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21,02,19。エロ漫画を真面目に。

今日のnoteは鬼滅のファンブック同様先週到着していた本の話です。

「エロマンガベスト100」なるタイトル故、ページをめくるたび肌色画像が百花繚乱なのではと思われるかもしれませんが、テキスト中心の評論&解説本です(笑)

書店コードの付いていない「同人誌」な為、通常の書店では扱っていません。某同人誌専門ショップに注文し先週到着しました。

内容は1970~2010年代までの成人向け商業作品+厳選同人作品+書き手選定同人作品の100冊を真面目に解説&評価しています。

表紙を飾っているのがエロマンガ界最強ヒロインであると思っているキャノン先生であられる事と幅広い作品を真面目に語っているとの情報から「これは俺が買わねばならぬ本」と確信し発売を待っていた一冊です。

エロマンガに興味を持たれない方にはさっぱりお判りにならないと思いますが掲載されている作品は「宮谷一彦/世紀末伏魔考」に始まり「ホムンクルス/求愛エトランゼ」までと納得の選考。成人向け劇画から現代のエロマンガへとオタ文化の隆盛と共に変化して来た作品群がバランスよく取り上げられている印象です。

膨大な数が出ている同人作品こそ若干の「コレが無い」感があるものの、そこはあくまでオマケという事で。同人作品だけで同様の姿勢で本を作ったらページ数が膨大な物になり同人誌とは言え流通に問題が起きるでしょう。

エロ劇画雑誌向けとして花開いた成人劇画が、サブカル&オタ文化とまじりあう事で世界的ワード「HENTAI」へと進化していく様が俯瞰出来エロマンガ愛とリスペクトに満ちた評論で若き日から初老に至るまで数々の作品に触れてきた自分の様な煩悩お馬鹿さんも納得できる内容でした。

ムロタニツネ象先生の怪奇マンガの裸女によって扉を開けられ、森山塔作品で新たな時代の到来を実感し、いまだ様々な書き手の方々から感銘を受けたり軽く前かがみにさせられたりしているエロマンガ。その歴史と代表的な作品を知るには最適な一冊と言えるでしょう。




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