていたので、そのまま呪いのメールみたいに広まって欲しいなと思う こんな映画ある?他に)

最近の私の気持ちは、 ”やる”んだよ……全てを…… と 成し遂げるしか無いんだよ……自分で…… の気持ちなので、この躁が覚めるまでは走り続けるのですが、その後わたしが死んでしまっても、死に損じても、生き延びても、自分が自分の人生をきちんとコメディとして終わらせることができたらそれでよいと思っています。万が一、人生をやり続けてしまうことになったとしたら、わたしはこの映画のことを頭で反芻しながら生き続けるんだと思います。きゃー

それはそうと月見ゆべしはミスiDを受けたらSPOTTED賞取りそうだよな~とは思った そもそも受けないだろうけど わかんない 最終面接で小林司をギターでぶっ叩くかもしれない 

あとあれ、2019年の時点で崎山蒼志は発掘されているはずなので若者のフォークソングへの注目度は高かったはずなのに、それを察知できてない信太マネの絶妙な情弱具合がかなりよかった  セリフひとつでこの人ほんとにプロデュースが下手なんだな!ってわかるシーンが多くてかなりわらった


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