J1第34節vs 横浜FC 2-1 win（Home/ 2023.12.3@DAZN）

生生姜


はじめに

2023最終節。偉大なGKクォン・スンテの引退試合となったこの試合。また兼ねてから今シーズンでの移籍が予想されているピトゥカも今日が最後となる可能性が濃厚です。試合後半戦は成績が奮っていない鹿島ですが、この試合は勝ってスンテとピトゥカの花道としたいところです。
一方の横浜FCは現在17位柏との勝点差3の最下位。J1残留には①鹿島戦での勝利、②柏の負け、③得失点差12を逆転する、という条件をクリアする事が必要です。僅かな可能性に賭けて大量得点での勝利を目指す試合となりました。

スタメン

鹿島は前節からスタメンを2人変更。
LSHが仲間→樋口に。CFには前節スタメンの知念でも今シーズンスタメンの多かった垣田でもなく師岡が入りました。その知念、垣田はベンチからも外れ、状態が心配されます。また、RSB、RSHには前節に続き須貝、松村が入り、SB、SHのポジション争いがようやく激しくなって来た印象です。
一方の横浜FCは前節からスタメンを5人変更。
トニーニョ・セレーゾに似ているユーリ・ララは累積警告により出場停止という事で、中盤の強度に若干の不安が残ります。

試合概要

タイトな守備と前線へのロングボールを効果的に使いペースを握った鹿島。18分には自陣でボールを奪った海舟がドリブルで運びロングカウンター発動。ファイナルサードで3対2の局面を作り左の師岡へ。師岡のシュートは1端はンドカにブロックされるも、こぼれ球を優磨が詰めてゴール。先制に成功します。
先制された横浜FCも鹿島のパスミスに乗じて決定機を作りますがこれはGK早川がビッグセーブ。なんとかピンチを切り抜けると、41分、左サイドでまたも師岡がオフサイドを回避する戻りながら膨らむ動きでフリーに。これを優磨が見逃さず技ありのスピンをかけたパスを送ると師岡はGKとDFの間に早いクロス。これを逆サイドから走り込んだ松村が決めて2点目。2-0で試合を折り返します。
後半も好調な立ち上がりを見せた鹿島。後半開始早々には右サイドからのクロスを優磨がヘディングしてポストに嫌われるものの、こぼれ球をピトゥカがミドルシュート。これがネットを揺らし3点目…かと思いきや、GKのブラインドとなった優磨のポジションがオフサイドを取られノーゴール。ピトゥカのゴールは幻となってしまいます。この後は運動量も落ちて来て押し込まれる展開となると、63分、前半から潰しきれず対応に手を焼いていたカプリーニにミドルシュートを決められ1点差に。83分には足を攣った優磨が荒木と交代した事で前線のターゲットがいなくなった事で押し返す事が更に難しくなるも、最後の交代カードはスンテではなく昌子を投入して5バックにして逃げ切り2-1試合終了。
何とかスンテ（と、恐らくピトゥカ）のラストゲームに華を添える事ができました。

感想

1.師岡がチームに勢いをもたらした

前半目立っていたのは何といっても師岡。そのガツガツとしたプレーと戦う姿勢でチームを引っ張ってくれました。若干オフサイドがかさんだものの、ギリギリで相手DFのラインブレイクを狙う動きは鹿島の他のFWにはあまりないもので、非常に魅力的てみした。得点こそなかったものの2Aの活躍はLIXIL賞に相応しい活躍だったと思います。

2.ワイドの守備には課題

ピッチを広く使ってサイドチェンジされ、ドリブルで仕掛けられると突破されて自陣深くまで抉られるシーンもしばしば。
どんなに攻撃力があろうとも最低限SBにはサイドでの1対1で負けない守備力を求めたい派なので、ここら辺はちょっと物足りなく感じました。

3.後半のトーンダウンはなんとかして欲しい

今シーズンずっと、後半でのトーンダウンが気になっています。前半は中々良いのに、後半かなり落ちてしまうように見える。
チーム全体のスタミナ的な問題のようにも見えるし、ボールを前進させる構造の部分の問題（CFがロングボールを収められなくなると前進できなくなる）のようにも見える。
前者ならチームとしてもっと走力を上げるトレーニングに取り組むなどして欲しいし、後者ならばロングボールに頼らない前進の方法、或いはCFの負担を軽くするロングボールの使い方を戦術として落とし込んで欲しい。

まとめ

何よりもまずはスンテ（そして恐らくピトゥカも）のラストゲームを勝ちで終わる事ができて良かったです。
偉大なるレジェンド・スンテと、3年間常に全力で走り戦う姿を見せてくれたピトゥカ。2人のこの先の人生が素晴らしいものになる事を願っています。（ピトゥカはワンチャン来季も一緒に戦ってるかも知れんけど）

ホーム最終節セレモニーの岩政監督の挨拶を聞くと今年で終わりなのか？と感じさせる内容だったと思いましたが、どうなるのかは公式のリリースを待ちたいと思います。あと、岩政監督の挨拶中に野次を飛ばした奴は、これからの人生で大切なスピーチしてる時に野次られれば良いと思います。

何はともあれ、鹿島アントラーズの2023シーズンはこれで終了。来年はもっと長くシーズンを楽しめる事を願って。

ハイライト

MATCH DAY

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