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関口威人の「フリー日和 (⌒∇⌒)□」・愛知県とケンカしちゃいました(後編)

(※ 本記事は2023年2月11日のニュースレター配信記事のnote版です)


 前編を書いてから約1カ月。その間に愛知県知事選が行われ、現職の大村秀章氏が4選を果たしました。

 僕は今回の取材活動を選挙に影響させるつもりはなかったので、告示から投開票日まではおとなしくしていました。

 しかし大村氏が当確直後、マスコミの囲み取材に応じて4期目の抱負を述べる中で「愛知国際アリーナも工事に入っていて、アジア大会・パラ大会、リニアなどそういうものも着々と実行していきます」と語り出したのに違和感を覚えました。
 僕が見聞きした選挙演説や選挙公報では、アリーナ(新体育館)のことはほとんど触れていなかったのに…。

愛知県知事選で早々に4選当確を決めて撮影に応じる大村秀章氏。この後、記者の囲み取材が始まったのですが…

 そこで僕は数人の全国紙記者の後ろから「フリーの関口です」と質問しようとしました。すると、すかさず横から秘書が「ここはまず記者クラブの方から」とストップをかけてきました。本来は記者クラブの“縛り”などない場のはずですが、大村氏側の仕切りの場なのでそれに従いました。

 ところが、もう1人、2人と質問が続くと「もう終わり」と言われたので、僕はたまらず「県の会見でフリーも自由に質問できるようにするお考えはありますか」と大村氏に向かって声を張り上げました。
 すると大村氏は「それは記者クラブと相談してください」。僕は「(記者クラブ主催ではない)県の会見ですよ」と返しましたが、大村氏はそそくさと引き揚げてしまいました。

 普段、県や記者クラブが主催する会見でも僕は質問できないことになっています。(大村氏の初当選後の1期目はできたのですが)
 最近はそれ以外の、廊下を歩いているときなどに質問をぶつける「ぶら下がり」の場でもまともに答えようとしてくれなくなりました。

 しかし、無視されるならまだマシな方。今回、僕が県の新体育館や「政策顧問」と入札をめぐる問題について追及し始めたところ、県側の対応が取材妨害や嫌がらせと言えるようなレベルにまで熾烈になっていったのです。

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