いばらきサッカーフェスティバル2024 vs水戸 1-0 win(Home / 2024.2.10 @SPOOX)


試合概要

鹿島は前線での守備時は433、場合によっては424気味に構え、前に人数を掛けて積極的にプレスを掛け、マイボールになると手数を掛けずにゴールに迫り、ボールを失うと鋭い切り替えを見せる。前半は特に鋭く厳しい守備でペースを掴むと、21分、水戸のビルドアップの横パスのミスからチャヴリッチがドリブルで運び右サイドの藤井へ。中央に狙い澄ましたパスを送ると上がってきた樋口がボレーで流し込み先制に成功。そのままペースを握りながら1-0で試合を折り返す。
後半に入り両チームとも選手交代をしながら試合を進める。鹿島は右サイドの守備で後手を踏む機会が増え、試合は水戸ペースに。鹿島も選手を替えながら試合を進めるが、再びペースを握るまでには至らず。しかし水戸に得点も許すことなく、試合はこのまま1-0鹿島勝利で終了。鹿島は2021年から続いていた連敗を2で止めるができた。

感想

1.全体的な感想は「普通」

ポポヴィッチ監督になって初めて試合を観た感想は良くも悪くも「普通」。ザーゴ監督以前に普通にやっていたサッカーに非常に近かったような気がします。速く攻められる時は縦に速く。無理そうならDFラインに戻してサイド攻撃中心に遅攻。以前に比べると前線からのプレスに思い切って人数を掛けるところとネガトラの意識が強くなっている所がポポヴィッチ監督の色かな?と感じる程度でした。ここからの上積み、特に攻撃面の向上に期待したいと思います。

2.藤井のパスが秀逸

先制点の場面、樋口は非常に難しいボレーを決めたと思いますが、その前の藤井のアシスト、かなり人が密集した中で後ろからスペースに入ってくる樋口を見つけ、かつ狭いコースを通して樋口の足下にピタリと合わせたパスも、かなり難易度が高かったのではないか?と思いました。

3.その他気になった選手に一言

早川
ピンチらしいビンチは無く、セービングでは見せ場無し。ビルドアップにおいてはらしいパスが見られず。

濃野
攻守においてルーキーらしからぬ素晴らしいプレー。

津久井
本人も試合後のコメントで言っていたがミスも多くまだまだ。特に思い切って前に出てボールに触れず、というシーンが何度かあったのはCBとして頂けないと思う。

知念
ボランチでのプレーは有り。特に3列目からの飛び出しは魅力的。

藤井
落ち着いて周囲が良く見えるようになった?一皮剥けたのかも知れない。

チャヴリッチ
デカくて足下も柔らかく上手い、というのは噂通り。但し、最前線に張るゴリゴリのCFという訳ではなさそう。それが吉と出るか、凶と出るか…?

須貝
後半、須貝のサイドから押し込まれる場面が目立った印象。

師岡
アピールしようというギラギラ感が今日の試合では空回っていた印象。

パレジ
今日のところは試合をクローズさせる役回りだったのかペースを落としコントロールする場面が多く、まだどんな武器のある選手か分からなかった。

松村
今日は出番なし。これがそのみ現在の序列だとすると、夏には新天地を求めてしまうかも?個人的に次世代の中心選手として期待している選手なので、そうはならないで欲しいけど…。

まとめ

今回、連敗していた水戸に勝利できたことは喜ばしい事ですが、個人的には以前鹿島がやっていた「普通」のサッカーに回帰したように感じるので、選手が大幅に入れ替わりチーム戦術を構築中の水戸には選手の質だけで勝ててしまのではないか?チーム戦術として進歩しているのか?J1の上位チームにも通用するのか?横浜FMや川崎Fなどには以前のように良いようにやられてしまわないか?と少し不安に感じました。
今回のスタメンの本気度もどの程度なのか測りかねている部分もあるので、やはりJ1開幕の名古屋戦でどのようなスタメンでどのようなサッカーを見せてくれるのか?に期待したいと思います。

ハイライト



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