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写真漂流 - 夏,北国の朝は早い

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夏至は今月21日(火).その日大阪での日の出時刻は午前4時45分.

今日はすでに4時45分です.実はこれから一週間ほどが一年で最も日の出が早く,大阪では4時44分.あと1分ほどしか早くならないので,今が一年で一番朝が早いといえます.

たしかに夏至は昼間の時間が一年で最も長くなる(北半球での話)のですが,日の出が早く日の入りが遅いかというと,それは少し違います.

日の出は太陽の上端が地平線に現れるとき,日の入りは上端が隠れるときですから,太陽の中心を指しているわけではないのです.それでズレが生じます(実際には大気による浮き上がり現象が発生するので,もう少し複雑).

それはさておき,今の時期,北海道ではびっくりするくらい早く夜が明けます.

夏至の日,札幌での日の出時刻はなんと午前3時55分!ススキノで飲んでいたら,帰るときには東の空が明るくなりかけてた,なんてこともあって(笑).

これは北海道の緯度が高いからですが,こんなに朝早く日が昇るのは,写真家にとって辛いものがあります.というのも早起きを強いられるから.

日の出直後の斜光線は,写真撮影にとって条件が良いのです.逆に日が高く昇ってしまっては,やや面白みにかけたりすることが多いです.

だから写真家は早起きしなくてはならない.場合によっては現地で車中泊とかも考えたりします.このように最適な光線状態に合わせていたら,かなりハードになってしまうのです.

でも反対に冬場の夕暮れはかなり早くて,12月初めの札幌での日没は午後4時頃です.4時半くらいになればもう真っ暗ですから,正直面食らいますよ.そして午後3時ころだともう弱い光線になり,そろそろ撮影終了だなということに.まことに北海道での生活は面白い.

ちなみに赤道付近に行けば,一年を通して日の出日の入りの時刻は,ほぼ同じです.そして気温も年間通してあまり変化がない.これを考えたら,自分的には日本のような緯度の地に暮らしていることがありがたく思えます.

異常気象とやらで昔と比べたら,四季の変化がわからなくなりつつあるとは言いますが,気温変化がはっきりし,日の出日の入りの時刻が変わり,またその方角も変化し,雨や雪や嵐や風が季節の移り変わりを知らせてくれる.

そんな国日本って,やっぱり素晴らしいと思いませんか?

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