【精神#3】「運命」とは何か。それは自由にコントロールできるもの。
あなたがこれからコントロールしていくべき運命とは何でしょうか?
もちろんそれは手で触れることも直接目で見ることもできません。
運命とは「氣」です。
電気や空気は直接存在を見ることはできませんが確かに存在し、ものを動かしたり生命を育むエネルギーになります。
同じように運命も目には見えなくても確かに存在します。
宇宙の根源を表した陰陽太極図(図01)は太極の中に陰と陽があり、まるで陰は陽を飲み込もうとし、陽は陰を飲み込もうとしているように見えます。
陽が極まると陰となり、陰が極まると陽へと転じます。
私たちの運命もこのようにぐるぐると循環しています。
それは「夏は暑い」「太陽は東から昇る」などのように、宇宙のリズムの中で決まっているものであり、私たち人間の力ではこの決まりを変えることはできません。
また、回り方は時計回りの場合も反時計回りの場合もあります。
今自分がどの状況にいるか、考えてみてください。
運命は自分もち
もちろん運命にも吉い運命と凶い運命があり、凶い運命の人には思いもよらないような悪いことが起きることがあります。
たとえばとても誠実なそれまで信頼しきっていた人になぜか裏切られたり、普通なら問題にならないようなちょっとした凡ミスが大きな被害を出してしまうなどです。
また、競馬でどうやってもひっくり返りようがない鉄板のレースのはずが、信じられないようなアクシデントで負けてしまうこともあります。
ギャンブラーにはそういう運命の凶い人をカジノでいち早く見つけ、その人の逆張りをするという必勝法があるほどです。
凶い運命のサイクルにはまり込んでしまうと、そこから抜け出そうともがけばもがくほど底なし沼に沈んでいくように状況は悪化します。
救いの手だと思ってしがみついたら実はそれがとんでもない悪手だったというように、運命が凶ければ、何をしても悪いほうに悪いほうに転がっていってしまうのです。
私に易の相談にいらっしゃる方で「死にたい」とおっしゃるのも、こういう凶い運命に入ってしまっている方です。
自分なりに頑張って対処してきたつもりが、悪いことばかり起きてついに手詰まり、コントロール不能の状態になり、「いっそ死んでしまいたい」になるわけです。
しかし前に述べたように運命は自分でコントロールすることができます。
陰陽太極図など、宇宙の理として存在する絶対的運命は変えることができませんが、それに対して私たち一人ひとりがいかようにもコントロールできる相対的運命もあります。
自分の運命を吉い方向に持ち上げるのが、あなた自身の精神です。
精神を健全にコントロールすることにより、吉い運命の時はそれを持続し、凶い運命の時には変化によって抜け出すことができるようになります。
運命と運勢の違い
「運命」とは別に「運勢」という言葉もあります。
運命よりは少し軽い感じで「今週の牡牛座の運勢は大吉!」のような言い方をテレビの占いコーナーでもよく聞きます。
朝出掛けに運勢占いが気になるから見てから家を出るという人も結構いるのではないでしょうか。
シンプルに説明すれば「運命が外に表れたものが運勢」です。
運命が表に出ない「陰」だとすれば、運勢は表面に出てくる「陽」であり、全ては形のない運命で始まり、運勢で形をとって終わります。
誰かがどこかで音叉を鳴らしたとしましょう。
あなたにはその音叉は見えません。
しかし、その音叉から発生する響きは聞くことができます。
その音は周囲に影響を与え、あるいは他の音叉の音と共鳴し、広がっていきます。
ここで肝心なのが、あくまでも運命が「大元」、全ての根源であり、そこから発生したのが運勢なのだということです。
吉い運命でなければ、吉い運勢にはなりません。
ここをしっかりと理解していれば他力本願になったりただ来るか来ないかわからない幸福を待つのではなく、自分の目でゴールをしっかり見据えて自分の足で歩きだすことができるので、あなたの真の開運へのマップを描く準備ができたと思っていいでしょう。
よく見られる運勢のバイオリズムです(図02)。
誰でもバイオリズムのアップダウン、「なんだか今ツキまくっているな。何をやってもうまくいきそうだな」と思う時期と、思わぬトラブルに見舞われるなど「ツキに見放されてしまったのかなあ」と思う時期はあるものです。
大切なことはただバイオリズムに身を任せるのではなく、吉いときにはそれを維持する、凶いときには恐れずに変化するという意識を持つことです。
吉い状態を維持する方法としてよく見られるのが験担ぎです。
2021年に新人王を獲得したオリックス・バファローズの宮城大弥投手は開幕から無傷の五連勝を続ける間一度も髪を切らず、長髪がトレードマークになっていました。
負けたとたんに一気に五厘刈りにして話題になりましたが、髪を切らなかったのは吉い状態を変えたくないという意識の表れでしょう。
他にも靴を履くときには必ず右足からとか、決まった道を通るとか、アスリートの験担ぎは枚挙に暇がありません。
これらは一見意味のない行為や迷信に思えるかもしれませんが、今の好調を維持していくんだという意識付けが重要なのです。
一方で悪いときに思い切って変化するには勇気が必要です。
ただでさえ良くない状態のときにこれまで自分が必死で守ってきたものやこだわりを捨て去るのは怖いものです。
実際に苦境に陥った時に変化を怖がって今自分のいる場所、持っているものに必死でしがみついている人は多いものです。
しかし、しがみついている間は変わることはできません。
過去を変えることはできませんが、悪かったことを理解して後悔し、精神性を改めることはできます。
「後悔」というとまるで自分自身を全否定するような悪いイメージがある人もいますが、過去の悪かったことに気づいて変化の緒になるのが後悔です。
後悔は決してネガティブなだけではありません。
取り返しのつかない過去に縛られて悩み続けるのは時間の無駄ですが、未来はいかようにも自分次第で変えられます。
後悔によってしがみつくことをやめれば必ず行くべき場所が見つかるものです。
それは暗闇の中で迷子になったときに見える灯火のように見えるでしょう。
誰の人生にも運勢のバイオリズムがありますが、一見同じように見えても年をとるごとに自分自身を成長させて人生の成功を掴むことができる人とそうでない人がいます。
実は運勢のバイオリズムにはパターンがあり、達人、一流、二流に分けることができます(図03)。
それはそのままその人が送る人生そのものを表していると言っていいでしょう。
二流の人の運勢バイオリズムは吉と凶の間で波のようにうねっています。
よく見るタイプの「バイオリズム」ですね。
つまり、私たちのほとんどは人生において「二流」に甘んじているということになります。
一流の人の運勢バイオリズムは傍から見てずっと吉に近い部分でまっすぐ平行に伸びているように見えます。
エリート街道まっしぐらで仕事に成功している人や、生まれながらに恵まれた環境にいてそれを活かしている人、何をやってもやることなすことうまくいっているように見える人などです。
小さな浮き沈みはあったとしても、おしなべてずっと「吉い運勢」に恵まれているように見えます。
最後に達人の運勢バイオリズムは二流の人と同じように吉と凶の間を行ったり来たりしていますが、困難を一つ乗り越えるたびに成長していくので、得られる吉もまた大きくなります。
階段のようにどんどん右肩上がりになっていくのは、天から与えられた試練を乗り越えるたびにそれを踏切板にしてより高みを目指しているからです。
私たちの多くは二流の運勢バイオリズムで人生を送っていますが、自分で切り開くことができる運命を吉くすることでそれを一流、そして達人へと引き上げることは誰にでも可能です。
それでは次回以降の記事では、実際に運命を引き上げ、真の開運を手にするためにはどうしたらいいかをステップバイステップで説明していきます。
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