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写真漂流 - フルサイズの場合,超広角レンズでも被写界深度は思いの外浅い

shot with SIGMA dp0 Quattro
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昨日の「第10回シグブラフォトウォーク in 彦根」でシグマさんからお借りしたレンズは,「14-24mm F2.8 DG DN | Art」と「20mm F1.4 DG DN | Art」でした.

けれど20mmの単焦点レンズはまったく使わずに,一日中ズームレンズばかりで写真を撮っていました(わざわざ持ってきていただいたのに申し訳ない・・・).

というのも,このレンズの14mmという視角に魅力を感じたからです.

40mmとか45mmくらいの画角から急に14mmに飛んだとしたら,すごく違和感が生じると思います.しかし24mmというふだん接している,そしてすでに当たり前になっている世界からシームレスに14mmの広さに移れるので,まったく自然にフレーミングができるわけです.

これは非常に面白い体験!シャッターがどんどん進んでいきます.

ところがちょっとした思い違いがありました.

超広角の領域ですので,被写界深度がものすごく深くて,絞らなくても全域にピントが合ってしまうという先入観で使ってしまいがちですが・・・

けれど開放からほとんど絞らずに撮った場合,近接する被写体ではピントの合っていない箇所が広くて,戸惑うことがありました.

f=14mm/F3.2で撮影,かなり被写界深度が浅いような印象を受ける

またクローズアップで撮ったものの場合,絞り値によりますが,バックの空はほぼピンボケになりました.

f=24mm/F5.6

上の写真の場合,左手前にピントが来ていますが,少し離れた中央の花はすでにピントが合っていません.

まあこれはこれで空に溶け込んでいくような感じが出ているので,写真として失敗ではないのですけど(笑).

f=20mm/F2.8

この写真もピントが当たっているのは中央の石だけのようです.後方の石はなだらかにボケています.

このような超広角レンズでありながら,意外だと思った写真は上の3枚くらいでした.他は平面的なものか,被写体まで距離があったりで,このような描写は見られません.

なるほど超広角であっても,フルサイズだとこのように被写界深度が浅くなるわけです.これは理屈では知っていることですが,実際に撮影してみてはっきり意識することができました.大きな収穫でした.

ところでこのレンズ,重量は800グラムくらいあるのですが,fpのボディーに付けて歩いても,重いなあと苦痛を感じることはありませんでした.

あと付けしたグリップも効果を発揮し,またボディーとのバランスもよく,背面液晶の画面を見ながらの撮影ではありましたが,とても軽快に撮影を続けることができました.

私自身は昔から広角派ですが,この14mmという超広角の世界に強く興味を惹かれます.できることならキットレンズのような45mm F2.8のあのレンズより,最初からこの14-24mmを使ってバリバリ撮りたい.そんな願望?が強まった昨日のイベントでした.


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