J1第4節vs川崎F 2-1 win(Home/ 2024.3.17@DAZN)


はじめに

アントラーズにとってすっかり苦手になってしまった感のある川崎F戦。どうやらリーグ戦に限れば2015年、公式戦なら2018年のルヴァン杯で勝利して以来勝てていないらしい。
リーグ連敗はしたくない。しかし、それより何より、川崎F戦がくるたびにメディアで繰り返される「〇〇年以来〇年間勝ちなし」という呪いを今回こそホーム・カシマスタジアムで打ち破りたい!アントラーズにとってはここ数年繰り返されている、肩に力の入る一戦です!

一方の川崎Fは今季は調子が上がっていない模様。リーグ前哨戦となるFUJIFILM SUPER CUP、リーグ開幕戦のアウェイ湘南戦には勝利しているものの、ACLのラウンド16、J1第2節、第3節とホーム3連敗、リーグも連敗中。ACLも敗退しており、アウェイとはいえ得意の鹿島戦で勝利して嫌な雰囲気を払拭したい一戦でしょう。

この試合が終わるとインターナショナル・マッチ・ウィークとなるためリーグは日程が2週間空きます。良い雰囲気で中断期間を過ごすためにも、どちらも勝っておきたい一戦となりました。

スタメン


(課金してないので相手のサブが置けない)
【川崎Fサブ】
GK 1 ソンリョン
DF 2 高井 幸大
DF 3 大南 拓磨
DF 5 佐々木 旭
MF 30 瀬川 祐輔
FW 11 小林 悠
FW 17 遠野 大弥

連敗は避けたい。加えて今季ホーム初勝利、2018ルヴァン杯以来の川崎F戦勝利と、懸かるものが多くどうしても勝ちたい鹿島は前節からスタメンを4人変更。前節は体調不良でベンチからも外れていたCB郁万、ボランチの知念がスタメンに復帰し、前節後半からの投入で良いプレーを見せた藤井、名古がスタメンに。また、2日前の3/15に発表されたU23日本代表のメンバーに、期限付き移籍中の同期、荒木遼太郎・染野唯月が選ばれた一方自分は招集外となり悔しい思いをしているであろう松村がベンチ入り。郁万、知念の復帰と松村のベンチ入りの煽りを受けて、津久井、師岡、仲間がメンバー外となりました。特にここまで全試合スタメンで「外せない選手」と思われていた仲間がベンチからも外れたのが驚きです。怪我などでなければ良いのですが…。

一方開幕からリーグとACLを並行して戦っている川崎。怪我人も多く、毎試合ターンオーバーをしながらやりくりしているのでどれがベストメンバーなのか?が正直分かり難いところなのですが、一応確認すると、前節からスタメンを5人変更。ソンリョン、高井、大南、佐々木、エリソンがスタメンから外れ、上福元、ジェジエウ、丸山、瀬古、山田がスタメン、という事ですが、今回スタメンに入った5人も外れた5人もコンスタントに試合に絡んでいますし、調子を考慮した入れ替えと言う事で、チームとして特に問題はないのでしょう。

試合概要

試合は同じような狙いを持つ者同士の試合に。攻撃では狙える時はDFの背後を狙いつつ無理ならば後ろからしっかり繋いでチャンスを窺う。守備では前線からしっかりプレスを掛けて高い位置でボールを奪うか、相手に蹴らせてCBで跳ね返し中盤で2ndボールを拾う。お互いにそうしたある意味オーソドックスな狙いを持った試合でしたが、「高い位置でのプレス」をより積極的に仕掛けて行ったのは鹿島。ビルドアップでは一日の長がある川崎FにDFラインからのビルドアップを許しません。しかし36分、それが裏目に。GKからのビルドアップに前からプレスを掛けに行ったところでひっくり返され、DFラインの裏に抜け出した家長がGKと1vs1に。これはGK早川がビッグセーブしますがこぼれ球をマルシーニョに決められ先制を許してしまいます。再三チャンスを作りペースを握っていたのは鹿島だっただけに痛い失点でした。その後は余裕もできた川崎にチャンスをつくられますがなんとか凌ぎ、0-1で試合を折り返します。
鹿島は後半立ち上がり早々にもピンチを迎えますが、安西のファインカバーで何とか凌ぐと、それを拾った植田の前線へのフィードにチャキが上手く抜け出しハーファーラインから独走。GKとの1vs1を落ち着いて決め、47分に試合を振り出しに戻します。勢いに乗る鹿島は50分、名古の献身的なプレスで川崎F陣内の深い位置でボールを奪うと、ボールを拾ったチャキの外を回って走ったのも名古。チャキ→名古と繋ぎ名古がクロスを上げると、これがクロスバーに当たり跳ね返ったところに優磨が詰めてゴール。鹿島は3分間で試合をひっくり返します。
その後鹿島は前からのプレスとミドルゾーンで構えてのプレスを使い分けながら川崎Fの攻撃を跳ね返し、75分には川崎Fマルシーニョが2枚目のイエローカードで退場となり数的優位となった事もあり川崎Fに追撃を許さず。2-1で勝利し、長年に渡る「川崎Fに勝てていない」という呪いを解く事に成功しました!

感想

1.たかが一勝。されど大きな一勝!

リーグ戦はまだ4戦目。まだまだ序盤戦ですし、相手がどこであれ1勝は38試合ある内の1つの勝ちにすぎません。

しかし。

試合の度にメディアで「〇〇年勝ちなし」「〇〇試合勝ちなし」と言われ続けると「こんなに勝てないのは何か原因があるのでは?」と気になってしまうのが人間というもの。言葉には力がある。それが言霊というものであり、言葉による「呪い」というものではないでしょうか?

先制されながらも試合終了まで前向きな姿勢で戦い抜き、その重い呪いを打ち破った選手達を誇りに思いますし、大きな自信にして欲しいです。

今日の一勝はただの一勝。だけど、今後に向けて大きな一勝だと思います!

2.完勝と言っていいのでは?

ちゃんと見返してみないと分かりませんが、川崎Fに作られたピンチは失点したシーンと、その後前半に脇坂に打たれたシュートくらいだったのではないでしょうか?一方鹿島は、ゴールシーンこそ運が良かった部分はありますが、それ以外にも惜しいシーンを数多く作っていたと思います。そう言った意味で結果は妥当だと思いますし、完勝と言って良いのではないでしょうか?

3.気になった選手達(名古、安西、濃野、知念、チャキ、マツ、パレジ)

名古
何と言っても今日最も輝いて見えたのは名古でしょう!攻守に渡りフルスロットルで献身的。アクセル全開すぎて70分しか保ちませんでしたが、名古が飛ばしに飛ばしてくれたけらペースを握れたとすら思っています。いくつかあった決定機の1つでも決めてくれていたら8.5点くらいの採点が付いてもおかしくないくらいの活躍。その躍動に涙が出そうでした。贔屓目ありで、個人的MOMは名古ちゃんにあげたい!

安西&濃野
今日の試合両SBの守備が鍵になる、川崎Fの家長・マルシーニョの両WGに対して、如何にボランチを下げずに対応できるか?が鍵になる、と思っていましたが、安西も濃野も立派に渡り合っていたと思います。特に濃野はマルシーニョを退場に追い込むなど、ルーキーらしからぬ落ち着いた守備でした。2人とも素晴らしかった!

知念
自身の誕生日とか古巣対決とか色んな要素があったのかもしれませんが、知念の存在感は圧巻でした。特に鬼気迫る守備は凄まじかった!今日に限れば、海舟より凄かったんじゃない…?

チャヴリッチ
チャキの出来も素晴らしかったです。個人的には守備も思ってたより献身的にしていたと思います。チャキ自身、やっぱりCFよりWGの方が得意なのかな?とも思いました。今のJリーグにチャキに対応できるSBはそんなにいない気がするのでそれはそれで有りと思います。CFは優磨&垣田で頑張れば丁度良いかも?

パレジ
今日も献身的にクローザーとしての役割を全うしてくれました。何気にアピールもしたいだろうにそんな色気も出さず。プロフェッショナルファールでカードを貰いながら味方を叱咤する姿に痺れました。報われて欲しい。

マツ
U23代表復帰へのアピールのために何か結果が欲しいところだと思います。今日の試合、そういうエゴが0では無かったと思いますが、それでも全体的にチームの勝利のためにプレーできていたと思います。だからこそご褒美として終盤でのチャンスは決めさせてやりたかった…。
報われて欲しい!腐るなよ!マツ!!

まとめ

1/38。ただの1試合。と言いながらもなんだかんだ言って意識してしまっていた川崎F戦の呪い。やっと勝つ事ができました!
呪いの話は別にしても、連敗せずに中断期間に入れる事は非常にポジティブな結果だと思います。

鹿島は明日から2日間のオフを挟むらしいです。気分良くオフを過ごししっかりとリフレッシュして、ポポ将のサッカーの完成度を上げて欲しいと思います!

ハイライト






MATCH DAY

その他トピック

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鹿島vs川崎F 過去の対戦成績

公式戦なら2018ルヴァン杯以来勝ちなし
リーグ戦な限れば2015年以来勝ちなし

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