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駐車場の桜

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今日は10時間寝て,目が覚めたのは午後3時過ぎ.昨日は1時間ほどしか寝てなかったばかりか,一日中歩き回ったので無理もない.

南の窓を開ける.天気が良すぎる.ずっと寝ていたのに・・・

さていつも見る風景だが,駐車場の隅にある桜の木が満開になって,重たいほどの花をつけている.毎年目にする光景だが,なかなかのものだ.

この駐車場ができる前はどうだったのか,それは知らないが,この木はそれよりずっと前からここにあったのだろう.そして土地が削られ舗装され,そして家が立ち並んでいくという変遷をずっと見続けてきたわけである.

何も言わないけれど,不満があるのかは知らないけれど,木はいったい何を考えているのだろう.毎年春になったら立派な花を咲かせ人々の注目を集める.けれどその時以外はひとりで暑さ寒さに耐えている木という存在.

当たり前のサイクルではあるが,そこに命というものの宿命があるような気がする.まず一生動くことのできない樹木だけではなく,間違いなく人もそうだろう.春というのはそんな人生の中でいえば,歴然とした標だろうか.

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