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【クラファンの種を蒔こう#01】旧モーガン邸(藤沢市大鋸)再建のクラウドファンディングとは?


2021年12月時点の旧モーガン邸 右手にある大木はシンボルツリーのレバノン杉

※本コラムは、あくまで当社の計画の一例です。実際のプロジェクト立案を確定したものではありません。

 東京方面から京都へ向かう旧東海道の、横浜市戸塚区を抜けて藤沢市に入ったほど近い場所に、この屋敷がある。屋敷は旧東海道沿いというわけでもなく道路標示もないので、車で来たらうっかり通り越してしまうだろう。

 いま(2022年)から数えて約102年前に横浜に来日した、アメリカ人建築家J・H・モーガン(Jay Hill Morgan)の邸である。氏の功績はウィキペディア等に譲るが、この邸は2007年と2008年に計二回執拗に放火されている。しかもこの放火魔は、近くにある住友俣野別邸という邸も放火しているが、いまだに捕まっていない。
 ところで邸のイメージはというと、放火前のイラストを見たところ、和洋折衷の平屋建てで、下卑た例えでいえば「ジブリっぽい」と言えるが、瀟洒な建物なのは間違いない。

 現在、公益社団法人 横浜歴史資産調査会というところが土地と建物(ほぼ全焼なので炭状態の木軸を建築用防護幕で覆っているのみ)を所有し、管理は藤沢市、掃除やイベント運営は、NPO法人旧モーガン邸を守る会が行っている。

 さて両会が発行する広報誌によると今年2022年に入り、建物の再建費用は明るい兆しが見えてきたようである。
だが私個人的には、次のような懸念が頭をよぎった。

・藤沢市民がどのくらいこの邸の存在を認知しているだろうか。
・敷地が広く、柵、防犯カメラ、屋外消火栓等がまったく整備されていない。
・少子高齢化が進行する中、駐車場はおろか自転車駐輪場もない。

確かに邸を再建できる見込みがあることはよいことだが、周りの環境計画について特に語られてはいない。これではまた不法侵入や放火を許してしまうことになりかねない。

本丸を攻めるには外堀から。この例えがいいかは置いておいて、より多くの人に認知してもらうには、より広範囲に認知をしてもらう媒体が必要と考える。
簡単に言えば、JR藤沢駅の北口・南口に大型LEDビジョンを設け、実写とアニメを用いた映像で再建支援を募りたい。
再建支援と言っても、あくまで柵、防犯カメラ、屋外消火栓、駐車場や駐輪場などの環境整備費用に充てるのが主である。

 そのため当社のクラウドファンディングの一番のスキームとしては、広告媒体としての大型LEDビジョン購入・設置及び映像作成費を募りたい。
支援者は、映像の終わりにスタッフクレジットを表示させたいと考える。この映像は広告媒体として使い続ける。


 内容は、モーガン氏が日本に帰化して建築家として実績を残し、結婚をして藤沢に住み、お亡くなりになった後、邸が放火されて再建されていく様を3分程度にまとめたい。
また大型LEDビジョンの所有権を、会にしておけば諸経費を差し引いて、広告収入を運営維持にも充てられるのではないだろうか。
当社としては以上の計画書を作成し、旧モーガン邸を守る会に直参して説明。また所有者である横浜歴史資産調査会にメールを送り電話も何度かしているが、2022年06月現在一向に回答を得られていない。

 一方、問題が山積している。

現状、北口のペデストリアンデッキから少し歩いたところのパチンコ屋の二階部分に大型LEDビジョン(200インチ程度?)が取り付けられている。
仮にパチンコ屋の大型LEDで放映したとすると、パチンコやパチスロ台でのアニメ映像と被ってしまい、何がなんだか分からなくなってしまいかねない。なのでパチンコ屋のLEDビジョンでの放映は不適当と考える。

 それ以上にやっかいなのが藤沢市の屋外広告物条例だ。

藤沢駅付近の用途地域 ※赤色部分が商業地域
藤沢市の屋外広告物条例(商業地域)

 商業地域の範囲が広いせいか、駅前と離れたところも一律一壁面30㎡という少なさと、設置高さ上限が付いているうえ、壁面からはみだし禁止ということは、大型LEDビジョンが外(後)付けできないのに等しい。
既存の建物に大型LEDビジョンを取り付けることはほぼ不可能なため、南口の再開発のビルに渋谷の交差点のようにビルドインタイプにするしかないが、完成イメージパースを見る限り、取り付ける計画にはなっていない。
計画概要を聞くため、市役所街なみ景観課に行っても商業ビルなのに個人情報を盾にして内容が掴めなかった。

 こうしている間にも、旧モーガン邸という存在自体が風化してしまい、邸自体の再建は可能としても、環境整備や運営維持面でおざなりであったら市民の理解も得られにくいだろう。
また駅前で市の将来有望な文化施設になるであろうPRをしたくても、自ら広告規制をかけているのは皮肉としか言いようがない。

 このためこの計画に賛同していただける方がいたらご支援を。また、プロジェクトのリーダーになりたい方も大歓迎である。
もしくはもっといいアイデアがあるというのであれば、胸襟してお受けしたいと思う。

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