見出し画像

質の高い園内研修の進め方Ⅱ


クラスで悩んでいることを事例にする


保育を行う上でかかわりに悩んでいる幼児をピックアップしてもらい、悩む場面の事例を書いてもらう。
この作業は簡単なようで実は難しい。
よって、ある程度の書式はあったほうがよい。書式をつくるまえに
明確にさせることがある。それは「どこに悩んでいるか」である。

子ども理解か保育者の援助か

クラスから出て行ってしまう、一定の友達しか遊ばない、
好きな遊びが見つからない等、ある一人の幼児の対応について悩んでいる場合は子どもの様子と保育者の援助は分けて書くとよい。(子どもの様子だけでもよい)その際、家庭背景や保護者からの子どもについての情報等も加えてもらう。ピックアップする場面は「あれ?」と感じる場面である。
クラスから出る前後の行動
友達とかかわらない時の行動
一斉時間の行動など。悩んでいる場面の前後、逆の場面である。

室内遊びが停滞している、複数人の友達関係問題、一斉遊びの指示、展開方法、アイディア等の一人以外の悩みがある場合は、子どもの様子と保育者の援助を時系列に事実として書けるようにする。

よって、事例を提供する保育者と事前に話し合い、どの場面を取り上げるのか相談に乗ることが成果のでる話し合いに必要になる。

余裕があればチームで共有する前に事例をチェックする。
チェックの仕方は書きに綴る。

若手の保育力向上、特別支援とは別

1つの指標は、チーム全員で集まってミーティングができる時間に、誰が読んでも同じ意見になるような事例を回さないこと。
悩みの質である。若手の保育力向上には、事例ではなく週案や指導案が望ましい。

もう1つは明らかに特別的配慮が必要な幼児についての事例である。もちろん重大な事例であるが、この対応についての話し合いには、【特別支援】についての基本的な知識が必要である。よって特別的配慮が必要な幼児にとってもの話し合いには、別枠でじっくり場を設けるべきである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?