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20,03,05。Robert Plant。

zeppelinがデビューした時のメンバー編成として「すでに業界で成功していた年長者」の二人と「プロキャリアの少ない田舎の若者」二人という図式になっていました。

デビュー当時まだ二十歳そこそこで深夜営業のパブに入れてもらえなかった事のあるRobert PlantでしたがJimmy Pageがボーカルを探していて彼の存在を知った時「これほどの男が無名のままだなんて…性格が悪いんだろうか?」と思ったのは有名な話です。

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既にシングルも出してそれなりのキャリアは持っていたものの、世間的にはぽっと出の田舎の兄ちゃんであり、最初のアメリカツアーの体験を
「派手な化粧の若い子がほとんど胸が飛び出た格好で体を押し付けてくるんだぜ。多少頭もおかしくなるよ」と語るほど女の子に夢中でした(笑)

ドラマーとして確固たる個性を確立していたJohn Bonhamに比べるとデビュー当時は意外なほどバンド内での扱いも低く、プールでくつろいでいた時にツアースタッフ頭のRichard Coleに「サンドイッチを買ってきてくれ」と頼まれた事を結構長い事恨んでいたほどです。

そんなRobert Plantでしたがすぐに驚異的なハイトーンを生かしたボーカルスタイルと端正なルックスでzeppelinの顔となっていき、作詞能力の面でもThank Youの作詞でJimmy Pageに「女の事しか考えてないと思ったが、これほどの詩が書けるようになるとは…」と認められるようになっていきます。

72年以降ハイトーンに陰りが出て以降は無理に高域に頼らない彼独自の表現を身に着け、新たな魅力を発揮する事にも成功しました。

とはいえzeppelinのライブの醍醐味がインプロ展開にあったことは自覚しており「ステージでノリノリの3人がインプロを続けている間、タンバリンでもたたく以外やることがなかった」と自嘲気味なコメントも残しています。

喉を傷めた事からツアー時に何度かコンディションの極端に悪い時期があったもののボーカリストとしての名声は揺らぐことなく、またzeppelin解散後の活動においてもかつての栄光を引きずることなく次々と新しいジャンルの音楽に挑戦し続けている事でソロとしてのキャリアの評価はおおむね高評価です。

初期のダイナミックなボーカルも魅力的ですが、尊敬するElvis Presleyからの影響が色濃く出た後期&ソロ時代の憂いをまとったスタイルも独自の世界観を持つ世界有数のボーカリストと言えるでしょう。

今回のリンクはそんなソロとなってからのキャリアの曲で自分が一番好きなThe Honeydrippersとして発表された「Young Boy Blues」です。
https://www.youtube.com/watch?v=zsOgem7ScfM

次回は最後のメンバー、辛い事も書きましたが自分が最も敬愛するアーティストであるJimmy Pageについてです。




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