がんばらないタコス(豚肉煮込み編)
はじめに
どーもこんにちはそらまめです。
小説以外の文章……エッセイと言うか、あるいはそれ以下の代物をnoteに掲載するのは初めてなので、文体がおかしな事になっているのはお目こぼしください。
早速ですがお読みくださってる皆さん、タコスはお好きですか?
私はこの数か月間、週に1,2回はタコスをつくって食べ、SNSに上げる生活を続けているのですが、最近ネッ友(死語!)の皆さんから
「タコス食べてみたいけど、食べられるお店が見当たらないんだよね……」
「タコス作ってみたいけど、どうやったらいいのかな……」
みたいな声が聞こえてくるようになりました。そんな気がします。
皆さん、順調に洗脳……もとい、サブリミナル……でもなく、タコスのことが気になり始めている! 喜ばしい事です。
そこで、ある程度簡単にできて、ある程度本場っぽい味を再現できるタコス……いわば、”頑張らないタコス”の作り方を紹介し、皆さんをタコス沼に引きずり込もう……タコスを試しに味わってもらいたい、ということで、今回は記事を書こうと思った次第です。
なお、この記事も”頑張らない”クオリティで書いております。資料写真が粗い、台所が汚い……そういったご指摘は、申し訳ありませんが一切受け付けてございません。
分量については、読んでいる皆さんで適宜やってみてください。ある程度料理に慣れた方なら大丈夫でしょう。でも、多少分量を間違えても、困ることはあんまりありません。
問題など精々、塩味が濃いか薄いかですし。塩辛すぎるなら生野菜を山盛りにすればいいし、塩味が薄ければ後から足せばいいだけです。タコスに限らず、どんな料理もそうやって丁度いい塩梅を身につけていくものだと、私は思います。
タコスを作ってみよう!
前置きはこのくらいにして、早速作っていきましょう。
今回は基本にして王道、誇張抜きに毎週食べても飽きのこない定番メニュー。豚肉の煮込み(カルニタス)を使ったタコスをご紹介します。
今回使った食材・調味料のうち、必要最低限のものはこんな感じです。調味料の分量は、それぞれの用途から何となく察してください。
「”トルティーヤ”や”サルサソース”って何を買えばいいの?」という質問に関しては……多分なんでもいいです。私自身は色々なブランドのものを試した事がないので断言はできませんが。作り方を紹介していく中で、私が使っているものも紹介していきますのでご参考にしていただければ。
肉を煮込む
まずは豚肉を煮込みます。一番時間かかる作業ですからね。煮込みながら肉の油(ラード)を溶け出させ、その油で更に煮込む……というのがポイントですから、豚バラ肉は絶対に入れてください。ただし、バラ肉だけだと脂っぽ過ぎてキツイ……ということでしたら、バラ肉塊とロース肉塊を半分ずつ入れてもいいです。私は脂ののった肉が大好きなので、バラ肉100%でいきます。
さて、豚バラ肉の塊を鍋に入れ……
そこにオレンジジュース、コーラ、発泡酒と醤油を入れます。そしてコリアンダー、クミン、カルダモンの各種スパイスを。スパイスは「こんなに入れていいのかな……」とちょっと不安になるくらい入れた方がおいしくなりますよ。
なお、私は毎週肉を煮込んでるので、秘伝のタレ的に煮汁を使い回しています。使い回していった方がコクが出ますので、是非お試しください。
また、煮込む時にオレンジの皮やライムなどを一緒に入れると、一層風味がよくなりますよ。
材料を全て入れたら、弱火にかけます。最低2時間くらい。推奨はできませんが、火にかけたまま他の作業をしていても全然不安にならない程度の超トロ火でじっくり火を通していきましょう。
そんなに時間がかけられない、という方は圧力鍋を使うと30分程で仕上がるそうですよ。ともあれ、肉の作業はこれで一旦終了です。
玉ねぎのピクルスを仕込む
次に時間のかかる作業は、玉ねぎのピクルス作りです。といっても、玉ねぎは生のままでも食べられるんですけどね(みじん切りした生玉ねぎを使うパターンもありますので、そちらはお好みで)。
私は玉ねぎのツンとする香りが妙に苦手でして、毎回ピクルスにしています。
作り方は、スライスした玉ねぎを酢と少々の醤油、砂糖(ハチミツでもメイプルシロップでも、甘いものなら何でもいいです)、そしてコリアンダー、クミン、カルダモンを混ぜたピックル液に漬けこむだけです。
私の場合はバルサミコ酢に醤油、メイプルシロップ、みりん、各種スパイスとオレンジジュースを混ぜたピックル駅に、ライムと一緒に漬けこみました。ライムはメキシコ料理の万能素材ですので、どんどん使っていきましょう。
そして”必要最低限の材料”ではないのですが、ハラペーニョ(青唐辛子)もピクルスにすると美味しいですよ。私は”暴君ハバネ〇”すら食べるのがしんどいレベルで辛さに弱いのですが、ピクルスにすると辛味を感じなくなり、美味しくいただけます。
1時間ほど漬けこめばOK、とのことですが、個人的にはしっかりつけた方が味がなじみ、酸味も効いて美味しくなると感じるので、できれば前夜に仕込んでおくことをお勧めします。
なお、今回のピクルスは(ハラペーニョ以外)一週間前に仕込んだものです。
生のまま食べる野菜類
ここまでは時間をかけて仕込む作業でした。これ以降は生野菜の準備など、食べる直前におこなう作業を紹介していきます。
まずはタコスに使う、ピクルス以外の野菜について。
タコスって要はメキシコの人のサンドイッチ。つまるところ日本人にとってはオニギリみたいなもんですから、野菜類はなんでも試して入れてみればよいと思います。ですが、今回は基本の素材を紹介します。
ピーマンはヘタと種を取ったら、好きなように切ってください。今回は輪切りにして、生のまま盛り付けていますが、焼いてから食べてもいいです。
ライムは皮の部分を洗ってよく拭いた後、櫛切りに。余ったらコーラやコロナビールに絞ったり、次回の分のピクルスや豚肉の煮込みタレに入れたり、いくらでも使い道があります。
そして大事なのがパクチー。そこそこの大きさのスーパーやエスニック食材店、あるいは成城〇井に行けば手に入ります。
「カメムシみたいな臭いで苦手」という声も聞きますが(ホントにカメムシの臭いをかいだことあるんですかね、そう言う人って)、コレとライムを入れるだけで味が全くと言っていいほど違います!
他の食材と互いに主張し合い、不思議な一体感が生まれると特徴的な香りはそこまで気にならなくなりますよ。
「どうしてもパクチーは使いたくない」「どうしてもパクチーが見つからない」という方は、ミツバやイタリアンパセリ、青じそなどを使っても、それぞれ味が出ていいですよ。ただ、やっぱりパクチーの代わりにはならないので、是非とも一度は試してほしいですね。
トルティーヤ
いよいよタコスのアイデンティティ、トルティーヤの準備です。書いていて”ガワ”がアイデンティティなんて……と複雑な気持ちになりましたが、人間だって中身はみんな肉と骨ですから、そんなもんなんでしょう。
このトルティーヤ、こだわる人は粉を練って自分で作るそうですが、私は”頑張らない”ので市販品を使います。売っているお店はパクチー同様だと考えてくださればよいかと。ちなみに私は普段、某ダ〇エー系列のスーパーで買ってます。
トルティーヤには大きく2つの要素があり、4種類に分けられます。
・材料に小麦粉(フラワー)を使うか、トウモロコシ粉を使うか。
・柔らかい生地か、固い生地か。
という感じです。ただ、私が探した限り、国内で手軽に買えるのは2種類だけですねぇ。
小麦粉で作られた、柔らかいタイプと……
トウモロコシの粉で作った固いタイプです。”固いフラワートルティーヤ”や”柔らかいコーントルティーヤ”が食べたければ、各自作り方を調べていただければ。
具材の包みやすさと食べやすさから考えるとフラワートルティーヤなんですが、コーンの香りがあった方が美味しいので、私は両方とも使います。
食卓に出す準備は、とっても簡単。フラワートルティーヤを袋から出して、紙タオルで軽く包んでレンジでチンです。私はだいたい、500Wで1分30秒くらい温めています。
温めた後、トルティーヤから水分が出てくるので、感触は意外とモッチリしています。しばらく放置すると互いにくっつくので、一枚ずつはがしておくといいですよ。
これで、トルティーヤの準備も完了です。
タコス完成!
いよいよ出来上がりです。それぞれの具材を器に盛り付けていきましょう。
コーラやコロナビールなんかを合わせると雰囲気が出ますね。といっても、私はちょっと見ないレベルの下戸なんでコーラをいただきますが。
それでは、盛り付けです。お好きな具材を、お好きなように……
私は固いタイプのコーントルティーヤを砕いて、具材と一緒に包んでいます。こうするとコーンの香りと程よいザクザク触感を楽しめるので、お勧めですよ。
そして具材の上から、タバスコとサルサソースをかけていきます……
サルサソースは、トマトの甘味や酸味を足す役目がありますね。辛さによっていくつかの種類がありますが、辛味はタバスコの量で調整が効きますので、個人的には辛いものよりもトマトの甘味が感じられるものの方が使いやすいかと。
最後にライムを絞ります。
肉の脂と臭み、ピーマンの爽やかな青味、玉ねぎピクルスのうま味と酸味、パクチーの香りとサルサの甘味、タバスコの辛味……
諸々の要素がぶつかり合うタコスをライムの酸味と香りがキリリと引き締めると、エネルギッシュな一体感が生まれます。
そいつを掴んでガブリと食いつけば、もう最高です。食材を探し、肉を煮込んだ甲斐がある一品ですよ。
皆さんも是非一度おためしください。
それではまた!
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