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20,07,18。私の愛したアルバム㉒

今回紹介させていただく作品は厳密にはアルバムではありません。CD化された物がリリースされてはいますが元は映像作品です。

以前aimerについて書いた時に触れた事のあるKate Bushの79年のライブ映像「Live at Hammersmith Odeon」です。

https://www.youtube.com/watch?v=ya665vLYRHk

著作権的に若干問題がある気もしますが本作が現在少々入手困難なようですし、この動画自体「完全版」と称して発売されたブートが元と思われますのでリンクを貼らせていただきました。

ビデオで本作を初めて見たのは20代の初めの頃でした。10代の頃からKate Bushの作品に魅了されていましたが、輸入ビデオで初めて見た彼女のステージの衝撃は今でもよく覚えています。

現在も現役で本国イギリスではレジェンドなシンガーとして知られるKate Bushですが、もともと寡作なアーティストな上にツアーを組んでライブを行う事が大変少ない事でも有名です。

本作が収録されたのは79年ですから当時若干21歳という事になります。
オープニングの衣装がちょっとアレなレオタードなのが時代を感じさせてご愛敬ですが、圧倒的なステージに直ぐに気にならなくなると思います。

オフィシャルでは実際のコンサートの約半分程度の収録でしたがこの動画は未発表の部分を追加して(故に画質に少々ばらつきがあります)完全版となっています。

デビュー前にLindsay Kempに師事して学んだと言われるパントマイム要素の強いステージで、パフォーマンスに支障が出ないようほぼヘッドセットのマイクでライブが進行しています。

あまりに完璧な歌声に自分も最初に見た時は「口パク」を疑いましたがマイクを使っている曲に関しては実際に歌っているようでパフォーマンスがメインとなる「Hammer Horror」ではマイクを付けていません。

アルバム制作時の完璧主義者のぶりも有名ですが本作でも大人数の奏者やダンサー(パントマイマー?)を配して圧倒的なステージとなっています。時にレコード会社から疎まれるほど作品作りにはこだわりを見せるKate Bushですが、その素顔は非常にシャイな性格である事が知られており、ステージで見せる鳥居みゆきさんを思わせるややオーバーな表情はその反動なのかもしれません(笑)

長い収録時間なので全編を見ようとする方は少ないと思いますが、たまたまこのnoteを目にされて「ちょっと見てみようかな?」という気になられたのであればラストの「Wuthering Heights」だけは必ずご覧になられる事をお勧めします。

それまでの完璧なステージングから当時の彼女の年齢を忘れがちですがエンディングで疲れの見え始めた喉をかばいながらも観客の声援にピョンピョン飛び跳ねながら手を振る姿は正に21歳の娘っ子そのもの。その姿に激萌えすること間違いなしです。

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