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20,02,27。ledzeppelin75年②

3月24,25,27日のLAフォーラム3dayで全米ツアーを終了したzeppelin。
5月には凱旋公演となる英国公演を行います。

ツアー形式でホールを回るスタイルではなくロンドンのアールズコートアリーナで5日間の公演が行われました。最初は3日間の予定でしたが2年ぶりの母国公演という事でチケットが瞬く間に売り切れたため2日間の追加公演が組まれることに。

現在では5日間ともに音源が発掘されており完全版ではありませんが24,25日の公演は動画も確認されてオフィシャルDVDにも収録されています。

24日はかなり以前からライン収録されたものがブート化されており、その音質からビデオ落としであろうと推測され当時のマニアにとっては「いつか目にしてみたい映像」でしたがブートバブルの末期に映像が発掘され、最初の価格設定は結構血の気の引く値段でした。

やがてDVDブートとして出回るようになるのと同時に画質も徐々にUPしていく事になるのですがオフィシャルレベルでの完全版や残る3日の映像はいまだ発掘&発表されていないようです。

セットリストは先の全米ツアーでのメニューにアコースティックセットを追加したもので、アコースティックセットのオープニングでTangerineをzeppelinには珍しい4声コーラスのアレンジで演奏していることがトピックになっています。

母国公演である事と会場に大型のプロジェクターがセットされていて収録を意識していた所為か全米ツアーに比べると5日共に落ち着いた丁寧な演奏で「よそいき」な印象を受けますがライブの出来は悪くはありません。

映像は5日間の素材が残されていると思われるのでベストな演奏で編集した完全収録的なオフィシャルDVDを出せば今でも十分需要がある気がするのですがかなわぬ夢でしょう。

大成功に終わった全米&母国公演を終了させたzeppelinですが8月に大きなアクシデントに見舞われることに。

「レコード産業が最も力のあった時代に最も利益を得たバンド」として有名なzeppelinゆえにその莫大な収益にかかる実に90%以上と言われた当時のイギリスのアーティストに対する税収から逃れる為、母国イギリスを離れて生活する事を強いられることになるのですがRobert Plantが滞在先のギリシャで大怪我を負ってしまいます。

Robert Plant夫妻と二人の子供&Jimmyの娘を乗せた車がロードス島で事故を起こし、子供たちは軽傷で済んだものの夫妻は重傷でRobert Plantは肘とかかとを複雑骨折。杖無しで歩けるようになるまで4か月掛かるという事態に予定されていたすべての計画が座礁してしまいます。

翌76年にはアルバムPresenceが発表され、制作が難航していた映画「永遠の詩」も公開されるのですがzeppelinがライブに復帰するのは77年からになってしまうのでした。

今回のリンクはアールズコート初日18日の音源です。
今やオフィシャルでも映像を見る事が可能ですからあえて音質も今一つな初日の演奏を選んでみました。
https://www.youtube.com/watch?v=BsEwd00QNX8

Robertのけがの回復やスタジオワークに費やすことになった76年。
その間にzeppelinはと言うよりJimmy Pageは大きな問題を抱えてしまう事になります。


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