J1第23節vs 名古屋 0-1 lose(Away/ 2023.8.13@DAZN)

はじめに

前節を終えて首位まで勝点差8と迫った鹿島。
この先上位陣との直接対決を全て残しており、全部勝てば奇跡の逆転優勝もあるかも!?とサポーターの期待も高まります。
今節はそんな上位陣との直接対決第一弾、3位名古屋とのAway戦。何としても勝ちたい試合となりました。

スタメン

鹿島は前節からスタメンを1人変更。須貝に代わり出場停止明けの安西が入り、LSBは2試合連続で19歳溝口が抜擢されました。また、ベンチには怪我から復帰の知念が戻ってきました。
一方、マテウスが移籍した後に攻撃を牽引していた和泉を怪我で欠く名古屋は、広島から獲得して間もない森島司をスタメンで使ってきました。

試合概要

「ボールを保持して繋ぐ鹿島と、固く守ってカウンターを狙う名古屋」という、前回とは全く逆の、ある意味お互いのチームの目指すスタイルで真っ向からぶつかり合う試合となりました。
序盤、鹿島は長短のパスを組み合わせて名古屋陣内に押し込みますが、ゴール前に人数を割く名古屋の守備の前に中々ペナルティエリア内に侵入できません。それでも海舟や樋口がミドルを放ちチャンスを作ります。試合が進み鹿島のビルドアップに慣れて来ると名古屋も強みのWBを使い攻撃を仕掛けます。37分、名古屋は右サイドで起点を作ったところから左サイドに大きく展開。開いて受けたユンカーがグラウンダーのクロスを入れるとRWBの野上が押し込みゴール。幅を大きく使った攻撃で先制に成功し、前半はこのまま0-1で終了します。
後半に入っても「保持する鹿島、守る名古屋」という構図は変わりません。しかし、猛暑と疲労に加え、張り替えたばかりで根付いていないズルズルの芝の影響もあってか鹿島は決定的なチャンスを作る事ができません。82分には郁万→藤井という交代を行い、植田・須貝・海舟の3バック(?)にして前線の枚数を増やして攻勢を強めようと試みますが功を奏さず。試合はこのまま0-1終了、痛い敗戦となりました。

感想

1.「賭け」に負けた

今日の試合も1/34、今日の試合に勝ったところで優勝できる訳ではない。そんな事は岩政監督も重々承知だと思います。しかし残り12試合で勝点差8をひっくり返すには「流れ」が必要。その「流れ」を作るべく岩政監督は賭けに出ました。「この名古屋戦は6ポイントゲーム。ここで名古屋を叩ければ、奇跡の逆転優勝あるかもよ?」とサポーターの期待感を煽り、自分と選手にプレッシャーをかけ、試合に臨みました。
自信、希望、勢い。勝てば得るものは多いですが負けた時の失望感も大きい。逆転優勝という奇跡を少しでも引き寄せるためそういうリスクも大きい賭けに出たのだと思います。
結果として負けてしまった。賭けにも負ける結果となってしまいましたが、こうなったらこの試合、高々1/34と早々に次の試合に向けて切り替えるのが吉だと思います。

…個人的には、「流れ」を引き寄せるチャンスはあと1回くらいはあるんじゃないか?と思っているので…

2.守備と攻撃の収支をプラスに

今日の失点は、SBを狙われたな、と感じる失点でした。
個人的には失点自体は仕方ないかな?と思っています。安西も溝口も、どちらかと言えば攻撃で良さを発揮するタイプですし。ただ攻撃で良さを発揮するタイプなら、守備の怪しさを攻撃でカバーしてくれないと困ります。守備面のマイナスと攻撃面のプラスで収支がプラスじゃないなら、守備力の高い選手の方が計算が立つから使い易いよね?となってしまうと思います。
安西も溝口も、次はゴールに絡む仕事を!失点への関与を上回る得点への関与を!

3.今回の采配には?が付いた

82分からの植田・須貝・海舟の3バックという采配には正直?でした。それなら昌子を入れて植田・郁万・昌子の3バックじゃダメだったのか?
また、スペースのない名古屋に対して藤井と松村2人ともベンチに置いておく必要はあったのか?荒木はボランチではなくもっと前でプレーさせるべきだったのではないか?キッカー樋口は残しておくべきだったのではないか?など、采配にはちょっと不満が残りました。試合に負けたという結果論ですが…。

まとめ

非常に悔しい敗戦となってしまいましたが、これでリーグが終わった訳でも優勝の可能性が潰えた訳でもありません。選手は次の試合こそ勝点3を獲れるように切り替えて準備して欲しいですし、サポーターも必要以上に悲観的になる事なく前向きにチームを後押ししていきたいものです。

ハイライト

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