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22,10,29。堪らないプロレス動画紹介⑦

個人的に「堪らないポイント」が高いと感じるプロレス動画を紹介させていただく第7回はUWFインター後期に行われたこちらの試合。

U系レスラーの中で一二を争う好きな選手、中野龍雄(当時)選手の大流血試合
「中野vs垣原」戦です。

UWF時代についての自伝、通称中野本の中でも本人によって詳細が語られており、UWFインターという団体がプロレス団体でありながらも試合結果については案外フレキシブルだったことが良く解る動画となっています。

試合開始序盤の垣原の掌打ラッシュで眼底骨折&大量鼻血に追い込まれる
中野ですが本人が自著の中で「仕掛けてきやがった」と書いている事から本来はUPなブックだったのでしょう。

当時の垣原選手は既に売り出し中の若手でしたが「そこまで舐めたマネは許さない」という今にも中野らしい意地を感じさせる対応と反撃が堪らないポイント高めとなっています。

当時の垣原による掌打ラッシュは所謂「高速ビンタ」で基本的にプロレスの範疇の技だったと思われますが、動画を確認するとフック気味のビンタだけでは無く破壊力の高いストレート軌道の物が含まれている事が判ります。

中野選手は鼻血をよく出すのですがこの時の出血量は半端無く、対戦相手の垣原の上半身まで朱に染める事に。尋常ではない出血量にレフリーのチェックが入りますが、あっても不思議ではないドクターチェックが行われなかった事にも垣原に対する「団体のプッシュ感」を感じた所為か試合再開後は中野の元祖ユニバーサルの地獄の道場育ちを感じさせる反撃が炸裂します。

強引に引き倒してからのアンクルや膝蹴りでダウンしている状態への頭部への蹴り。序盤のラッシュで急速にスタミナを消費したのか全く引く気配の無い中野の気迫と鼻血に気後れしたのか垣原のテンションは急速にダウンし、
比較的早い決着タイムを迎えます。

自著での本人曰く「腹立ち交じりでエビに入る前に思い切り頭を蹴っ飛ばした」とある通り逆エビによる中野選手の勝ちに、実はこうした試合展開が堪らなく好きであろう会場のファンも大興奮。

結果的に欠場&手術&入院へと追い込まれる事になり、当時は「絶対許さん」と思っていたという中野選手ですが表裏の無い垣原のキャラクターの所為かUインター脱退時には「なんでも気楽に話せる仲」になっていたというのもまた堪らないエピソードの良動画なのでありました。






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