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20,03,07。Jimmy Page②

個人的な感想ですがJimmy Pageの理想とするエレクトリックギターの音色はテレキャスターだったのではないかと思っています。

The Yardbirdsに入った時のメインギターはテレキャスターですし、zeppelin初期の使用ギターもテレキャスターでした。69年中にはメインギターとしてレスポールを使用するようになるのですが残されているライブ音源を確認してみるといわゆる「レスポールサウンド」ではないように感じます。

彼はかなり初期からピックアップを自分好みにチューンしていたそうなので基本的な好みはテレキャスター風でありレスポールを選択したのは大音量のステージ上でハウリング等のトラブルに悩まされることが少なかったからなのかもしれません。

スタジオでは多彩なギターサウンドを用いるJimmy Pageですが、ライブでは基本となるギターサウンドがある程度限定されています。73年までは比較的ドライブのかかったハードロックらしい音色の時が多いのですが75年以降は意外に歪みの少ない音でプレイしている時が多くなります。

ライブ映像を見ると彼はライブ中にかなりスイッチやボリュームをこまめに操作する事が多いので、その反応がシビアに出てくれる音色を好んでいたのではと推測しています。

一番印象深いレスポール以外にもステージでは天国への階段等でおなじみのSGダブルネックや安価な大量生産で知られるダンエレクトロにBベンダーという特殊なユニットを付けたテレキャスター等、演奏する曲によってはギターを持ち替える事がありましたが、独特の音色以外に使うメリットが浮かばないダンエレクトロ以外は音色のセッティングに大きな変化が少なく、映像を見て「この曲はこのギターを使っていたのか…」と気付く事があったほどです。

zeppelinn時代から最近に至るまでギターや周辺機器において頑なにビンテージ機材にこだわるJimmy Page。

「ケチだから」と言われることもありますが、そこはやはり自分の出したいサウンドにこだわりを持っているからだと言い切りたい所です(笑)

今回のリンクはA.R.M.S.コンサート時のPaul Rodgersをボーカルに迎えてのMidnight Moonlightの映像です。
https://www.youtube.com/watch?v=tuSkB3iUeVY

後のThe Firm結成につながる共演で有り「独特な音色」と書いたダンエレクトロがどんな音なのかも分かり易い映像です。

当時のJimmy Pageはかなりアレなプレイが目立つ時期なのですが、時にあまりに自分本位なリズムで演奏するJimmyをわずかなリハーサル時間だったにもかかわらず完璧にサポートして見せる世界的ドラマーのSimon Phillipsに感心した記憶があります。

結構長きに渡ってzeppelinについて書く事が出来ましたが今回で一区切り。
明日からはMixiに書いていた頃のようにその日に思ったことを書いていこうと思います。

読みやすい文面と公開で書いても恥ずかしくない内容を心がけようと思いますので、何かの折にお目に触れた時お楽しみいただければ光栄です。

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