J1第17節vs 横浜FM 3-2 win(Home/国立/ 2024.6.1@DAZN)

はじめに

5月の地獄の連戦ロードを6勝1分(1敗:ルヴァン杯)、ルヴァン杯は失ったもののリーグ戦に限っては負けなしと好成績で乗り切った鹿島。今節は中6日、休養も準備も万端。ホーム扱いの国立で横浜Fマリノスを迎え討ちます。

一方のFマリノスは連戦ロード真っ只中。1週間前にACL決勝で敗れたものの、帰国を含めて中3日の水曜日には未消化だったJ1第9節の柏戦を戦いACLの鬱憤を晴らすかのように4-0大勝、そこから中2日で今日の鹿島戦に臨みます。

ホーム扱いの国立競技場の大観衆の前でプライドを回復しようと必死に戦ってくるACLファイナリストの実力者を迎え討つ、非常に難しい試合となりました。

スタメン


(課金してないので相手のサブが置けない)
【横浜Fマリノスサブ】
GK 31 白坂 楓馬
DF 24 加藤 聖
MF 28 山根 陸
FW 14 植中 朝日
FW 18 水沼 宏太
FW 23 宮市 亮
FW 37 塩貝 健人

鹿島はスタメン・ベンチメンバー共に前節から変更なし。厳しい5月の連戦を好成績で乗り切ったこのメンバーが現状のベストメンバーという事だと思います。

一方のFマリノスも前節とほぼ同じメンバー。
スタメン変更は2人でGKポープ ウィリアムに代えて飯倉、DF松原健に代えて加藤蓮を起用。ポープと松原は何かトラブルがあったのか単純に休養なのかベンチからも外れ、ベンチには代わりにGK白坂とDF加藤聖が入った以外は前節と同じスタメン・ベンチメンバーとなりました。

試合概要

序盤は横浜FMペース。442でプレスを掛ける鹿島はアンカーの喜田を消せず、中央からビルドアップで前進されてしまい守備で後手を踏んでしまいます。すると10分、左サイドから中央に侵入され、一度は跳ね返してマイボールとしたものの横からつつかれ再び左サイドでFマリノスボールに。そこからカットインして打たれたシュートを一度はGK早川が防いだもののこぼれ球がAロペスの前へ。これを決められ、早々に先制を許してしまいます。その後もリードしたFマリノスに保持されボールを回される展開も、トップ下の名古が喜田をケアし左サイドの隼斗が前線までプレスを掛ける形に修正した事で守備が嵌りだした事で鹿島が徐々にペースを引き寄せます。その後は互角に攻め合い互いに決定的なチャンスを作り出すもシュートの精度を欠き得点は生まれず。0-1で試合を折り返します。
後半、最初に動いたのは鹿島。前半終了間際にイエローカードを貰った師岡に代えてチャブリッチを投入。1トップにチャブリッチ、優磨を1列下げてトップ下とすると、これが大成功。優磨が中盤に近い位置でチャンスメイクをする事で鹿島が流れを引き寄せます。すると57分、中央から右サイドに出たパスを濃野がフリック。大外レーンに走り込んだ名古が中央に折り返すとボールは中央を抜けファーで待っていた優磨の元へ。優磨はこれを左足でゴールに蹴り込み試合を振り出しに戻します。連戦の影響もあり疲れの見えるFマリノスに対し攻勢を強める鹿島は74分、左サイドのハーフウェーライン付近でボールを受けた優磨が巧みなタッチでボールを中央につけると受けた知念が中央に大きく空いたスペースにドリブル開始。十分にボールを運んだ後に右ハーフレーンに走り込んできた濃野にパス。これを濃野が落ち着いて決め逆転に成功します。84分には交代で入った樋口のドンピシャFKに郁万が合わせて3-1。94分にFマリノス宮市のクロスを植中に合わせられ3-2と1点差に詰め寄られますがFマリノスの反撃もここまで。3-2での勝利という結果となりました。

感想

1.勝負の綾を感じる好ゲーム

大前提として、鹿島が勝ったからそう思うのかも知れませんがーー

今日の試合は得点だけ見ても両チーム合わせて5点入りましたが、それ以外にも中央をワンツーで割って入ったAロペスのシュート、左サイドからの優磨のクロスに合わせた師岡のシュート、早川がビッグセーブしたFマリノスのCKなど、他にも互いに決定機を多く作り、そのどれかが得点となっていたら違った展開・結果となっていたかも知れないと感じる試合でした。
少ないチャンスをどちらが仕留めるか?という試合が多い印象のJリーグに於いて久しぶりにそういう勝負の綾を感じました。やっぱり得点力があるっていうのは魅力的な事ですね。面白かった!

2.グッと来た安西のスプリント

試合終了間際、自陣右サイドから確か知念が蹴ったラフなサイドチェンジのボールをフルスプリントで追いかけてマイボールにした安西。あの時間でのあのスプリントは泣きそうになりました。
思い返すと広島戦で優磨が川村と塩谷に囲まれながらも失わなかった鬼キープもグッと来ましたね。強いシーズンにはこういうゴールと直結しないところでグッとくるプレーが多かった気がします。今シーズン、もっと多くの選手にこういうグッと来るプレーを見せて欲しいと思います。

3.気になった選手など(早川、郁万、優磨、知念、樋口)

今日の試合はみんな素晴らしかったんですけども。

早川
今日もビッグセーブでチームを救いました。
1失点目のボールを弾く位置は技術で何とかなりそう(←素人の見解)なのでもっと良くなる!

郁万
アントラーズアプリ配信の試合後インタビューで負けたかのような暗さだったのに笑いました。確かに1失点目はミスだったかも知れませんが、その後ゴールネットを揺らすもオフサイドで得点にならず、という嫌な流れにも下を向かず結果的に決勝点となるヘディングを叩き込んだのですからもっと胸を張って欲しいと思います。郁万は郁万自身が思ってるよりもずっと凄い!

優磨
1点目、あの体制から相手DFの股を抜くスキル。2点目の起点となるボールを受ける位置、知念にパスする前の相手2人を外す動き。正にスペシャル。これは替えが効かないのは仕方ないと思います。

知念
自陣左サイドでヤン マテウスの足ごと刈り取ったボール奪取は鳥肌ものでした。強い。

樋口
2試合連続でFKからのアシスト。キックのフィーリングが合ってきた?昨シーズンのアシスト王が調子を取り戻しつつあるのは心強いです。

まとめ

ACLファイナリストの強豪横浜Fマリノスを相手に貴重な勝点3。町田が新潟に敗れたため、遂にアントラーズが勝点で首位に並びました!

とはいえまだシーズンは半分も終わっておらず先は長い。選手やスタッフはそんな心配は無用と思いますが、サポーターも慢心する事なく、目の前の試合に勝つことだけを考えて進んでいけたら良いなと思います。

ハイライト






MATCH DAY

その他トピック

Vamos Antlers

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?