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大腸がんの話。VAPEへの理解。

癌の手術で入院というネガティブなイベントであるにもかかわらず、比較的自由にVAPEを使えた所為で入院生活を呑気に過ごす事が出来ました。

今と違って当時はまだまだVAPEは一般に浸透しておらず、もちろん加熱式タバコも存在していません。職場から病院に直行でしたから外用のMODを首からぶら下げたまま入院し、ダメ元で一応聞くだけ聞いてみようと「これ電子タバコでなんですけど…病院内では無理ですよね?」確認してみることに。

自分が入院した病院は禁煙外来がありもちろん病院敷地内は完全に禁煙でした。完全NGの冷たい返事を予想していましたがその返事は意外にも

「ああ。電子タバコですね。病室では困りますけど消灯時間以降ならナースステーションの横で吸ってもいいですよ」との有難いお言葉でした。

なにぶんにも5年近く前のことですし加熱式タバコも浸透した現在、当時と同じ状況ではなくなっていると思いますが、禁煙外来が有ることでタバコの代用としてのVAPEに理解があったことと愛用者がまだまだレアだったことが幸いしたようです。

消灯時間以降はナースの目が届く所で。それ以外の時間帯には絶飲食の為に取り付けられている点滴スタンドを引きながら敷地外まで出て吸っていましたが何度か繰り返すうちに警備の方から「入院患者が敷地内から出るのは困る」との事で特別に4Fの屋上庭園限定での使用を許可していただく事に。

4F庭園の開設時間が朝7時から夜18時まででしたからまったく吸えない時間は3~4時間の間だけ。何かとストレスの多い入院生活で比較的自由にVAPEが使えたのは本当に有難いことでした。

ご存知の通り手術後は体力の回復や内臓の偏りを防ぐ為なるべく歩くように指導を受けます。自分はVAPEのおかげで体から4本チューブが出ている状態にもかかわらず歩けるようになると同時に病室と庭園を行ったり来たり。

「積極的に歩いてくれるので大助かりですよ~」とナースさんたちに褒められるというオマケ付きでした。

もっとも当時既にHeadyを使っていましたから「消灯時間になって中島さんが来るとホットケーキやクッキーを食べたくなる」とある意味不評を買う事にもなりましたが(笑)

ストーマ撤去手術で再入院した時も同じようにOKを頂く事が出来ましたが、急速に増えた加熱式タバコ愛用者との区別が難しい現在、おそらく当時のような許可は頂けない可能性が高いので通院はともかく入院と言う事態は避けなければなぁと思うのでした。

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